株初心者が資金管理で失敗しない方法
From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
株初心者の話を聞いていると、「資金管理がザツだなぁ」と感じることがしばしばあります。そこで以下のツイートをしたところ好評でした:
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【株で重要な資金管理をうまくやる方法】
①無茶しない。自分の分をわきまえる
②2回考える。熟考してミスを減らす
③小さく動く。動かないことが基本年金運用では「株のパフォーマンスの9割が資金管理で決まる!」と言われてます。資金管理をミスると取り返しがつかないから、必ず押さえるべし。 pic.twitter.com/qV7aZh96lO
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 26, 2020
そこで本記事ではこのツイートを深掘りして、「株初心者が資金管理で失敗しない方法」についてまとめます。
株の資金管理で失敗しない方法①
自分の分をわきまえる
1つ目のポイントは「自分の分をわきまえる」です:
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【①無茶しない。自分の分をわきまえる】
特に男性にありがちな。自分の分をわきまえず「目指すは金持ちじゃなくて大金持ち」「でかいリスクを取るのがカッコいい」など、大言壮語を吐く自分に酔うタイプがやるやつです。あるいは、大言壮語を吐かずとも、胸の内に大きな野望を秘める人がやりがち。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 27, 2020
特に男性に多いのですが、「成果の最大化を目指して自滅する」人がけっこういます。
株取引では、年率5%でも15年もあれば2倍になります。そこそこ勉強すれば、超低リスクで年率15%も目指せます。これなら15年で8倍です。
さらに一流を目指すなら、優れた企業を見つけ出すことで年率30%も目指せます。これなら15年で64倍です。
この3つの利回りは、「10倍株!」や「3カ月で2倍!」などのように喧伝されている怪しい広告よりは低いです。
でも、経済的な自由と手に入れたいなら、これらでも十分です。ゆっくり金持ちになるのはカンタンなのに、大体の人は欲張り過ぎて自滅するんですよね。
株の資金管理で失敗しない方法②
熟考してミスを減らす
2つ目のポイントは「熟考してミスを減らす」です:
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【②2回考える。熟考してミスを減らす】
猪突猛進型の人がやりがち。僕もこのタイプ。「習うより慣れろ」「考えるよりも動け」が信条の人ほど、投資判断を先走ってミスります。①と組み合わさると立ち直れないミスをするので注意。判断をくだす前に、失敗したときのシナリオまで考えておきましょう。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 27, 2020
判断ミスの多くは「その場の感情に流されること」で生まれます。
感情に流されての判断ミスは後を絶ちません。人生と同じ。休憩時間にスマホを開いて、ふとした拍子に慌てて注文…そしてミス…みたいな。
この手のミスを減らすには、「勢いで判断しないクセをつける」しかありません。僕は「少なくとも2回は熟考する」クセをつけています。
たとえば、「この株を買いたい!」と衝動を感じたときには、必ずその衝動をひと晩は寝かせます。
大体、ひと晩寝かせると、翌日はどうでも良くなってます。これが衝動の怖いところです。
株の資金管理で失敗しない方法③
動かないことが基本
3つ目のポイントは「動かないことが基本」です:
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【③小さく動く。動かないことが基本】
投資で「大きく動くべき」ときはそう多くありません。ひんぱんに大きく動くのは考えものです。なぜなら、「ころころと投資判断を変える」か「ささいな環境変化で崩れ去るような投資判断」をしてるからです。もちろん、トレードは別なので混同しないこと。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 27, 2020
トレードは別として、長期投資では「動かないこと」が基本です。目安は5年。いちど買った株は「5年は動かさない」くらいの気持ちで買いましょう。
ころころと投資判断を変える人は、「ささいな環境変化で崩れ去るような脆弱な投資判断ばかりしている」ことが多い。つまり判断がヘタクソです。
いちど優れた投資判断を下したら、大きく動くべきときはそうありません。とびきり良い株を買えば、だいたいは5年で2倍くらいになります。2倍になるまでは、ひたすら待つだけです。
株の資金管理で失敗しない方法
+α:中庸のすゝめ
4つ目を付け加えると「中庸」もポイントです:
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もう1つ付け加えるなら「中庸」もポイント。中庸とは「不足も余分もなくバランスがいい」こと。投資がヘタな人はバランス感覚が悪い。値動きを嫌って「現金しか持たない」とか、欲張り過ぎるあまり「全力で株を買う」とかやる。極振りするからリスクが偏る。優れた配分は、だいたいこの中間にある。
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 28, 2020
未来は誰にも分からないので、僕らにできる最善は「予想」ではなく「どう転んでも良いように備えること」です。
未来がどうなるか分からない以上、極端な資産配分はミスのもとです。だいたいのすぐれた投資判断は「ゼロか百か」ではなく「その中間」にあります。
まとめ
本記事をまとめると、以下のとおり:
【株初心者が資金管理で失敗しない方法】
①自分の分をわきまえる
②熟考してミスを減らす
③動かないことが基本
+α:中庸のすゝめ
以上。この4点は、頭に徹底的に叩き込んでおきましょう。決して忘れちゃダメです。
自動車の運転者は「免許取り立て」より「少し慣れた頃」に事故を起こしやすいと言います。運転への慣れが油断を生むからです。
この4つのポイントもこれと似ています。忘れた頃に、大きな失敗をします。だから、常日頃から忘れないようにしましょう。僕も気をつけます。
– 中原良太