スポンサーリンク

[8/31〜]NYダウチャート分析:プラス転換

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

NYダウが年初来プラスに転換しました:

いま米国株が上がっているのは「インフレ回避」や「金利の低下」が理由でしょう。

金利的には2020年初より割安感があります。米国株が人気!というより、消去法的に米国株が選ばれているのだと思います。

グイグイ上がる米国株を見て「そろそろ売ろうかな?」と悩む人も多いでしょう。

そこで本記事では、足元のNYダウのチャート分析などに基づいて「目先の見通し」を僕なりに考えていきます。

Sponsored Links

鉄板分析:ついにプラス転換

まずは鉄板の分析から。結論からまとめると「上昇トレンドは強力。株価は高くても、上昇気流に乗っておくのが良さそう」と考えます。

現時点、僕が使っている米国株の予想法のうち、メインで使っているのは以下の3つです:

【そこそこ当たるNYダウ予想法】
◯割安感:相場が割安なら買い、割高なら売り
◯トレンド:相場が好調なら買い、失速気味なら売り
◯センチメント:投資家が弱気なら買い、強気なら売り

このうち、特にデータが豊富なのが「割安感」と「トレンド」です。僕はこの2つを組み合わせて、以下のような判断を下します:

割安感を調べるときは、ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授の「CAPEレシオ」を使っています。

CAPEレシオは、目先10年位を見通すときに使えます。PERとかPBRよりも有効だったというデータも得られています。

トレンドを調べるときは、「終値と200日線の位置関係」で判断します。終値が200日線を超えたら「上向き」、超えなければ「下向き」です。

トレンドは、目先1カ月〜3カ月位を見通すときに使えます。短期においては、CAPEレシオよりも精度が高いです。

どちらの分析も「利益を増やす」というより、「暴落を避ける」のに有効なことが多いです。「下がりそうなときは株を売ってリスクを避ける」イメージです。

特に、この2つを組み合わせると「株を買うとヤバい」時期が見分けられます。個人的には「ヤバい時期が分かる」のがすごく助かってます。

僕は「ヤバい時期にはリスクヘッジとしてオプション取引をする」なんて方法を採用しています。

説明はこれくらいにしましょう。

以降では、この表を使って米国株の総合評価を考えていきます。まずは「割安感」と「トレンド」について、1つずつ確認していきます。

はじめに、米国株の割安感を確認します:

8/28時点でCAPEレシオは約32倍。かなり高いです。

ロバート・シラー氏の研究によれば、CAPEレシオが25倍を超えた後10年間の米国株の平均利回りは「年率+1.1%」くらいです。
※対象期間:1881年〜2007年

現金を持っているより株を持っていたほうが良いのは分かりますが、こんだけ上がると気が引けてしまいますなぁ…。

つぎに、米国株のトレンドを確認します。

まず、大型株(NYダウ)のチャートを見てみましょう:

8/28、NYダウは6月来の高値を更新しました。ついに年初来プラスへと転換しました。米国株の人気っぷりが凄まじいです。

人気の背景としては、大規模な金融緩和と金利の低下でしょう。米国は日本と同じように、超低金利下で「インフレ率2%」を目指しています。

大富豪レイ・ダリオの言葉を借りれば、こんな状況では「現金はゴミ」です。現金を持ちたくない投資家が株に殺到しているのでしょう。

すでに同指数の終値は、200日線を上回っています。上昇トレンドです。目先1〜3カ月は続伸が期待できそうです。

同様に、新興株(NASDAQ)のチャートを見てみましょう:

8/27、NASDAQはふたたび史上最高値を更新しました。

NYダウと同じく、NASDAQも終値も200日線を上回っています。上昇トレンドです。NYダウよりも強気なので、今はこちらのほうが値動きが軽そうです。

以上。ここまでの話をまとめると、総合評価は以下のとおり:

NYダウ・NASDAQは割高ですがトレンドが上向き。

「そろそろ売ろうかな」と考えている人も、高いからといって、いま利益確定してしまうのは惜しい気がします。

天井を取るのを諦めて、トレンドが崩れてから利益確定するのが良い気がします。終値が200日線を割れるまでは上昇相場についていきたい。

「これから買おうかな」と考えている人は、長期目線(10年)で買うのはちょいと厳しいです。一方、短期目線(1カ月)が良いと思います。

日本株と比べて、米国株は上昇トレンドが出てきたときの勢いが強力です。なので、この上昇気流に乗っかりたい人は、米国株に乗っかると良いかもしれません。(ただし、安さを求めるなら日本株を選びたいところですが)

仮に買うならNASDAQも魅力的。NYダウよりも勢いがあります。まだまだ年末にかけて大きく上がるかもしれません。

Sponsored Links

需給分析:勝率は6割くらい?

つぎは需給の分析です。結論からまとめると「米個人投資家はまだ弱気。目先半年で上がる確率は6割くらい」と考えます。

AAIIセンチメント調査によれば、米国個人投資家はまだ弱気なようです:

同調査は米国個人投資家の投資スタンスを集計したアンケート調査です。この調査では「強気」「中立」「弱気」の投資家数を集計しています。

8/26の調査によると、米国個人投資家のうち「強気が32.1%」「中立が28.3%」「弱気が39.6%」でした。

AAIIセンチメント調査はポジショントークと言われています。

たとえば、強気の人は「もう株を買った後だから、もう株を買えない人」と解釈できます。

同じように、弱気の人は「もう株を売った後だから、もう株を売れない人」と解釈できます。

だから、アンケート結果には「逆張りする」と上手くいきやすいです。

ちなみに、強気30%というのは、いつもよりもやや少ない水準です。強気が少ないぶん、今後の買い手は多そう。

目先は上がる確率が勝率が5割5分くらいでしょう。米国株はグイグイ上がっていますので、地合いも加味すると六割くらいと見ても良いかもしれません。

Sponsored Links

まとめ

本記事をまとめると以下のとおり:

【NYダウの今後の見通し】
◯鉄板分析:ついにプラス転換
◯需給分析:勝率は6割くらい?

ちょくちょく「米国株に積立投資しているんですが、どうすれば良いですか?」と質問をいただきます。あまりに多いので一言。

少なくとも僕の場合、「他人に聞いて決めた投資判断」なんて、ちょっと損したくらいで、すぐ自信を失います。

他人任せの投資判断は、損をしたときに他人に責任を押し付けることができます。これが一番アブない。損をしても反省しませんからね。

これを続けている限り、一生、投資の腕はあがらないと思います。だから、あなたが決めるのが一番だと思います。

分からないことがあるなら納得いくまで調べてください。分からないなりにもがき、思いっきり苦しみましょう。投資家は皆、そうしてます。自ら主導権を手放しちゃダメです。

僕が情報配信している目的は「アドバイス」ではなく、「事実の共有」です。「こういう事実があったから、僕はこうする。あなたはあなたで自分なりに考えてください」ということです。

ちなみに僕は「米国株は持っているけど、買い増しはしない」という判断を下しました。

僕の行動を示すことはできます。でも、あなたにとっては何がベストなのか、僕には分かりません。だから、あなたが決めるべきです。さて、あなたはどうしますか。決めるのは、あなた自身です。

– 中原良太