日経平均チャート見通しと予想:ブルトラップはいつ終わる?(3/1版)
どうも、中原良太です。
相変わらず、高配当株を大量保有しています:
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【3/1の損益】
中国PMIが強く、ふたたび資源高&バリュー優位に。インフレ対策の必要性を改めて実感。不動産株を一部損切り。海運株をちょい買い戻し。ちまちまトレードしてますがことごとく裏目orz。さいわい、純金&ガチホ銘柄が強いため、成績はプラスですが😅前日比:+13万円(2/28・3/1合算)
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 1, 2023
バリュー株優位が続いています。
2/28はバリュー株がやや売りに押されましたが、3/1に入ってから、ふたたびバリューが強くなってきました。
おそらく、米国での高インフレが続くかぎり、バリュー株優位は続く思います。
黙ってたら何%も物価が上がる中では、がんがん配当出してくれる会社がありがたいです。
グロースして将来的に利益を還元…というのは、インフレ下では魅力が薄い。物価が上がってるうちは割安株だって値上げで利益伸ばしますし…
ひとまず、「いまは割安株をがっちりホールドしておく!」のが、手堅く利益を狙える気がしますー😁
ブルトラップはいつ終わる?
さて、さいきん僕は高配当株と純金を買って「インフレ対策」に力を入れています。
ただ、純金買いは自信があるのですが、「高配当株」に関しては、けっこうビビりながら買っている…というのが正直なところです。
去年から書き続けていますが、これから世界の景気は悪くなる可能性が高いです。
だから、1月以降のリバウンドも「ブルトラップに過ぎない」という見方は変わっていません。
いまの企業業績は「値上げのおかげで業績が底堅い」という状況。ここから景気が崩れてくると、値上げが通用しなくなってきます。
だから、「いまのところは好業績な割安株を買ってれば良いけど、状況が変わったらしばらく株式を買うのは休んだほうが良いかもな」と考えています。
ここでの問題は「じゃあ、いつブルトラップが終わるのか?」です。
実のところ、すでに雲行きは怪しくなってきています。
目下、僕が重視している2つの指標があります。
1つ目が米国の社債指数です。
社債指数は米国株と日本株の先行指標です。この指数が下がると、わりと市場の流動性が下がりやすく、指数は崩れやすくなってきます。
特に注意が必要なのはグロース株です。「社債が下がる=金利が上がる」ということなので、グロース株にとっては強い逆風です。
実は、去年末からリバウンドしていた社債指数が、ついに今年2月に崩れてきました。
このまま米国のインフレが収まらなければ、また主要指数を中心に下げ基調が戻ってきそうです。
今後、インフレが追い風になるセクター以外は、買いにくくなってくると思います。
2つ目は日本製鉄の株価です。
鉄鋼は「産業のコメ」と呼ばれており、鉄鋼需要は日本景気の先行指標でもあります。
日本製鉄が強いうちは日本株は底堅いですが、ここが崩れてくると総崩れになりやすいので注意が必要です。
特に、いまの日本製鉄は「低PER・低PBR・高配当利回り」の3つを備えた、バリュー株投資の代表格です。
日本製鉄が崩れたらバリューだろうがグロースだろうが何でも下がると思います。毎日監視しています。
目安は「25日平均を割れたら危険信号」です。
まとめ
まとめると「米国の社債指数が下がるとグロース株がキツイ。日本製鉄が崩れたら、だいたいどんな株を買ってもダメ」と考えています。
いまのところの市況は、米国の社債指数が下がってきていて「トレンド転換一歩手前」という感じ。「黄色信号」が点灯中です。
バリュー株は「怪しいけど、まだ粘れる」くらいだと思います。
しかし、グロース株はもう「ブルトラップは終わった」と考えるのが無難だと思います。
先日、投資の神様バフェットがTSMCを売ったことで市場が賑わいました。半導体セクターはグロース株の本命ですが、ここもしばらく手を出さないほうが良い気がしますねー。
– 中原良太