株式投資初心者は、いくらから始めるのがベストか?
From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
今年に入り「株を始めました!」という方が多いみたい。そんな方から、「いくらから始めたら良い?」という相談をよくいただきます:
そんな中、以下のツイートをしたところなかなか好評でした:
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【株式投資初心者はいくらから始めるべきか?問題】
よく訊かれる質問。僕は6万円からはじめました。一律の答えはありませんが、「少額から始めたほうが良い」と考えています。理由は2つ。1つが「失敗するなら早いほうがいい」から。もう1つが「身銭を切らないと本気で学ばない」からです。 pic.twitter.com/EzDR7nzHHO— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) May 19, 2020
僕としては「早く始めて、早いうちに失敗したほうが成長できる」と考えています。本記事では、このツイートについて深堀りしていきます。
ポイント1:失敗するなら早いほうがいい
僕が株式投資を少額からはじめたほうが良いと思う理由の第一は、「失敗するなら早いほうがいい」からです:
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【失敗するなら早いほうがいい】
「退職を機に投資を始める」という話をよく聞く。けど、退職金から投資を始めるのは、はっきり言って荷が重すぎ。投資はビジネス。新卒社員にいきなり役員級の任せれば会社は潰れる。避けられない失敗はたくさんある以上、お金が少ないときたくさん失敗するのがいい。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) May 20, 2020
真意はツイートにもあるとおりですが、「失敗が許されるうちに、避けられない失敗は済ませておいたほうが良い」というのが僕の立場です。
だから僕は「学生のうちに投資をはじめる」とか「若いうちに投資をはじめる」のには大賛成。
他人や歴史から学べば避けられる失敗もありますが、それと同じように「失敗するまで分からないこと」もたくさんあります。
退職後にこういう失敗をするのは、ちょいとリスキーな気がします。
ポイント2:身銭を切らないと本気で学ばない
僕が株式投資を少額からはじめたほうが良いと思う理由の第二は、「身銭を切らないと本気で学ばない」からです:
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【身銭を切らないと本気で学ばない】
慎重な人の中には「シミュレーション」(計算)ばかりで実践をしない人もいます。これも微妙で、身銭を切らないと人は本気で学ばないからです。シミュレーションをしても分からない「現場の感覚」というものがあります。こればかりは実践でないと身につかない。— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) May 20, 2020
投資はビジネス。「頭でっかち」ではダメで、「机上の空論」だけではうまくいきません。もしそうなら学者が長者番付を占めているはず。
「演舞空手がうまい」からといって、「ストリートファイトがうまい」とは限らないのと一緒です。守られた環境では分からないことはたくさんあります。
シミュレーションでは含み損は単なる「数字」です。しかし、実戦となると違います。
無力感。恐怖。後悔。不安。疑心暗鬼。実際に損を抱えると、人間なら誰だってこんな感情が湧き上がります。これは、シミュレーションではわかりません。
ですが、経験を積めば、ある程度の感情の浮き沈みには慣れます。だから、シミュレーションだけでなく、実地訓練もバシバシやった方が良いです。
まとめ
話をまとめると、以下のとおり:
株式投資初心者は、いくらから始めるべきか?
◯早く始めて、早いうちに失敗したほうが成長できる
◯ポイント1:失敗するなら早いほうがいい
◯ポイント2:身銭を切らないと本気で学ばない
僕は、アルバイトで貯めた6万円で株をはじめました。まだまだ未熟ですが、2019年は生活費を稼げるに至りました。
失敗もたくさんしましたが、若いうちにチャレンジして良かったと実感しています。
そしてさいご。ポイント1とポイント2について補足します:
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「失敗するときは小さいほど良い」のと同時に「失敗が小さ過ぎると危機意識が芽生えず学ばない」という矛盾があります。たぶん、1億円を持った人が判断ミスで100万円を損しても、大した危機意識は芽生えないでしょう。危機感を覚える最小限度で損をするのが理想ですが、なかなか実践するのは難しい。
— 中原良太の「株式予報」 (@STOCKFORECASTjp) May 25, 2020
「失敗は小さいほどいい」のですが、それと同時に「小さな失敗は見過ごされる」という欠点があります。バランスを取るのが大事です。
投資の良いところは「稼げるし、稼げなくてもそれ以上に学べる」というところ。なすべきことさえちゃんとやれば、誰でも稼げます。
– 中原良太