投資家ウォーレンバフェットの師匠!バリュー投資の父ベンジャミン・グレアムの名言
どうも、中原良太です。
買いたい株が多すぎて困る!という方から、「銘柄の選び方を教えてください!」という要望が届きました。
この要望はよく頂きます。僕らのお金には限りがありますから、「ここからここまで、株を全部ください!」なんてマネはできないからです。
そこで本記事では、投資家ウォーレンバフェットの師匠である、バリュー投資の父ベンジャミン・グレアムの名言をご紹介します。
投資家ウォーレンバフェットの師匠!
バリュー投資の父ベンジャミン・グレアムの名言
ウォーレンバフェットの師匠である、バリュー投資の父ベンジャミン・グレアムの名言は、ズバリ「消去」です。彼の言葉をざっくりまとめてツイートしたところ、好評でした:
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【株の銘柄の選び方のコツ3つ】
①除外:理解できないものを外す
②除外:価値のないものを外す
③除外:高過ぎるものを外す除外!除外!除外!銘柄を選ぶとき基本は消去法です。悪いものを外すことで、大失敗は避けられます。あとは安全な選択肢の中から、いちばん魅力的なものを選ぶだけです。 pic.twitter.com/ud0bY32RLv
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 12, 2020
①除外:理解できないものを外す
②除外:価値のないものを外す
③除外:高過ぎるものを外す
以降では、このツイートについて深掘りして解説していきます。
ウォーレンバフェットの師匠である、バリュー投資の父ベンジャミン・グレアムは著書「賢明なる投資家」の第15章で、以下のように記しています:
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“銘柄選択に関してわれわれが強調してきたアドバイスは「除外すること」だ。つまり、そうと分かるほど質の劣った銘柄を「除外」し、また優良銘柄であっても株価が高く投機色が強いものは「除外」せよということである。"
投資家ウォーレンバフェットの師匠!
バリュー投資の父ベンジャミン・グレアムの名言①
1つ目のポイントは「理解できないものを外す」ことです:
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【①除外:理解できないものを外す】
「分からないけど良さそう」など雰囲気で株を買う人がいます。これはめちゃ危ないのでダメ。たまに「この株どうでしょう?」と質問されるのですが、これもダメ。他人に聞かなきゃ分からない時点でNG。「自分が一番理解している」と思える位まで分析しないと。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 13, 2020
“「分からないけど良さそう」など雰囲気で株を買う人がいます。これはめちゃ危ないのでダメ。たまに「この株どうでしょう?」と質問されるのですが、これもダメ。他人に聞かなきゃ分からない時点でNG。「自分が一番理解している」と思える位まで分析しないと。"
「理解できないものを外す」理由は2つ。
第1の理由は「成功しても繰り返せない」から。
株にラッキーパンチはつきもの。「なんか分からんけど儲かった」ということもよくあります。
ですが、まぐれで当たった成功は繰り返すことができません。まぐれに頼るようではパフォーマンスも安定しないしギャンブルと一緒です。
第2の理由は「損したときにメンタルが崩壊する」から。
個人的にはこっちの理由のほうが大きいです。理解できないことに手を出したときに一番怖いのは「損をした」とき。
理解していることだけに手を出す人は、損をしてもおそらくテンパりません。理解が深いから「問題はアソコだった」と分かるからです。
ですが、理解していないと怖い。
儲かった理由が分からないだけでなく、損した理由も分かりません。そんな状態で繰り返し損をしたら疑心暗鬼になります。
つまり、「理解していないと挫けてしまう」んです。メンタル崩壊は「想定外のパンチ」によって引き起こされます。
理解していないことに手を出すのは、目をつむってボクシングをするも同然。あちらこちらから想定外のパンチを喰らいます。怖すぎます。
投資家ウォーレンバフェットの師匠!
バリュー投資の父ベンジャミン・グレアムの名言②
2つ目のポイントは「価値のないものを外す」ことです:
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【②除外:価値のないものを外す】
「借金まみれ」なうえ「赤字垂れ流しの企業」が良い例です。たとえば、「借金まみれで、いつもお金を使い尽くす友人」にお金を貸したくはないですよね。きっと、返ってこないのがオチです。投資=企業買収なので、買収したら儲かりそうな会社だけ買うのが基本です。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 13, 2020
“「借金まみれ」なうえ「赤字垂れ流しの企業」が良い例です。たとえば、「借金まみれで、いつもお金を使い尽くす友人」にお金を貸したくはないですよね。きっと、返ってこないのがオチです。投資=企業買収なので、買収したら儲かりそうな会社だけ買うのが基本です。"
長期投資は「会社のオーナー」になることです。たとえば、1億円を稼ぐ会社のオーナーになったら、年収1億円です。
でも、逆ならどうでしょう? 毎年1億円の赤字を出す会社のオーナーになれば、年収はマイナス1億円です。はっきり言ってヤバい。
当然、そんな会社のオーナーになんてなりたくない。自分の理解できる範囲で「儲かることが読める」会社じゃないと、買う価値はありません。
借金まみれな会社や、赤字垂れ流しの会社は特に注意。
ちなみに、良い例がバイオベンチャーです。バイオベンチャーは赤字垂れ流しが多い。僕がバイオ株を買わない理由はここにあります。
投資家ウォーレンバフェットの師匠!
バリュー投資の父ベンジャミン・グレアムの名言③
3つ目のポイントは「高過ぎるものを外す」ことです:
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【③除外:高過ぎるものを外す】
たとえ良いものでも、高いものは高い。値段に合った高さなら構いませんが、度を過ぎたものは買っちゃダメです。香水を買うようにではなく、日用品を買うように、株を買うのが良いです。豚肉が高い日は鶏肉を、鶏肉が高い日は豚肉を。安く済ませる道を模索しましょう。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 13, 2020
“たとえ良いものでも、高いものは高い。値段に合った高さなら構いませんが、度を過ぎたものは買っちゃダメです。香水を買うようにではなく、日用品を買うように、株を買うのが良いです。豚肉が高い日は鶏肉を、鶏肉が高い日は豚肉を。安く済ませる道を模索しましょう。"
これも当たり前ですが、高すぎるものは買っちゃダメ。
僕はよく「ワイン」に喩えて話をします。僕は500円の「アルパカ」というワインが好きです。500円なのにめちゃくちゃ美味しい。しかも安い。
これだけ安くて美味しいワインが飲めるのに、わざわざ1万円の「ブランドワイン」を買う気にはなれません(祝い品や貰い物なら別ですが)
というのも、「1万円のワインが、500円のワインよりも20倍美味しい」とは思えないからです。(500円のほうが美味しくね?と思うこともしばしば)
株も同じように考えるべき。
日本には質の高い企業は沢山あります。しかし、だからといって「良いものにはいくら払っても良い」わけじゃない。
質と価格を天秤にかけて、費用対効果がベストな投資先を選ぶべきです。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
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【投資家ウォーレンバフェットの師匠!バリュー投資の父ベンジャミン・グレアムの名言】
①除外:理解できないものを外す
②除外:価値のないものを外す
③除外:高過ぎるものを外す
銘柄選びの基本は「消去法」です。悪いものを避けて、避けて、避けて、避けまくるのが良い。
するとそのうち、「安全な投資先」だけが残ります。あとはその範囲の中で、思うぞんぶん欲張れば良いだけです。
残念ながら、大体の人が逆を行くんですよね。
「もっともリターンが大きいのはどこか?」をフルパワーで探して、「どんなリスクがあるかな?」と、ざっくりした分析で済ませる。
手堅く稼ぐならこう:
「買うとヤベー会社(理解できない会社)」をフルパワーで除外して、残った安全な中から、「どこが一番稼げそうかな?」と、ざっくり分析する。これなら儲けは少なくとも、大失敗は避けられます。
大体の人は、スタート時点から間違えて大失敗します。「稼ぐ」以前に「失わない」ことが大事なんですけどねー…。
– 中原良太