[9/28]ニューヨークダウの見通しと予想:ISM製造業景況指数、雇用統計
どうも、中原良太です。
NISA枠で米国株をしこたま買い、2019年は100万円以上儲けることができました。
先日、こんなツイートをしました:
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【ニューヨークダウの見通しと予想(9/28版)】
◯割高でも上昇トレンド。ホールドが無難。
◯目下の需給は売り優勢。底打ちが近そう。
◯10/1はISM製造業景気指数の公表日。逆張り材料。
◯10/2は雇用統計の公表日。順張り材料。目先のポイントをまとめました。月初に逆張りチャンスが来るかも? pic.twitter.com/Qd3RfSM8mm
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) September 26, 2020
◯割高でも上昇トレンド。ホールドが無難。
◯目下の需給は売り優勢。底打ちが近そう。
◯10/1はISM製造業景気指数の公表日。逆張り材料。
◯10/2は雇用統計の公表日。順張り材料。
9月に入り、米国株は右往左往を続けています。不安な方も多いでしょう。
そこで本記事では、ニューヨークダウの見通しと予想を僕なりにまとめます。
ニューヨークダウの見通しと予想①
割高でも上昇トレンド
1つ目のポイントは「割高でも上昇トレンドである」点です:
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【割高でも上昇トレンド。ホールドが無難】
9/25時点、S&P500指数のCAPEレシオは約30倍。割高水準で、長期投資をはじめるには気が引けますね。ただ、NYダウもNASDAQも、終値が200日移動平均線を上回っていて上昇トレンド。短期で利益を狙うには良い頃合い。ホールドか押し目買いが落とし所かと。 pic.twitter.com/Uf03Q4MfEm— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) September 26, 2020
“9/25時点、S&P500指数のCAPEレシオは約30倍。割高水準で、長期投資をはじめるには気が引けますね。ただ、NYダウもNASDAQも、終値が200日移動平均線を上回っていて上昇トレンド。短期で利益を狙うには良い頃合い。ホールドか押し目買いが落とし所かと。"
米国株の先行きを予想するとき、特に大事なのが「割安感」と「トレンド」の2つです。
米国株が割安なときは、株を買っておけば、10年くらいでけっこう儲ります。一方、割高だとしばらく伸び悩むので注意が必要です。
また、米国株が上昇トレンドだと、目先1〜3カ月は上がりやすいのでチャンス。逆に、下落トレンドだと下がりやすく危険です。
いまの米国株は「割高だけど上昇トレンド」という感じ。長期では伸び悩みそうですが、目先は上がるだろうな…と考えます。
長期目線で買うには微妙ですが、短期目的でトレードするならアリでしょう。
ニューヨークダウの見通しと予想②
米個人投資家は弱気。底打ちが近そう
2つ目のポイントは「米個人投資家は弱気。底打ちが近そう」という点です:
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【目下の需給は売り優勢。底打ちが近そう】
9/23時点、AAIIセンチメント調査によると米個人投資家は弱気。同調査はポジショントークなので、「弱気が多い=株を売った後の人が多い=これからの買い手が多い」と読み取れます。目先1週間〜半年は株価が上がりやすそうです。https://t.co/uyETecIupE— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) September 27, 2020
“9/23時点、AAIIセンチメント調査によると米個人投資家は弱気。同調査はポジショントークなので、「弱気が多い=株を売った後の人が多い=これからの買い手が多い」と読み取れます。目先1週間〜半年は株価が上がりやすそうです。"
足元の需給を確認すると、アメリカの個人投資家は弱気です。
いま弱気の投資家は、将来の買い手です。買い手がたくさんいるうち株を買っておくことで、これからの値上がりが期待できます。
特に、9/23の結果はかなり弱気な水準でした。9/23あたりが、アメリカ株の一旦の底だったと考えて良さそうです。
ニューヨークダウの見通しと予想③
10/1のISM製造業景気指数の公表
3つ目のポイントは「10/1のISM製造業景気指数の公表」です:
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【10/1はISM製造業景気指数の公表日。逆張り材料】
ISMが毎月第一営業日に公表するアンケート調査。製造業の幹部を対象に調査して景況感を算出します。ISM製造業景気指数は逆張り材料。悪い結果が出て株価が下がったら、逆張りで株を買うチャンスです。目安はISM製造業景気指数が50を下回ったあたり。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) September 27, 2020
“ISMが毎月第一営業日に公表するアンケート調査。製造業の幹部を対象に調査して景況感を算出します。ISM製造業景気指数は逆張り材料。悪い結果が出て株価が下がったら、逆張りで株を買うチャンスです。目安はISM製造業景気指数が50を下回ったあたり。"
ISM製造業景況指数は「景気の先行指標」と考えられています。
決算発表などを確認する前の段階で、ISMを確認すれば「だいたい業績が良いか悪いか」の目星がつけられるからです。
ISM製造業景況指数の見方や株価への影響については、別の記事でまとめてあります(22時公開)。詳しくはそちらを読んで(見て)使い方を考えてみると良いかと。
ニューヨークダウの見通しと予想④
10/2の雇用統計の公表
4つ目のポイントは「10/2の雇用統計の公表」です:
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【10/2は雇用統計の公表日。順張り材料】
米雇用統計は、毎月第1金曜日に労働省から発表されます。雇用統計が悪い(=失業率が高い)と、しばらく株価が伸び悩むケースが多め。ISMとは逆で、順張りの材料として使うと良さげです。株価が下落トレンドでも、雇用統計が良ければ押し目買いのチャンス。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) September 27, 2020
“米雇用統計は、毎月第1金曜日に労働省から発表されます。雇用統計が悪い(=失業率が高い)と、しばらく株価が伸び悩むケースが多め。ISMとは逆で、順張りの材料として使うと良さげです。株価が下落トレンドでも、雇用統計が良ければ押し目買いのチャンス。"
ISM製造業景況指数と同じく、雇用統計も景気の先行指標と言われています。ただ、ISM製造業景況指数とは適した使い方が違うので注意です。
雇用統計では失業率が発表されます。この失業率が高いと「アメリカ経済の先行きは暗いだろうな」と大体の察しがつきます。
失業率が高まり、かつ株価が下がっているときは明確な売りシグナルなので、損切りも検討する余地があります。
ただ、いまのところ米国株は上昇トレンドです。株価が上がっているときは、雇用統計が悪くても反発するケースが多め。
10/2の雇用統計が原因で株価が下がったときは「押し目買いのチャンス」と考えておくのが良さそうです。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
【ニューヨークダウの見通しと予想(9/28版)】
①割高でも上昇トレンド。ホールドが無難
②目下の需給は売り優勢。底打ちが近そう
③10/1はISM製造業景気指数の公表日。逆張り材料
④10/2は雇用統計の公表日。順張り材料
ほかにも、米国は大統領選挙が近づいていますね。
4年に1度の大統領選挙。選挙直前の株価動向についても調べてみると、面白い結果が得られるかもしれません。
調べて面白い結果が得られたら、また結果を共有しますね〜。
– 中原良太