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自己株式取得(自社株買い)その後、株価は上がる?下がる?

どうも、中原良太です。

イベントに乗じて短期トレードで稼ぐのが得意です。2018年からの3年弱でトレード資金を約2倍に増やしました。

先日、こんなツイートをしました:

“【自己株式取得(自社株買い)その後、株価はどう動く?】
①株価の割安感が重要:割安株の自社株買いはGood!
②Auction買付の場合:短期でも長期でも上がりやすい
③ToSTNeT買付の場合:短期でも長期でのビミョー
大事なのは「安さ」と「買付方式」の2つ。割高な自社株買いは自滅行為なのでダメ。"

自己株式取得(自社株買い)は、上場企業が自分の会社の株を買うことを指します。

自己株式取得(自社株買い)は発表その後から株価が上がるケースが多め。強い買い信号です。攻略したら儲かるチャンスです。

そこで本記事では上のツイートを深掘りして、「自己株式取得(自社株買い)その後、株価は上がる?下がる?」というテーマでまとめます。

自己株式取得(自社株買い)その後
株価の動きのポイント①:割安感

自己株式取得(自社株買い)その後の株価の動き、1つ目のポイントは「割安感」です:

“つまるところ自社株買いは個別株投資の一形態です。だから、僕らが「買いたいと思う会社」が、「買いたいと感じる価格」で自社株買いしているのが理想です。別に魅力を感じない株が、魅力を感じない価格で、自社株買いをされても微妙です。"

株価水準によって自己株式取得(自社株買い)は、買い信号にも売り信号にもなります。

割安感の目安は「PBR1倍」です。

PBRが1倍以下の場合は、だいたい自己株式取得(自社株買い)は「買い信号」と考えて良いです。

一方、PBR1倍以上の場合、PERが低くないときの自己株式取得(自社株買い)は「割高な高値づかみ」のリスクがあります。

割高な株を買えば損をします。だから、株価が割高なときの自己株式取得(自社株買い)はむしろ売り信号です。

自己株式取得(自社株買い)その後
株価の動きのポイント②:Auction買付

自己株式取得(自社株買い)その後の株価の動き、2つ目のポイントは「Auction買付」です:

“自社株買いの良し悪しは、その企業の良し悪しと割安性で決まります。ただ、現実では「買付方式」によって株価の動きが変わってきます。Auction買付の場合は、市場から自社株を買い付けます。規模が大きいほど強力な値上がり要因となります。"

自己株式取得(自社株買い)の良し悪しは割安感で決まります。

とはいえ、自己株式取得(自社株買い)の買付方式によって需給に歪みが生じることもあります。

Auction形式の好例が2020年2月に発表したソフトバンクグループの自社株買いです。

これはPBR1倍割れかつ超大規模な自社株買いで、強力な買い信号でした。

自己株式取得(自社株買い)その後
株価の動きのポイント③:ToSTNeT買付

自己株式取得(自社株買い)その後の株価の動き、3つ目のポイントは「ToSTNeT買付」です:

“自社株買いの中身がビミョーで、かつ買付方式がToSTNeT買付だと、企業価値も需給も改善しません。この場合、株価が上がる望み薄です。まとめると、①が自社株買いの理想。①でなくても②なら値上がり期待アリ。③は望み薄なのでスルーが鉄板かと。"

Auction方式のほかに、ToSTNET(トストネット)という方式もあります。これは立会時間外取引の一種です。

この方式だと自社株買いをしても需給の歪みは生じません。

株価が割高で、かつToSTNET方式の自己株式取得(自社株買い)は、追いかけても骨折り損となる可能性が高いでしょう。

まとめ

本記事をまとめると以下のとおり:

【自己株式取得(自社株買い)その後、株価は上がる?下がる?】
①株価の割安感が重要:割安株の自社株買いはGood!
②Auction買付の場合:短期でも長期でも上がりやすい
③ToSTNeT買付の場合:短期でも長期でのビミョー

自己株式取得(自社株買い)は、決算発表とあわせて公表されることが多いです。

好決算を出し、自己株式取得(自社株買い)を公表した会社の株は、しばらく好調に値上がりすると期待できます。

3カ月〜6カ月の短期で稼ぎたいヒトは、注目してみてはいかがでしょうか。

決算発表前後の株価の動きについては、以下の記事でまとめています。本記事と合わせてお読みください。

決算後に株価は上がる?下がる?決算発表の影響は?
決算前に株を買う・決算前に仕込むコツ

– 中原良太