株式投資初心者におすすめの勉強の手順と始め方
From: 中原良太
自宅の書斎より、、、
「今年株を始めた!」という人が急増しました。そんな方から「勉強の仕方を教えて下さい!」という声をよく頂きます。
そこで以下のツイートをしたところ、ウケが良かったです:
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【株式投資初心者におすすめの始め方3ステップ】
①何よりまず「騙されない」ための勉強から始める
②会計を学び「お買い得な銘柄」の見分け方を知る
③経営を学び「優れたビジネス」の見分け方を知るこれが基本。せっかちな人は①と②という基本を飛ばして、いきなり③をやろうとしてコケます。 pic.twitter.com/kPMQ2TFXuo
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 5, 2020
そこで本記事では、「株式投資初心者におすすめの勉強の手順と始め方」について深堀りしてまとめていきます。
株初心者におすすめの勉強手順その1
勉強手順の第一は「騙されないために学ぶ」ことです:
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【①何よりまず「騙されない」ための勉強から始める】
金融商品には地雷が多い。大儲けする以前に大損しないことを目指しましょう。ありがちな落とし穴が「必要性のない保険」「(高金利を謳った)外貨建て預金」「(専門性を謳った)高コストな投資信託」あたり。これらから手を引くだけでも効果大。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 6, 2020
金融商品にはボッタクリものが山ほどあります。
特に注意が必要なのが「人手のかかった商品」と「外貨が関わる商品」と「ひとまとめ系の商品」と「あたらしい商品」の4つです。
「人手のかかった商品」は、窓口で販売されていたり、営業担当がつく商品です。人手はコスト。お得じゃないことが多いです。
「外貨が関わる商品」は、高利回りな外貨をたてにして高コストを隠れていることが多い。投資者保護の制度も少なく高リスクです。
「ひとまとめ系の商品」は、「これ1つで大丈夫!」みたいなやつ。バランス型やターゲット型の投資信託がこれ。これも高コスト。
「あたらしい商品」もありがちで、「最新技術」とか「AI」とか、こういうキャッチーなことばがあるものも注意。だいたい高すぎです。
お金の世界は、そんなキレイな世界じゃないです。あの手この手を使って、お金をかすめ取ろうとする人がたくさんいます。
だから、まずは「騙されない」ことが大事。ここを抑えないと、いつまでたっても搾取され続けるハメになります。
株初心者におすすめの勉強手順その2
勉強手順の第二は「お金の言語を学ぶ」ことです:
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【②会計を学び「お買い得な銘柄」の見分け方を知る】
「会計すら分からないなら長期投資に手を出さない」と言いたいぐらい。なお、短期トレードでは会計知識は要らないでしょう。ですが、おそらく会計知識を諦めて短期トレードで勝つより、会計知識で苦労してでも長期投資で勝つほうがカンタンです。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 6, 2020
お金を増やしたいなら、何よりまず「お金のこと」を深く知る必要があります。特に会計学は必須。
最低限、貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)くらいは読めるようになりましょう。この程度のハードルを超えられない人は、そもそも長期投資に手を出すべきではありません。
会計は「お金の言語」「ビジネスの言語」とも呼ばれるくらい重要で、会計が分からないと、お買い得な株も見分けられません。
言語を学ぶつもりがないなら、原始人も同然です。ぼったくられ、骨の髄までしゃぶられて捨てられるのがオチです。
株初心者におすすめの勉強手順その3
勉強手順の第三は「ビジネスを学ぶ」ことです:
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【③経営を学び「優れたビジネス」の見分け方を知る】
会計知識さえあれば、それだけでも「それなり」には儲かります。たぶん、年率15%くらいは目指せるかと。それ以上を目指すのであれば、会計に加えてビジネス知識が要ります。ここまで出来ると年率30%も射程圏内です。一部の分野に特化すると吉。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) June 6, 2020
ビジネスとは則ち「お金の稼ぎ方」のこと。お金の稼ぎ方はいろいろあって、「儲かるビジネス」や「割りに合わないビジネス」など多様です。
ビジネスに「必勝法」はありません。とはいえ、あるていどの「勝ちパターン」はあります。だから、この勝ちパターンを知っておくのが大事。
勝ちパターンが分かれば、自分の仕事にだって応用できるし、投資家としての嗅覚も冴え渡ってきます。学んでおいた方が得です。
まとめ
本記事をまとめると以下のとおり:
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【株式投資初心者におすすめの勉強の手順と始め方】
①何よりまず「騙されない」ための勉強から始める
②会計を学び「お買い得な銘柄」の見分け方を知る
③経営を学び「優れたビジネス」の見分け方を知る
この3ステップさえ抑えておけば、そう大きく失敗することは無いでしょう。
ちなみに、これら3つを飛ばして「トレーダーになる」という選択もあります。とはいえ、トレードの世界は投資よりも競争が激しく、生き残るのはめちゃくちゃ難しい。
トレードよりも投資のほうが成功率が高く、勝ちやすいです。だから、まずは「投資」から極めるのが良いと思います。
また、投資の知識が身につくと、トレードでも応用できることがよくあります。だから、まずは投資の知識から身につけるのが本筋です。
とはいえ、どれだけ必死に勉強しても、一人前の投資家になるには最低5年はかかります。経験を積み、地道に腕を磨きましょう。
– 中原良太