【失敗談】信用取引はやめとけ!レバレッジをかけないほうがいいワケ
どうも、中原良太です。
人生はじめてのトレードで財産の3分の2を吹き飛ばしました。が、なんとか今では準富裕層入りを果たしました。
先日、こんなツイートをしました:
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【株の信用取引、レバレッジは最大何倍まで?】
①株の信用取引の全速力は最大レバレッジ3.3倍まで
②基本はレバレッジNG:使うときは損切りラインを
③デイトレは多少OK:値幅制限は損切りラインの代用いちど株で儲けると信用取引でレバレッジを使いたくなるもの。ただし、使う前には準備が必須。 pic.twitter.com/cJRTemjv3H
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) November 4, 2020
①株の信用取引の全速力は最大レバレッジ3.3倍まで
②基本はレバレッジNG:使うときは損切りラインを
③デイトレは多少OK:値幅制限は損切りラインの代用
2chなどを読むと信用取引の失敗談や「やめとけ」という話が目立ちます。その一方で、「レバレッジはかけなければ平気」という話もあります。
信用取引とは、「借金」のこと。お金を借りて株を買ったり、空売りしたりできる仕組みのことです。
信用取引はリスキーです。僕の知り合いに、信用取引に手を出して失敗した人が何人か居ます。深く考えずに手を出すのは危ないです。
そこで本記事では上のツイートを深掘りして「【失敗談】信用取引はやめとけ!レバレッジをかけないほうがいいワケ」というテーマでまとめます。
【失敗談】株の信用取引はやめとけ!
レバレッジをかけないほうが良いワケ①
僕の失敗談を踏まえて「株の信用取引はやめとけ!」「レバレッジをかけないほうが良い」と言いたい1つ目の理由は「危ないから」です:
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【①株の信用取引の全速力は最大レバレッジ3.3倍まで】
信用取引とは「信用力を使って手持ち資金以上の株を取引すること」です。100万円あれば最大330万円分の株を買えます。これは諸刃の剣です。儲けを増やすことができる一方、損も増えます。だから、よほど勝算がないかぎり使うべきではないです。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) November 5, 2020
“信用取引とは「信用力を使って手持ち資金以上の株を取引すること」です。100万円あれば最大330万円分の株を買えます。これは諸刃の剣です。儲けを増やすことができる一方、損も増えます。だから、よほど勝算がないかぎり使うべきではないです。"
このレバレッジはもろはの剣です。うまく使えば、儲けをブーストできます。ヘタに使えば、損がブーストされます。
有名な例が、1994年に設立されたLTCMというヘッジファンドです。
LTCMは、ノーベル賞経済学賞を受賞した経済学者などを集めたドリームチームでした。
LTCMは、レバレッジを25倍かけていました。アクセル全開です。はじめは上手くいき、お金を荒稼ぎできました。1994年からの4年間で、運用資金は4倍になりました。
ですが、彼らは1999年に破綻しました。レバレッジをかけすぎたのです。LTCMは大損し、利益と元本のほとんどを吹き飛ばしてしまいました。
信用取引以外にも、「レバレッジETF」という投資商品もかなり厄介です。
もちろん、うまく使えば良いです。ですが、「リスクの取り過ぎ」につながりかねません。気をつけましょう。
僕自身、去年にレバレッジETFを全力で買った日にトランプ砲(トランプ大統領のネガティブツイート)にやられました。そのときは、たった一晩で30万円を吹き飛ばしました。
レバレッジのミスは、たった1度だけでも致命傷になります。リスクを取りすぎちゃいけません。
【失敗談】株の信用取引はやめとけ!
レバレッジをかけないほうが良いワケ②
僕の失敗談を踏まえて「株の信用取引はやめとけ!」「レバレッジをかけないほうが良い」と言いたい2つ目の理由は「だいたいの人は損切りが下手だから」です:
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【②基本はレバレッジNG:使うときは損切りラインを】
レバレッジで失敗すると、元金を失うだけでなく借金を背負うリスクがあります。だから、基本的には使うべきではありません。使って良いのは、損切りラインを決めて最大損失を限定したり、買いと売りを両建てしてヘッジしたりした場合のみです。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) November 5, 2020
“レバレッジで失敗すると、元金を失うだけでなく借金を背負うリスクがあります。だから、基本的には使うべきではありません。使って良いのは、損切りラインを決めて最大損失を限定したり、買いと売りを両建てしてヘッジしたりした場合のみです。"
基本的にレバレッジをかけて良い場合は2つ。1つは「損失が限定されているとき」です。もう1つは「予備資金があるとき」です。
たとえば、「10%で損切りをする」や「株価が半分になったら損切りする」のように、損を限定しているならレバレッジもOKです。
あるいは、「最悪追証になっても、予備資金でカバーできる」場合です。(言うまでもなく、予備資金=余裕資金です)
ちなみに、僕の失敗談としては、初めてのトレードではうまく損切りができませんでした。
買った株は「インデックス」という仕手株でした。僕が買った直後、この株はストップ高になりました。自分が天才だと思いました。
しかし、翌日にはストップ安になりました。天国から地獄へ真っ逆さまでした。そのまま連続でストップ安し、損切りできるタイミングがありませんでした。1週間で3分の1にまで減りました。
損切りラインは決めていました。ですが、その損切りライン通りに逃げられませんでした。
幸い、このときは信用取引はしていませんでした。この経験があって、「基本的に信用取引はやっちゃダメだ」と思い至りました。
(それと同時に、たとえ勝算があっても、仕手株に手を出すのは危ないと思いました)
【失敗談】株の信用取引はやめとけ!
レバレッジをかけないほうが良いワケ③
僕の失敗談を踏まえて「株の信用取引はやめとけ!」「レバレッジをかけないほうが良い」と言いたい3つ目の理由は「デイトレーダーじゃないから」です:
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【③デイトレは多少OK:値幅制限は損切りラインの代用】
日本株には値幅制限があります。低位株は別として、だいたいの株は±30パーセント以内でしか動きません。つまり、デイトレの最大損失は(ストップ高やストップ安を除けば)30パーセント以内。損切りラインが明確なのでレバレッジは許容です。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) November 5, 2020
“日本株には値幅制限があります。低位株は別として、だいたいの株は±30パーセント以内でしか動きません。つまり、デイトレの最大損失は(ストップ高やストップ安を除けば)30パーセント以内。損切りラインが明確なのでレバレッジは許容です。"
損切りラインを明確に決めなくても、デイトレーダーなら信用取引をやってもOKです。
なぜなら、デイトレ自体のリスクが限定されているからです。
日本株には値幅制限があって、だいたい±30%くらいしか値動きがありません。
デイトレードでは、すべての取引を1日で完結させます。だから、1日で30%以上損をすることは基本的にありません。(ただし、低位株を除きます)
とはいえ、デイトレは難しいです。なぜなら、超短期間で手数料を上回るだけの利益を出さないといけないからです。
それに、デイトレには手間もかかります。
僕自身、デイトレで利益を出したこともあります。ですが、正直なところ、「何時間もかけて発注に手間をかけたのに、利益はこれっぽっちか…」と絶望したものです。
つまり、時給換算すると「割りに合わない」ことが多いです。だから、デイトレをやるのも正直ビミョーだと思います。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
【失敗談】株の信用取引はやめとけ!レバレッジをかけないほうがいいワケ
①株の信用取引の全速力は最大レバレッジ3.3倍まで
②基本はレバレッジNG:使うときは損切りラインを
③デイトレは多少OK:値幅制限は損切りラインの代用
欲張りな人の中には「信用取引でドカンと稼いで、FIRE目指そう!」なんて考える方もいるようです。
でも、少なくとも僕の周りでは、信用取引で成功した人よりも、痛い目に遭ってむしろFIREから遠ざかった人のほうが多いです。
数え切れない失敗を踏まえて、中原家には「レバレッジは使わない」という鉄の掟があります。(この掟を破ったことがあります。そのときは一晩で大損しました。そのときは妻にひどく怒られました。)
要点をまとめると、「レバレッジを使うべきタイミングなんてそうそうない」「レバレッジを使ってまでして稼がなきゃいけない理由もない」ということ。
ドカンと稼げるのは快感です。でも、その快感に負けると、たぶんどこかで利益を吹き飛ばします。
株式市場で、長いあいだ生き残りたいなら、無茶はいちどだって許されません。現物でコツコツ地道が一番だと思います。
– 中原良太