エクセルで株を管理・記録するコツ
どうも、中原良太です。
こつこつ株を管理・記録してPDCAを回していたら、2019年は株で400万円ほど稼げました。
「株式投資をエクセルで管理したいんですが、何を書けば良い分かりません!」という相談をたまにいただきます。
そこで以下のツイートをしたところ、好評でした:
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【株式投資をエクセルで管理するコツ】
①買った理由を書き留めておく
②売るときの出口戦略も書いておく
③戦略通りに取引しなければ理由を書く
④売った後に出口戦略を検証するこの4つ。記録を残すのは「効果を検証するため」と「忘れないため」です。とくに失敗の記録ほど残しておくのが大事。 pic.twitter.com/YZDLWPGnir
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) July 4, 2020
①買った理由を書き留めておく
②売るときの出口戦略も書いておく
③戦略通りに取引しなければ理由を書く
④売った後に出口戦略を検証する
本記事ではこのツイートを深掘りして、「株式投資をエクセルで管理する手順」についてまとめます。
エクセルで株を管理・記録するコツ①
買った理由を書き留めておく
1つ目のコツが「買った理由を書き留めておく」です:
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【①買った理由を書き留めておく】
理由がハッキリしないうちに株を買うのは微妙です。儲からないからではなく、儲かっても理由が分からないからです。理由がハッキリした状態で儲かれば、あとは同じことを何度も繰り返してればみるみるお金が増えます。でも、理由の分からない儲けは再現できません。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) July 4, 2020
“理由がハッキリしないうちに株を買うのは微妙です。儲からないからではなく、儲かっても理由が分からないからです。理由がハッキリした状態で儲かれば、あとは同じことを何度も繰り返してればみるみるお金が増えます。でも、理由の分からない儲けは再現できません。"
超初心者はここが弱い。ここがはっきりしないと、「なんとなく良さそうだから買いました」で終わりです。
あるいは、根拠はあっても浅いとダメです。「PERが低いから買いました」とかも合理的ですが、これでもまだ踏み込みが浅い。
低PERで株を選んだ人に、「じゃあ、なんでPERが低いと良いの?」と聞いてみると、言葉に詰まってしまうケースもしばしば。
低PER投資の基本は「投資先が今後も、今までのように稼ぎ続ける確信を得ること」です。PERが低いのは最低限「必要な条件」であって、それだけで「十分な条件」ではないわけですね。
実践を積んでいくにつれ、この感覚が分かってきます。あとはトライ&エラーを繰り返しながら、「株を買う理由」を積み上げていきましょう。
エクセルで株を管理・記録するコツ②
売るときの出口戦略も書いておく
2つ目のコツが「売るときの出口戦略も書いておく」です:
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【②売るときの出口戦略も書いておく】
売るときは、株を買うときの反対をやるのが基本です。「安いから買う」なら「高いから売る」または「もっと安い株に乗り換える」が出口戦略でしょう。株を買う理由が明確なら、出口戦略も明確です。一方、買う理由があやふやだと、出口戦略が定まりません。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) July 4, 2020
“売るときは、株を買うときの反対をやるのが基本です。「安いから買う」なら「高いから売る」または「もっと安い株に乗り換える」が出口戦略でしょう。株を買う理由が明確なら、出口戦略も明確です。一方、買う理由があやふやだと、出口戦略が定まりません。"
②は①の反対なので、十分に「株を買う理由」がはっきりしていたら、「株を売る理由」に困ることはありません。
だから、②ができない人は、たぶん①が足りていません。ここで詰まったら、①の「株を買う理由」に立ち返ってゼロからやり直しです。
エクセルで株を管理・記録するコツ③
戦略通りに取引しなければ理由を書く
3つ目のコツが「戦略通りに取引しなければ理由を書く」です:
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【③戦略通りに取引しなければ理由を書く】
思い通りにいかないこともあります。ときには戦略を切り替え、柔軟な対応も必要でしょう。とはいえ、手のひらを返すのも理由が要ります。「柔軟に対応している」ということばを笠に着て、場当たり的な運用をする人がいますが、これは明らかな計画不足です。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) July 5, 2020
“思い通りにいかないこともあります。ときには戦略を切り替え、柔軟な対応も必要でしょう。とはいえ、手のひらを返すのも理由が要ります。「柔軟に対応している」ということばを笠に着て、場当たり的な運用をする人がいますが、これは明らかな計画不足です。"
①と②をじっくり考えたのなら、基本的に③は起こりません。ですが、人生は想定通りにならないので、たまに戦略を変えることがあります。
戦略を変えるには「熟考を重ねて考えた出口戦略よりも、柔軟に切り替えた方がほうが良い強力な根拠」が要ります。
そして、戦略を切り替えるときには、その旨を書き留めておくと、あとから振り返るのに便利です。
エクセルで株を管理・分析するコツ④
売った後に出口戦略を検証する
4つ目のコツが「売った後に出口戦略を検証する」です:
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【④売った後に出口戦略を検証する】
株を買ったのが正解だったかどうかは、損益にだいたい現れてきます。一方、株を売ったのが正解だったかどうかは、売った後の値動きや、投資先の状況次第で分かります。だから、利益がでても満足せず「売らずに持ち続けたほうが良かったか?」と振り返りましょう。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) July 5, 2020
“株を買ったのが正解だったかどうかは、損益にだいたい現れてきます。一方、株を売ったのが正解だったかどうかは、売った後の値動きや、投資先の状況次第で分かります。だから、利益がでても満足せず「売らずに持ち続けたほうが良かったか?」と振り返りましょう。"
記録をつける一番の目的は「効果を検証するため」と「忘れないため」です。これは「効果を検証するため」です。
1つ1つの取引から学ばない人は、失敗を糧にできません。同じ失敗を何度も繰り返して、上達もしません。これは愚の骨頂です。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
【エクセルで株を管理・記録するコツ】
①買った理由を書き留めておく
②売るときの出口戦略も書いておく
③戦略通りに取引しなければ理由を書く
④売った後に出口戦略を検証する
株式投資で得られる結果は2つに1つです。
1つは「お金を稼げる」という結果です。もう1つは「お金は稼げないけど、経験が得られる」という結果です。
1つ目ではお金を稼げて、2つ目では技術が身につきます。どちらに転んでも投資は成功です。失敗があるとすれば「技術が身につかない場合」でしょう。
記録をつけるかつけないか。この1つで、「経験を技術にする人」と「経験を技術にできない人」が分かれます。当然、後者はダメです。
僕の経験上、周りでうまくやっている投資家は、だいたい「記録大好き人間」ですね。この習慣は真似るだけの価値があると思いますよ。
– 中原良太