株を売却して現金化するタイミングはいつがベスト?
どうも、中原良太です。
2019年は株で400万円ほど儲けました。取引回数は1000回を超えています。
「株を買ったは良いけど、いつ売却して現金化すれば良いかタイミングが分からない!」と悩むヒトは多いみたい。
それもそのハズ。
株にまつわる本には「どんな株を買うべきか」が書かれています。ですが、売り方について詳しく解説している本は少ないです。
僕自身、株の売り方には苦労してきました。売りどきを間違えて損した経験は数知れません。
その代わり、失敗した経験が多いので、「失敗しないために何ができるか?」ということはいろいろ語れます。
そこで、参考になればと思い以下のツイートをしたところ好評でした:
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【株を売却して現金化するタイミングはいつが良い?】
①現金が足りないとき:必要火急の支出は最優先
②株式が多過ぎるとき:値上がりしたときなど
③株式が割高かつ乗り換え先がないとき長期投資家向け。長期投資家が株を現金化するタイミングは「資産配分を調整すべきとき」です。この3つが基本 pic.twitter.com/c9uUkIVyDJ
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) August 17, 2020
①現金が足りないとき:必要火急の支出は最優先
②株式が多過ぎるとき:値上がりしたときなど
③株式が割高かつ乗り換え先がないとき
この3つは、僕が現金化を考えるときに使っているチェックリストです。よろしければご活用ください。
本記事ではこのツイートを深掘りし、「株を売却して現金化するタイミングはいつがベスト?」というテーマでまとめます。
株を売却して現金化するタイミング
その1:現金が足りないとき
1つ目のタイミングが「現金が足りないとき」です:
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【①現金が足りないとき:必要火急の支出は最優先】
生活費、医療費、教育費、などなど。必要火急の支出は最優先です。株を売却するタイミングとして、これ以上のものはありません。ただ、現金が足りなくなると、不利な状況でも株を売らざるを得なくなります。これは危ない。なるべく避けたいところ。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) August 19, 2020
“生活費、医療費、教育費、などなど。必要火急の支出は最優先です。株を売却するタイミングとして、これ以上のものはありません。ただ、現金が足りなくなると、不利な状況でも株を売らざるを得なくなります。これは危ない。なるべく避けたいところ。"
若い頃、僕は食費を削って投資資金を貯めました。昼飯はカップ麺(ペヤングソース焼きそば)、晩飯のカップ麺(ペヤングソース焼きそば)でした。
当時は若かったのでこれでも平気でしたが、身体はズタボロです。1日、2日は良いでしょうが、長い目では続きません。
必要なお金をケチると、お金より大切なものを失います。だから、どんなに投資資金が大事でも、必要なときには下ろしましょう。
もちろん、「そもそも下ろさなくて済むお金で運用する」のが理想ですが。
株を売却して現金化するタイミング
その2:株式が多過ぎるとき
2つ目のタイミングは「株式が多過ぎるとき」です:
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【②株式が多過ぎるとき:値上がりしたときなど】
儲かったときには「ブレーキを踏む」のが基本です。個人的には、株式に充てて良い資金は「余裕資金の8割まで」と決めています。これ以上を株式に充ててしまうと、チャンスが来たときに株を買えません。儲かるたびにちょくちょく現金化するのが理想。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) August 19, 2020
“儲かったときには「ブレーキを踏む」のが基本です。個人的には、株式に充てて良い資金は「余裕資金の8割まで」と決めています。これ以上を株式に充ててしまうと、チャンスが来たときに株を買えません。儲かるたびにちょくちょく現金化するのが理想。"
株で失敗するヒトの2大要因は2つ。1つは「強欲に負けて株を買いすぎること」。もう1つは「恐怖に負けて株を安値で投げ売りすること」です。
特に強欲には注意が必要。ふだんは慎重なヒトでも、トントン拍子でお金が増えていくとつい浮かれてリスクをとりがちになります。
株式投資の基本は「損したときにアクセルを踏み、得したときにブレーキを踏むこと」です。(短期取引は別です)
理屈はシンプルですが、これを本当に実践できるヒトは少数派なんですよね。
株を売却して現金化するタイミング
その3:市場全体が割高なとき
3つ目のタイミングは「市場全体が割高なとき」です:
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【③株式が割高かつ乗り換え先がないとき】
日本株全体が割高になると、買いたい株がなくなる場合もあります。この場合、株を売って、現金比率を高めることも選択肢の1つです。日本株は4000銘柄近くあるので、すべてが割高になることは滅多にありません。ですが、そうなれば、現金化も選択の1つです— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) August 20, 2020
“日本株全体が割高になると、買いたい株がなくなる場合もあります。この場合、株を売って、現金比率を高めることも選択肢の1つです。日本株は4000銘柄近くあるので、すべてが割高になることは滅多にありません。ですが、そうなれば、現金化も選択の1つです"
優れたバッターは、ボール球を見逃します。ストライクゾーンに入った球じゃないと、手を出しません。
これと同じで、優れた投資家は、チャンスが無いときには何もしません。彼らはむやみに株に手を出すのではなく、チャンスが来るまで待ちます。
「どの株も高すぎて買いたくないなぁ…」と感じたとき。それは多分、現金化すべきときです。無理して高い株を買っても、後悔するだけでしょう。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
【株を売却して現金化するタイミングはいつがベスト?】
①現金が足りないとき:必要火急の支出は最優先
②株式が多過ぎるとき:値上がりしたときなど
③株式が割高かつ乗り換え先がないとき
さいごに少し補足。この3つの共通点は「資産配分を調整すること」です。
株を現金化するということは、「株の比率を下げ、現金の比率を上げる」こと。要するにコレは資産配分の調整です。
年金ファンドにおいては、株式投資の利回りの90%以上は「資産配分で決まる!」と言われています。
一方、資産配分以外は10%でしかありません。いわば小手先です。
多くのヒトが小手先の部分で工夫を凝らしますが、本当に大事な資産配分でミスしてチャンスを吹き飛ばします。これが非常にもったいない。
株式投資で成功するには、「資産配分」という大きなパイは外しちゃいけません。ここでミスすると、もう取り返しがつかないです。僕自身、なんどここで失敗したことか…!
もっと言うと、優れた投資家はこの「資産配分」がバツグンに上手いです。まず極めるべきは、ここだと思うんですよねー…。
– 中原良太