【おすすめ】株のチャート分析の読み方と手順
From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
コロナショックで株をはじめた人から「チャートの読み方と手順を教えてください!」という要望を頂きました。
チャートの読み方や手順を知りたい人は多いようす。そこで以下のツイートをしたところ好評でした:
↓
【株のチャート分析のおすすめ手順】
①割安性と合わせて読む:PBRやPERと相性Good
②周期性を捉える:1年、3カ月、1カ月周期etc
③基本は逆張り:下がったときに買うこまごまローソク足パターンを覚える必要はないかと。銘柄によって使えるパターンは違います。銘柄ごとの特性を理解するのが大事 pic.twitter.com/qOjoJ0FANx
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) August 4, 2020
本記事では、このツイートを深堀りして、「株のチャート分析のおすすめな読み方と手順」についてまとめます。
株のチャート分析の読み方と手順①
割安性と合わせて読む
第一のポイントは「割安性と合わせて読む」です:
↓
【①割安性と合わせて読む:PBRやPERと相性Good】
チャートはPBRやPERと組み合わせると、うまくいくケースが多い。とくに相性が良いのが「株価急落+割安」の組み合わせ。この手法には、度胸と丹念な分析がいります。甘くはありません。ですが、この組み合わせでメシを食っている投資家は多いハズ。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) August 5, 2020
株価のチャートを読んでも、株が割安か・割高かは分かりません。だから、企業の実体を反映するPERやPBRなどと組み合わせると相性が良いです。
「チャートだけで稼ぐ」手法は、リーマンショック以前まではかなーり有効でした。ですが、この有効性は日に日に薄れてきています。
つまり、単独で使うのはちょいと心もとない。チャートの価値は「チャートだけでは分からない情報」と組み合わせることで高まります。どんどん組み合わせていきましょう。
株のチャート分析の読み方と手順②
周期性を捉える
第二のポイントは「周期性を捉える」です:
↓
【②周期性を捉える:1年、3カ月、1カ月周期etc】
株には「成長とともに上がるもの」「衰退とともに下がるもの」「流行に振り回されるもの」「周期的に上げ下げするもの」などがあります。このうち、周期的に上げ下げするものは、チャートにパターンが現れやすい。サイクルを捉えると強みになります— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) August 5, 2020
先日の予想記事で、「自動車株は8月にめちゃ下がりやすい」「8月以外はめちゃ上がりやすい」という話をしました。
この手の傾向をいくつも知っておくと、いいタイミングで株を買えるようになります。
また、「PBRが何倍を切ったら買い場」など、銘柄固有の買い場を知っておくのも有意義でしょう。
株のチャート分析の読み方と手順③
基本は逆張り
第三のポイントは「逆張りする」です:
↓
【③基本は逆張り:下がったときに買う】
日本株では「上がった株を買う」という順張りが通じないことが確認されてます。だから、下がったときに買うのが基本です。なお、個別株でなく指数は上がってると良いです。つまり、日本株では「個別株が下がったら買い」「指数が上がったら買い」ということ。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) August 5, 2020
株価は、企業の実体よりも早く動きます。企業の成長よりも早く上がり、企業の衰退よりも早く下がります。
つまり、「行き過ぎる」ことが多いです。特に、日本株では「株価が下がりすぎる」ことがよくあります。
この場合、逆張りは上手くいきます。下げた株を買うことで、儲かることが多いし、下がったときに買うのが安くて合理的です。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
【株のチャート分析の読み方と手順】
①割安性と合わせて読む
②周期性を捉える
③基本は逆張り
「チャートがすべてを織り込むから、チャートを読めばすべて分かる」という説もありますが、これは詭弁でしょう。
もし仮にチャートがすべてを織り込んでいたら、それこそチャートを読む意味がなくなります。
むしろ、逆が正しい。つまり、「チャートがすべてを織り込むなら、チャートを読んでも何も分からない」というのが正しいです。
なぜなら、「チャートにすべてが織り込まれているから今が適正価格。何も考えずに買えば良い」という話になってしまうからです。
したがって、すべてを織り込んでいるときほど、チャートを読んでも稼げません。時間のムダです。(この考え方を経済学用語で「効率的市場仮説」とか「ランダムウォーク」と言います)
だから、チャートで稼ぎたいなら、「織り込まれていないチャートを探す」のが本筋です。(たとえば、予想を上回る好業績を出したのに株価がまだ上がっていないとか)
金融の界隈では、この手の詭弁がまかりとおることが多いです。騙されることなく、本質を見極めるのが大事だと思いますよ。
– 中原良太