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[7/27〜]NYダウチャート分析:米中対立

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

また米国と中国がケンカを始めたようです。週末から外国株は荒れています:

荒れ狂う世界株式を見て、「そろそろ米国株が買い時では?」なんて考える方もいるでしょう。

そこで本記事では、NYダウのチャート分析などに基づいて「目先の見通し」についてまとめます。

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鉄板分析:ヘッジしつつ

まずは鉄板の分析から。結論から言うと「押し目買いのチャンス。買うならヘッジをしながらが良さそう」と考えます。

米中対立が激しくなってきました。地政学は高度過ぎて、読むのが難しい。だから僕は、「読まずに(読みがハズレても)上手くいくにはどうすれば良いか?」をいつも考えてます。

読まずにうまくいくコツは、「中立的なリスクを取ること」です。たとえば、米中対立で勝った国の株が上がるなら、米国と中国に半分ずつお金を当てれば、どちらにせよ半分は勝てます(半分は負けます)

あるいは、戦争じみたコトが起きれば、「どちらが勝っても、どちらもズタボロ」ということもあり得ます。この場合、純金が良いかもしれない。

だから、基本は「中立的」なポジションを取って、情勢を見ながら「微調整する」というやり方が失敗しにくいです。

それに、地政学リスクが無くても、ただでさえ米国株の先読みは難しいです。現時点、僕が有効性を確認できた米国株の予想法は以下の3つだけです:

【そこそこ当たるNYダウ予想法】
◯割安感:相場が割安なら買い、割高なら売り
◯トレンド:相場が好調なら買い、失速気味なら売り
◯センチメント:投資家が弱気なら買い、強気なら売り

このうち、特にデータが豊富なのが「割安感」と「トレンド」です。僕はこの2つを組み合わせて、以下のような判断を下します:

割安感を調べるときは、ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授の「CAPEレシオ」を使っています。これがなかなか効果的。

トレンドを分析する際は、「200日線」を使います。終値が200日線を超えたら「上向き」、超えなければ「下向き」です。これもいい感じ。

センチメントはAAIIで確認します。ただ、このデータはイレギュラーなので、また後ほど詳しく説明します。

ちなみに、「何をやっても儲からない」というとき。こういうときは「債券を買う」か「純金を買う」かの二択が良さそうです。

純金が上がっているときは純金。そうでないときは国債に充てると上手くいくというデータが優勢です。

これらの指標をたよりに売買することで、「勝ちやすいとき」が見分けられるようになります。

そこで、まずは「割安感」と「トレンド」について、それぞれチェックしていきましょう。

まずは米国株の割安感から:

7/24時点でCAPEレシオは約30倍。かなり高い水準です。

いまの割高感は2018年初くらいのイメージです。当時よりも金利が低いので単純比較はできません。が、それにしても株価が高いです。

CAPEレシオが高いと、目先10年は株価が伸び悩むと言われます。米国株は魅力的ですが、10年を犠牲にするのはちょっとなぁ…。

つぎは米国株のトレンドです。以下はNYダウのチャートです:

先週末、NYダウは2%ほど下がりました。かろうじて200日線を保っているので、いちおう上昇トレンドは継続。セオリーから行けば「押し目買いのチャンス」というところでしょう。

とはいえ、勢いが衰えているのも事実。あと1%下がれば、200日線割れも間近です。なので、買う場合はいつでも逃げられるように準備しておくのが良さそうです。

同様に、新興株市場のNASDAQのチャートを見ましょう:

7/24時点で、NASDAQも反落。とはいえ、これまでの値上がりが激しかったので、終値は200日線を軽く超えています。

先週に引き続き、いま乗っているのはNYダウよりもNASDAQでしょう。NASDAQも割高ですが、短期で伸びそうな地合いです。

以上。ここまでの話をまとめると、総合評価は以下のとおり:

NYダウ・NASDAQは割高ですがトレンドが上向き。短期目線であれば買っても良い地合いだと思います。仮に買うならNASDAQも魅力的。NYダウよりも勢いがあります。

とはいえ、米国株はかなり割高。仮に買うとしても「売りどきを決めた短期決戦」で買うのが良さそう。あるいは、純金などでヘッジしても良いでしょう。

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需給分析:底が近い?

次は需給の分析です。結論から言うと「米個人投資家は再び弱気に傾いてきており、買い場となった」と考えます:

同調査は米国個人投資家の投資スタンスを集計したアンケート調査です。この調査では「強気」「中立」「弱気」の投資家数を集計しています。

7/22の調査によると、米国個人投資家のうち「強気26.1%」「中立27.1%」「弱気46.8%」でした。

先日、とある方が、「個人投資家が売った後には株価が上がる、機関投資家が買った後には株価が上がる」というデータを集計してて「なるほどな〜」と興味深く読みました。

これと同じで、AAIIセンチメント調査は「逆張りする」のが鉄板です。この水準はやや弱気で、逆張りするなら「中立〜やや強気」あたりがちょうど良いバランスに思えます。

過去のデータから見ると、強気が25%くらいの水準では「底打った可能性が8割くらい」と見て良さそうです。

いまは「強気26%」と25%よりわずかに強気。なので、「続伸する可能性が7割くらい」と考えておくと良さそう。目下の需給は悪くない気がします。

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まとめ

本記事をまとめると以下の通り:

【NYダウの見通し】
○鉄板分析:ヘッジしつつ
◯需給分析:需給分析:底が近い?

個人的には「ほどほどに純金でヘッジしながら買う」という作戦が良さげに思えてきました。(僕はコレを採用しています)

いずれにせよ、長期投資というより短期の作戦が上手くいきそうです。逃げ場を決めてから買うのが良さそうです。

– 中原良太