買って損しない株式投資の情報収集源
From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
「株式投資で情報収集するとき、何を使ってますか?」という質問がよく来ます。そこで以下のツイートをしたら好評でした:
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【買って損しない株式投資の情報収集源】
①古典:古き良き本はハズレが少ない
②会社四季報:過去のデータは宝の山
③伝記:成功し続けた人の秘密を知るこの3つ。どれもいい感じなので揃えたい。逆に「最新刊」や「頻繁すぎるニュース」や「ぽっと出の成金の著作」は当たり外れが多い気がします。 pic.twitter.com/oFK2HUNo6X
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 30, 2020
そこで本記事では、このツイートを深掘りして、「買って損しない株式投資の情報収集源」について詳しく説明します。
損しない株式投資の情報収集源①
古典:古き良き本はハズレが少ない
1つ目の情報収集源が「古典」です:
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【①古典:古き良き本はハズレが少ない】
新刊は「新しい」というだけで注目されます。だから、当たり外れも大きい。一方、古典は相当優れていないと淘汰されます。それゆえ、古くから親しまれている古典には良いものが多いです。たまにハズレもありますが、総じて優れているので効率よく学べます。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 30, 2020
マンガで考えると分かりやすいかもしれません。
50年前から親しまれている「ドラえもん」と、最近発売されたばかりの新作漫画。「どちらが示唆に富んでいるか?」と考えると、たぶんドラえもんに軍配が上がるハズ。
古くから親しまれる本には、それなりの理由があるんですよね。
本屋へ行けば、新刊本はいくらでも手に入ります。
でも、新刊本のうち、50年後まで本屋に残っている本はほぼありません。おそらく98%は淘汰されてなくなります。
しかし、50年以上前に出版されて、今なお本屋に残っている本は、おそらくこれからも残り続けるでしょう。
古典にしても全てが残ることは無いにせよ、新刊本のように「98%が消える」ことはないはず。最低限の質は担保されます。
損しない株式投資の情報収集源②
会社四季報:過去のデータは宝の山
2つ目の情報収集源が「会社四季報」です:
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【②会社四季報:過去のデータは宝の山】
会社四季報は「ニュース」というより「データ」として扱うとGood。過去の企業情報をここまで網羅している冊子は他にないので、バックナンバーも含めて良い研究対象です。情報は追うものではなく読み解くもの。四季報には読み解く価値のある宝が眠っています。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 30, 2020
新しい情報は検索すれば出てきますが、古い情報は埋もれてしまって検索しても出てきません。
四季報は検索できない過去データの宝庫です。だから、会社四季報は、新しいものよりも古いもののほうが価値が高いです。
四季報の情報は「追いかけるもの」ではなくて「蓄積するもの」です。この蓄積が長い目で見てジワジワ効いてきます。
新聞を毎日蓄えることは不可能ですが、1シーズンに1回の会社四季報を本棚に保存しておくくらいならできるでしょう。
損しない株式投資の情報収集源③
伝記:成功し続けた人の秘密を知る
3つ目の情報収集源が「伝記」です:
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【③伝記:成功し続けた人の秘密を知る】
伝記を読むときのポイントは、「ブームに乗って成り上がった人」や「飛び抜けた頭脳を持った人」の伝記ではなくて、「ブームなどなくても成功し続けている人」のものを読むこと。運や頭脳に基づく成功は再現できません。凡人でも再現できるものをマネたい。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) July 3, 2020
伝記の良いところは「人生の目標が見つかること」です。
世の中、尊敬できる人はたくさんいますが、「この人みたいになりたい!この人と同じ人生を送りたい!」と思えるような人とはめったに出会えません。
そんなとき、何十冊もの伝記を読んでいると、そのうち「コレだ!」と思える人と出会えます。
自分の手が届きそうで、再現できそうな「人生の師匠」みたいなポジションの人がたくさんいると、これが良い目標になります。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
【買って損しない株式投資の情報収集源】
①古典:古き良き本はハズレが少ない
②会社四季報:過去のデータは宝の山
③伝記:成功し続けた人の秘密を知る
それともうひとつ。
情報収集の目的は「最新の情報についていくこと」ではなく、「知恵を積み上げて血肉にすること」です。
この「積み上げ」を意識しないと、ただがむしゃらにニュースで時間を浪費するだけになります。それが一番もったいない。
だから、「追いかける」ことより「積み上げる」ことを意識しましょう。この意識改革だけでも情報収集がグッと楽になるはず。
– 中原良太