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[8/17〜]NYダウチャート分析:買い判断

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

8月以降、NYダウは6%も上がっています。米国株はまだまだ強気です。こんなに上がり続けると逆に怖いです:

グイグイ上がる米国株を見て、「そろそろ利益確定したほうが良いかな?」と悩む人もいるでしょう。

そこで今回も、NYダウのチャート分析などに基づき、目先の見通しを僕なりにまとめていきます。

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鉄板分析:長いものに巻かれろ!

まずは鉄板の分析から。結論からまとめると「割高なので長期はナシ。ただ、トレンドは好調で目先は上がりそう」と考えます。

現時点、僕が使っている米国株の予想法のうち、メインで使っているのは以下の3つです:

【そこそこ当たるNYダウ予想法】
◯割安感:相場が割安なら買い、割高なら売り
◯トレンド:相場が好調なら買い、失速気味なら売り
◯センチメント:投資家が弱気なら買い、強気なら売り

このうち、特にデータが豊富なのが「割安感」と「トレンド」です。僕はこの2つを組み合わせて、以下のような判断を下します:

割安感を調べるときは、ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授の「CAPEレシオ」を使っています。

これがなかなか効果的。目先10年位を見通すときに使えます。PERとかPBRよりも有効だったというデータも得られています。

トレンドを分析する際は、「200日線」を使います。終値が200日線を超えたら「上向き」、超えなければ「下向き」です。

トレンドは、目先1カ月位を見通すときに使えます。短期においては、CAPEレシオよりも精度が高いようです。

どちらの分析も「利益を増やす」というより、「暴落を避ける」のに有効なことが多いです。「下がりそうなときは株を売ってリスクを避ける」イメージです。

特に、この2つを組み合わせると「株を買うとヤバい」時期が見分けられます。個人的には「ヤバい時期が分かる」のがすごく助かってます。

説明はこれくらいにしましょう。

以降では、この表を使って米国株の総合評価を考えていきます。まずは「割安感」と「トレンド」について、1つずつ確認していきます。

はじめに、米国株の割安感を確認します:

8/14時点でCAPEレシオは約31倍。かなり高いです。

ロバート・シラー氏の研究によれば、CAPEレシオが25倍を超えているときの米国株の平均利回りは「年率+1.1%」くらいです。
※対象期間:1881年〜2007年

「プラスなら良いじゃん!」と思われるかもしれませんが、それはちょいと違う。米国は日本と違って金利が高いので、1%程度の利回りではインフレに勝てません。

つまり、名目はプラスですが実質はマイナスです。

いまのCAPEレシオは25倍よりも高いです。年率1.1%よりは上がりそうですが、経験則上、目先10年くらいは伸び悩みそうです。

つぎに、米国株のトレンドを確認します。

まず、大型株(NYダウ)のチャートを見てみましょう:

8月に入ってから、NYダウは6%ほど上がりました。

株式投資の年利回りは「年4〜5%」と言われます。ここ2週間で1年分の値上がりです。すごい勢いですね。

同指数の終値は、200日線を上回っています。上昇トレンドです。続伸に期待です。

同様に、新興株(NASDAQ)のチャートを見てみましょう:

先週、NASDAQは横ばいでした。

NYダウと同じく、NASDAQも終値も200日線を上回っています。上昇トレンドです。NYダウよりも強気で、こちらも続伸しそうです。

以上。ここまでの話をまとめると、総合評価は以下のとおり:

NYダウ・NASDAQは割高ですがトレンドが上向き。

長期目線(10年)で買うのはちょいと厳しいです。一方、短期目線(1カ月)であれば買っても良い地合いだと思います。高いからといって、いま利益確定してしまうのは惜しいです。

仮に買うならNASDAQも魅力的。NYダウよりも勢いがあります。このまま年末にかけて大きく上がるかもしれません。

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需給分析:五割五分

つぎは需給の分析です。結論からまとめると「勝算は五割五分くらい。いままでほど魅力はないが、まだ強気で良さそう」と考えます。

AAIIセンチメント調査によれば、米国個人投資家は少しずつ強気に傾いてきているようです:

同調査は米国個人投資家の投資スタンスを集計したアンケート調査です。この調査では「強気」「中立」「弱気」の投資家数を集計しています。

8/12の調査によると、米国個人投資家のうち「強気が30.0%」「中立が27.8%」「弱気が42.1%」でした。

AAIIセンチメント調査はポジショントークと言われています。

たとえば、強気の人は「もう株を買った後だから、もう株を買えない人」と解釈できます。

同じように、弱気の人は「もう株を売った後だから、もう株を売れない人」と解釈できます。

だから、アンケート結果には「逆張りする」と上手くいきやすいです。

ちなみに、強気30%というのは、いつもよりもやや少ない水準です。強気が少ないぶん、今後の買い手は多そう。目先は上がる確率が勝率が5割5分〜6割くらいで見積もるのが良さそうです。

なお、いまは低金利で、低金利だと株価が伸び悩みがちです。なので、勝率は5割5分くらいだと思います。

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まとめ

本記事をまとめると以下のとおり:

【NYダウの今後の見通し】
◯鉄板分析:長いものに巻かれろ!
◯需給分析:五割五分

今の米国株はトレード向き。長期投資家より、トレーダーのほうが上手く立ち回れる気がします。

長期投資では、指数が上がったら「買わない」のが基本。欲を出すと負けてしまうからです。

一方、短期トレードでは、指数が上がったら「買う」のが基本。その代わり、指数が下がったらすぐに退却します。

2つともかなーり矛盾してます。でも、なぜか、両方とも機能する。スタンスが全然違うので切り替えも難しいです。

長期投資で稼ぎやすいときは長期投資を。短期トレードで稼ぎやすいときは短期トレードを。適材適所で両方を組み合わせるのがミソな気がします。

– 中原良太