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[9/14〜]NYダウチャート分析:底打ちか?

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

8月のハイテク株上昇は「ソフトバンクグループの大口売買が一因では?」なんて話が出てますね:

9月に入り、米国株はまだ荒れています。不透明な先行き「これからどうしよう?」と悩む方も多いでしょう。

そこで本記事では、足元のNYダウのチャート分析などに基づき目先の見通しを僕なりに考えていきます。

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鉄板分析:押し目買いのチャンスか?

まずは鉄板の分析から。結論からまとめると「大型株も新興株も上昇トレンド継続。押し目買いのチャンス」と考えます。

現時点、僕が使っている米国株の予想法のうち、メインで使っているのは以下の3つです:

【そこそこ当たるNYダウ予想法】
◯割安感:相場が割安なら買い、割高なら売り
◯トレンド:相場が好調なら買い、失速気味なら売り
◯センチメント:投資家が弱気なら買い、強気なら売り

このうち、特にデータが豊富なのが「割安感」と「トレンド」です。僕はこの2つを組み合わせて、以下のような判断を下します:

割安感を調べるときは、ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授の「CAPEレシオ」を使っています。

CAPEレシオは、目先10年位を見通すときに使えます。PERとかPBRよりも有効だったというデータも得られています。

トレンドを調べるときは、「終値と200日線の位置関係」で判断します。終値が200日線を超えたら「上向き」、超えなければ「下向き」です。

トレンドは、目先1カ月〜3カ月位を見通すときに使えます。短期においては、CAPEレシオよりも精度が高いです。

どちらの分析も「利益を増やす」というより、「暴落を避ける」のに有効なことが多いです。「下がりそうなときは株を売ってリスクを避ける」イメージです。

特に、この2つを組み合わせると「株を買うとヤバい」時期が見分けられます。個人的には「ヤバい時期が分かる」のがすごく助かってます。

説明はこれくらいにしましょう。

以降では、この表を使って米国株の総合評価を考えていきます。まずは「割安感」と「トレンド」について、1つずつ確認していきます。

はじめに、米国株の割安感を確認します:

9/11時点でCAPEレシオは約31倍。

ロバート・シラー氏の研究によれば、CAPEレシオが25倍を超えた後10年間の米国株の平均利回りは「年率+1.1%」くらいです。
※対象期間:1881年〜2007年

早過ぎる株価の上昇は「利益の先食い」に過ぎません。株価が上がったあとは「誰がババを引くか?」というゲームになります。

これまでの上昇幅から考えると、まだまだ下落余地は大きいでしょう。割高株を買うときには、相応のリスクがあることを意識しないといけませんね。

つぎに、米国株のトレンドを確認します。

まず、大型株(NYダウ)のチャートを見てみましょう:

9月第2週、NYダウは続落。が、同指数の終値はまだ200日線を5%ほど上回っています。まだ上昇トレンドです。

上昇トレンドであるかぎり、NYダウは買いスタンスで臨むのが基本です。200日線を損切りラインに、押し目買いを検討する局面でしょう。

次に、新興株(NASDAQ)のチャートを見てみましょう:

9月第2週、NASDAQも続落。が、同指数の終値はまだ200日線を15%ほど上回っています。まだ上昇トレンドです。

上昇トレンドであるかぎり、NASDAQも買いスタンスで臨むのが基本です。200日線を損切りラインに、押し目買いを検討する局面でしょう。

NYダウと比べて、NASDAQは終値が損切りラインまで遠いです。3倍くらいあります。トレードする際は「リスク3倍」くらいの気持ちで仕掛けるのが良さそうです。

以上。ここまでの話をまとめると、総合評価は以下のとおり:

ここ2週間の下落を加味しても、NYダウ・NASDAQは上昇トレンド継続です。7月8月の値上がりが激しかっただけに、反動がすごいですね。

トレンドに従う順張りでは「天井」と「底」は取れません。その「真ん中」をごっそり取りに行くのがトレンドフォローです。この反落は仕方がないかと。

トレンドはまだ上向き。「そろそろ売ろうかな」と考えている人も、まだ売りどきではない気がします。今は短期目線で「押し目買い」または「ホールド」あたりが落とし所じゃないでしょうか。

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需給分析:超弱気。底打ちが近い?

次は需給の分析です。結論からまとめると「個人投資家は超弱気。目先半年で上がる確率は8割くらい」と考えます。

AAIIセンチメント調査によれば、米国個人投資家は超弱気なようです:

同調査は米国個人投資家の投資スタンスを集計したアンケート調査です。この調査では「強気」「中立」「弱気」の投資家数を集計しています。

9/9の調査によると、米国個人投資家のうち「強気が23.7%」「中立が27.8%」「弱気が48.5%」でした。

AAIIセンチメント調査はポジショントークと言われています。

たとえば、強気の人は「もう株を買った後だから、もう株を買えない人」と解釈できます。

同じように、弱気の人は「もう株を売った後だから、もう株を売れない人」と解釈できます。

だから、アンケート結果には「逆張りする」と上手くいきやすいです。

ちなみに、強気23%というのは、かなり低い水準です。コロナショックのピークで20%くらいだったので、それに近いですね。

目先半年は上がる確率が勝率が8割くらいと見積もります。

すこし話がそれますが、先週の動画にこんなコメントを頂きました:

CNNが公開している「Fear & Greed Indexはどないなもんじゃい?」というご質問でした。僕はこの指数を使ったことがなかったので詳しく調べてみました。

調査の結果分かったのは、「超複雑なテクニカル指標」って感じでしたね。AAIIみたくアンケートをしたのではなく、チャートが上がってれば「Greed」、下がってれば「Fear」になるっぽいです。

個人的には、「あれこれ計算方法が複雑なテクニカル指標を使うより、シンプルなものを補足的に組み合わせたほうが分かりやすいし勝てる!」と思ってます。

なので、この指標の利用はボツかなぁ。Fear & Greed Indexを使うくらいなら、フツーにちゃーとを読めば良いし、AAIIの代わりにはならない気がしますね。

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まとめ

本記事をまとめると以下のとおり:

【NYダウの今後の見通し】
◯鉄板分析:押し目買いのチャンスか?
◯需給分析:超弱気。底打ちが近い?

ここまでアメリカ株は好調過ぎました。3月以降に株を買った人は、ビビッている人も多そうですね。

ただ、トレンドや需給を見る限り、「いまが売り」という感じはしません。明確にトレンドが崩れない限りは「ホールド」が無難な気がします。

米国株の短期トレードはしない僕ですが、しばらく「買い増しもしないし売ることもない」という姿勢を続けるつもりです。

– 中原良太