アメリカ株価予想:危険【2/8版】
どうも、中原良太です。
25歳のとき、Yahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞しました。
本記事では2/8以降のアメリカの株価の予想を僕なりにまとめます。今日お伝えする大事なポイントは以下の3つ:
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アメリカ株価予想【2/8版】
◯ダウ平均とナスダックは大幅反発、まだ様子見
◯米個人投資家は二極化、強気と弱気が分かれる
◯米雇用統計は市場予測下回る、株価への影響は?思った以上に強いアメリカ株。「まだ高い」と思うので、僕は引き続き様子見姿勢でいきます🤔
※スクショはTradingView pic.twitter.com/n3VRTpoF0S
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) February 7, 2021
◯ダウ平均とナスダックは大幅反発、まだ様子見
◯米個人投資家は二極化、強気と弱気が分かれる
◯米雇用統計は市場予測下回る、株価への影響は?
2月第1週。アメリカ株が大きく反発しました。
巷では「1月末の下落はロビンフッダー・ショックだった」なんて言われてます。そうだったのかもしれません。
株価が下がった理由が「割高だから」なら、まだまだ下がるはず。
でも、引き金が「ロビンフッダーの大暴れ」だったので、短期間で沈静化できたみたい。
ただ、僕が警戒している「株価が高過ぎる問題」は、実体経済が成長するか、株価が下がらないと解決しません。
まだまだリスクは高いと思います。
以降では上のツイートを深掘りしつつ、これからの米国株の見通しについて僕の見解をまとめます。
アメリカ株価予想①
主要指数は反発、まだ様子見
アメリカ株価予想、1つ目のポイントは「主要指数が反発したけど、買い増しはしないほうが良いと思うぞ!」という点です:
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【ダウ平均とナスダックは大幅反発、まだ様子見】
経験則的には、ダウ平均とナスダックは上がり始めてから続伸しやすい。足元、いずれの終値も200日線超えで上昇トレンド。ホールド。ただ、米国株のCAPEレシオは約35.4倍と過熱気味。ここ1週間で上げてますが買い増しはしないほうが安全と考えます。 pic.twitter.com/wE9Y3eXodm— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) February 7, 2021
“経験則的には、ダウ平均とナスダックは上がり始めてから続伸しやすい。足元、いずれの終値も200日線超えで上昇トレンド。ホールド。ただ、米国株のCAPEレシオは約35.4倍と過熱気味。ここ1週間で上げてますが買い増しはしないほうが安全と考えます。"
先週にも書いたとおり、「アメリカ株の天井を見極めるのはめちゃんこ難しい」です。
だから、僕らにできる対策は2種類くらい。
1つは、「割高な株から割安な株へとお金を移動してリスクを抑える」こと。
僕は2019年に「米国株売り→日本株買い」、2021年に「VOO売り→BRK.B買い」と、お金をガンガン割安株へ移してきました。
ただ、この方法は「たぶんリスクは抑えられるけど、リターン的にもビミョー」です。欲張りなヒトには向かないと思います。
僕はチキンなので、リターンを追うよりもリスクを抑えることを優先しました。
もう1つは、「トレンドが崩れたら売る」こと。
経験則的には、指数の終値が200日線を割ったあたりで利益確定や損切りをするとうまくいったケースが多いです。
ただ、これはあくまで経験則なので、当たり外れも結構激しいです。実践するなら失敗も覚悟しておいた方が良いでしょう。
完璧な対策はありません。「長所と短所」を知った上で、じっくり考えて、納得の行く対策を取るのが大事だと思います。
アメリカ株価予想②
米国個人投資家は二極化
アメリカ株価予想、2つ目のポイントは「米国個人投資家が強気と弱気で二極化していて、目先は膠着しそうだぞ!」という点です:
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【米個人投資家は二極化、強気と弱気が分かれる】
AAIIセンチメント2/3時点。AAIIセンチメント調査の結果は二極化してます。内訳は「強気37.4%」「中立27.1%」「弱気35.6%」でした。目先の見通しは「五分五分」という感じ。「底打ちして安心」と言えるほど株価は安くない😰https://t.co/RsqdW7Ij9Ipic.twitter.com/cXfHWQjQ7c— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) February 7, 2021
“AAIIセンチメント2/3時点。AAIIセンチメント調査の結果は二極化してます。内訳は「強気37.4%」「中立27.1%」「弱気35.6%」でした。目先の見通しは「五分五分」という感じ。「底打ちして安心」と言えるほど株価は安くない😰"
AAIIセンチメント調査は個人投資家の投資スタンスを集計するアンケート調査です。
通常、アメリカの個人投資家は逆指標です。彼らが弱気だと相場が底打つことも。
今回の結果を見ると、アメリカの個人投資家は中立が少なめ。強気と弱気に二極化しています。
経験則的には「弱気一辺倒なら買い」「強気一辺倒なら売り」で臨みたいところ。
今回の結果は強気も弱気も多くて正直ビミョーです。
「一番少ないアンケート結果に張るとうまくいきやすい」ので、今回は一番少ない中立で臨みたい。
目先は「上がるか下がるか五分五分で読みにくい、勝算が見えない」という感じ。だから「勝負しない」のが無難な気がします。
アメリカ株価予想③
米雇用統計は期待はずれでも…
アメリカ株価予想、3つ目のポイントは「米雇用統計の結果が期待はずれだけど、株価への影響があまり無さそう!」という点です:
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【米雇用統計は市場予測下回る、株価への影響は?】
経験則では「失業率が上昇トレンド(悪化が続く)」と「指数が下落トレンド」が重なると売り信号。雇用統計は「急悪化からの回復局面」で、上昇トレンドではなさそう。どちらかと言えば、過熱気味な株価水準の方が心配😭https://t.co/k9cfghFoaR— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) February 7, 2021
“経験則では「失業率が上昇トレンド(悪化が続く)」と「指数が下落トレンド」が重なると売り信号。雇用統計は「急悪化からの回復局面」で、上昇トレンドではなさそう。どちらかと言えば、過熱気味な株価水準の方が心配😭"
失業率は株価下落に先行することが多いです。だから、悪化していたら要注意。
足元では株価が上がっていて、かつ失業率もまだ回復局面です。
いずれも青信号でまだ平気。当面は「株価が高過ぎやしないか?」という点が、最大の懸念材料な気がします。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
アメリカ株価予想【2/8版】
◯ダウ平均とナスダックは大幅反発、まだ様子見
◯米個人投資家は二極化、強気と弱気が分かれる
◯米雇用統計は市場予測下回る、株価への影響は?
乱暴にまとめると「アメリカ株は上昇トレンドだから基本はホールド、でも過熱気味で怖いから割安株へ乗り換える。もしくは損切りラインを設けておくのが無難そう」という感じ。
僕がアメリカ株を怖がる理由は以下の2つ。
1つは、「日本株と比べて財務レバレッジが高い」こと。
もう1つは「日本株と比べて株価が高い」ことです。
前者は「リスクもリターンも高まる」ということ。後者は「リスクが高まりリターンが下がる」ということ。
米国株は超人気なので、1年〜2年単位ではもてはやされるかもしれません。
ですが、「実体より早いペースで永遠に上がり続ける」ことはないです。これはバブルです。
いまはリターンを追うより、リスクを抑えることに集中したほうがよいと思います。
投資の神様バフェットも言うとおり、「まわりが貪欲なときほど慎重に」だと思うんですよね。
– 中原良太