アメリカ株価予想:崩壊リスク【1/4版】
どうも、中原良太です。
25歳のとき、Yahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞しました。
本記事では1/4以降のアメリカの株価の予想を僕なりにまとめます。今日お伝えする大事なポイントは以下の3つ:
↓
アメリカ株価予想【1/4版】
◯ダウ平均とナスダックは上昇トレンド、続伸に期待
◯個人投資家はふたたび強気に、過熱感に警戒
◯1/8は雇用統計の発表、悪化の可能性に注意2019年と2020年、アメリカ株は低金利を追い風に上昇しました。が、今後は上げ材料に乏しいかも?
※スクショはTradingView pic.twitter.com/5afmLlwlCD
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) January 3, 2021
◯ダウ平均とナスダックは上昇トレンド、続伸に期待
◯個人投資家はふたたび強気に、過熱感に警戒
◯1/8は雇用統計の発表、悪化の可能性に注意
2020年末、ダウ平均は史上最高値を更新して引けました。
正直なところ、僕はダウ平均の高値更新を心配しています。
というのも、年明けは節税対策が一服し、バブルが弾けやすく、上昇トレンドがガタつきやすい時期だからです。
その良い例が1990年の日本株バブル崩壊です。日本株は1989年の大納会(年末最後の取引日)にピークを付け、年明けから暴落しました。
いまは強気に買いに行くというより、「いつ逃げようか?」と慎重に退きどきを見極めるときだと考えます。
そこで本記事では上のツイートを深掘りしつつ、米国株の見通しについて僕なりにまとめます。
アメリカ株価予想①
主要指数が上昇トレンド継続
アメリカ株価予想、1つ目のポイントは「主要指数が上昇トレンドを継続していて、目先は続伸に期待できそうだぞ!」という点です:
↓
【ダウ平均とナスダックは上昇トレンド、続伸に期待】
経験則的には、ダウ平均とナスダックは上がり始めてから続伸しやすい。足元、いずれの終値も200日線超え。上昇トレンド。続伸に期待。ただ、米国株のCAPEレシオは約34倍と過熱気味。やわめのホールドが有利そう。逃げ腰。https://t.co/AOkVFp77Yqpic.twitter.com/n9dbk7OzCl— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) January 3, 2021
“経験則的には、ダウ平均とナスダックは上がり始めてから続伸しやすい。足元、いずれの終値も200日線超え。上昇トレンド。続伸に期待。ただ、米国株のCAPEレシオは約34倍と過熱気味。やわめのホールドが有利そう。逃げ腰。"
相変わらず、アメリカ株はイケイケです。トレンドが強いときは怖くても買い持ちが有利なので、僕はだまって便乗中です。
ただし、いつも言っているとおり、アメリカ株はすでに割高水準です。「含み益を引っ張る」のはOKですが、「欲張って買い増す」のは違う気がします。
短期でアメリカ株を持っているヒトは、「トレンドが崩れたらすぐに逃げる」のが良さそう。
売りどきの目安は、指数の終値が200日線を割ったあたり。
2021年も2020年みたいな値動きになるかもなので、短期専門の方はトレンドが崩れたら即逃げが良い気がします。
アメリカ株価予想②
個人投資家はふたたび強気に
アメリカ株価予想、2つ目のポイントは「個人投資家がふたたび強気になってきたから、過熱感に警戒しておいたほうが良さそうだぞ!」という点です:
↓
【個人投資家はふたたび強気に、過熱感に警戒】
AAIIセンチメント調査の最新版。12/30時点、アメリカの個人投資家は「強気46.1%」「中立27.1%」「弱気26.8%」でした。ふたたび強気に。年明け以降、指数の上昇トレンドが崩れたら、一気に下がるかも。警戒しておきたい。https://t.co/RsqdW7Ij9I— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) January 3, 2021
“AAIIセンチメント調査の最新版。12/30時点、アメリカの個人投資家は「強気46.1%」「中立27.1%」「弱気27.1%」でした。ふたたび強気に。年明け以降、指数の上昇トレンドが崩れたら、一気に下がるかも。警戒しておきたい。"
AAIIセンチメント調査は個人投資家の投資スタンスを集計するアンケート調査です。
同調査によると、アメリカの個人投資家がふたたび強気になってきました。
通常、アメリカの個人投資家は逆指標です。彼らが強気だと相場が天井をつけることも。だから、このアンケート結果はちと心配なところ。
いまの強気度合いは2018年の年初にとても似ています。
天井が近い可能性もあるので、足元の株価の上昇トレンドが崩れたときが「強い売り信号」になるかも。株価の動きと併せて要警戒です。
アメリカ株価予想③
1/8の雇用統計に警戒
アメリカ株価予想、3つ目のポイントは「1/8に発表される雇用統計が売り信号につながるかもだから気をつけよう!」という点です:
↓
【1/8は雇用統計の発表、悪化の可能性に注意】
米雇用統計は、毎月第1金曜日に労働省から発表されます。雇用統計は順張り材料。雇用統計が悪化して株価も下がったときが強い売り信号。一方、株価が下がっても、雇用統計が良好なら押し目買いのチャンス。目下はコロナの影響で失業率悪化に警戒。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) January 3, 2021
“米雇用統計は、毎月第1金曜日に労働省から発表されます。雇用統計は順張り材料。雇用統計が悪化して株価も下がったときが強い売り信号。一方、株価が下がっても、雇用統計が良好なら押し目買いのチャンス。目下はコロナの影響で失業率悪化に警戒。"
雇用統計も株価の先行指標と言われています。
失業率が高まり、かつ株価が下がっているときは明確な売りシグナルなので、それから株価が下がる傾向があります。
いまのところ米国株は上昇トレンドですが、雇用統計が悪化→株価が下落トレンド入り、となるリスクもあるので要警戒です。
AAIIセンチメントを見る限りピークが近そうでもあるので、チキンレースみたいな相場ですね。
短期で見るなら、ギリギリまで利益を伸ばしたいヒトはホールド。米国株の過熱感にビビっているヒトはすでに売り抜けているあたりだと思います。
2〜3年くらいで見れば上がるとは思いますが、僕としては「わざわざ過熱気味でハイリスクな米国株を買わなくても…?」と感じます。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
アメリカ株価予想【1/4版】
◯ダウ平均とナスダックは上昇トレンド、続伸に期待
◯個人投資家はふたたび強気に、過熱感に警戒
◯1/8は雇用統計の発表、悪化の可能性に注意
乱暴にまとめると「株価が上がっている今は良いけど、下がり始めてから大きく押しそうだから気をつけよう!」ってことですね。
20年くらいの長い目で見れば「買い」だと思いますが、「いま買いたいか?」と聞かれるとビミョーです。
僕個人的は、「長期では上がると思うけど、短期では下がりそうで怖い。だから今は現状維持で様子見」という感じです。
僕は主にNISAで米国株を買っています。NISA枠の節税枠を捨ててでも米国株を売るべきか。それともホールドすべきか。悩ましい。
– 中原良太