アメリカ株価予想:過熱【3/22版】
どうも、中原良太です。
25歳のとき、Yahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞しました。
本記事では3/22以降のアメリカ株の見通しと予想を僕なりにまとめます。今日お伝えする大事なポイントは以下の3つ:
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アメリカ株価予想【3/22版】
◯ダウ再び高値更新で過熱感、まだ警戒
◯米個人投資家は強気継続、天井が近い?
◯SLRの特例措置が3月末終了、影響は?19日朝、FRBは銀行の自己資本比率を規制するSLR(補完的レバレッジ比率)の特例措置を3月末に終えると発表。銀行株が下落中
※スクショはTradingView pic.twitter.com/JXZCXKKAAT
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 21, 2021
◯ダウ再び高値更新で過熱感、まだ警戒
◯米個人投資家は強気継続、天井が近い?
◯SLRの特例措置が3月末終了、影響は?
先週、金利が上がっているのに銀行株が下がっていて「!?」となりました。
理由を調べてみると、SLRの特例措置が終わるんですね。
これで金利が上がったりすると、銀行株以外にも影響は大きそうです。
以降では上のツイートを深掘りしつつ、目先の米国株の見通しについて僕なりに考えていきます。
アメリカ株価予想①
ダウ高値も過熱感、引き続き警戒
アメリカ株価予想、1つ目のポイントは「主要指数が過熱気味だから、引き続き警戒したほうが良さそうだぞ!」という点です:
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【ダウ再び高値更新で過熱感、まだ警戒】
ダウとナスダックは終値が200日線超えで上昇トレンド。経験則的には続伸しやすいので、基本はホールド。含み益を引っ張ります。ただ、米国株のCAPEレシオは約35.4倍とまだ高い。欲張って買い増す水準ではないと考えます🤔※スクショはgurufocus pic.twitter.com/7ISqYxB8S8
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 21, 2021
“ダウとナスダックは終値が200日線超えで上昇トレンド。経験則的には続伸しやすいので、基本はホールド。含み益を引っ張ります。ただ、米国株のCAPEレシオは約35.4倍とまだ高い。欲張って買い増す水準ではないと考えます🤔"
経験則的には、上がっている相場にはひとまずついてくのが有利。だから、今のところは「買い持ち」が有利と考えます。
一方、アメリカ株はすでにかなり高めです。
CAPEレシオの名付け親ロバート・シラー教授が去年11月に公開した論文によれば、CAPEレシオが過熱気味な米国株の予測リターンは10年で年3%くらいなのだとか。
ちなみに、日本株はこれよりだいぶ安いので、もっと高い利回りが期待できるそう。
魅力的な利回りではないので、いまから買い増すのはビミョーな気がしますね…。
アメリカ株価予想②
米個人投資家はまだ強気、天井が近い?
アメリカ株価予想、2つ目のポイントは「米個人投資家が強気になっているから、天井が近づいているかもだぞ!」という点です:
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【米個人投資家は強気継続、天井が近い?】
AAIIセンチメント3/17時点。AAIIセンチメント調査の結果はまだ強気です。内訳は「強気48.9%」「中立27.5%」「弱気23.6%」でした。強気が多く、弱気が少ない印象。株価も過熱気味なので、天井が近そうに見えます。引き続き警戒😰https://t.co/RsqdW7Ij9Ipic.twitter.com/U2XJqpt2Wm— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 21, 2021
“AAIIセンチメント3/17時点。AAIIセンチメント調査の結果はまだ強気です。内訳は「強気48.9%」「中立27.5%」「弱気23.6%」でした。強気が多く、弱気が少ない印象。株価も過熱気味なので、天井が近そうに見えます。引き続き警戒😰"
AAIIセンチメント調査は個人投資家の投資スタンスを集計するアンケート調査です。
通常、アメリカの個人投資家は逆指標です。彼らが強気だと相場が天井をつけることも。だから、このアンケート結果はちと心配なところ。
こうして相場が上がると、身の周りで「大儲けした!」的な話をよく聞くようになります。
ここで欲に任せて株を買うと、高値づかみをしやすいので注意です。
株を買う動機は、「あいつだけ儲けていてずるい!」「自分も儲けたい!」という欲望ではなく、「買えば儲かるだろう」という勝算であるべきです。
少なくとも、いまの米国株を見るかぎり、株を買って儲かるような勝算はあまり見込めない気がします。
アメリカ株価予想③
SLRの特例措置が3月末終了、影響は?
アメリカ株価予想、3つ目のポイントは「SLRの特例措置が3月末に終わるので、銀行株の下落や金利の上昇に警戒したい!」という点です:
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【SLRの特例措置が3月末終了、影響は?】
FRBは銀行の自己資本比率を規制する「補完的レバレッジ比率(SLR、Supplementary Leverage Ratio)」の緩和措置を3月末で終了すると発表。一種の金融引き締め。銀行は業績悪化が懸念され下落。金利の一段高にも警戒したいところ。https://t.co/U7gGBmkxTq— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) March 21, 2021
“FRBは銀行の自己資本比率を規制する「補完的レバレッジ比率(SLR、Supplementary Leverage Ratio)」の緩和措置を3月末で終了すると発表。一種の金融引き締め。銀行は業績悪化が懸念され下落。金利の一段高にも警戒したいところ。"
特例措置が終わると、銀行がお金を貸しにくくなります。業績が多少は悪化するでしょうから、売り込まれそうですね。
また、大手銀行が国債を売る必要が出てくるので、短期的には長期金利が上がりそうです。
金利の上昇は成長株にとっては売り材料。NASDAQなどの成長株市場は上値が重たくなりそうですね。引き続き警戒です。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
アメリカ株価予想【3/22版】
◯ダウ再び高値更新で過熱感、まだ警戒
◯米個人投資家は強気継続、天井が近い?
◯SLRの特例措置が3月末終了、影響は?
前にも話したとおり、バブルってしぶといことが多いです。
かれこれ僕もずっと「アメリカ株は高い!」と言っていますが、それでも株価の上昇続いています。
だから、「怖いけど買い持ち作戦」が有効なんですよね。上昇トレンドが崩れたらサッと逃げる機動力も必要な気がしますが😅
ちなみに、僕が逃げるとしたら、米国株の主要指数が200日線を割れたあたりを目安にします。経験則的には、このあたりがバブルから逃げるギリギリです。
– 中原良太