[5/11〜]日経平均株価の見通し:セル・イン・メイは来ない?

From: 中原良太
自宅のリビングより、、、

不況入りが確実視されています。僕ら日本国民の8割は「状況はこれからもっと悪くなる」と考えているようです:

一方、マーケットは上がっています:

「生活への不安」と「なぜか上がる株価」が気持ち悪い方も多いはず。今回も、今後の日本株の見通しを僕なりに解説していきます。

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短期の見通し:新興株人気はまだ続く?

まずは短期の見通しから。結論から言うと、「新興株人気がまだ続く」と考えています。根拠となるのが以下のツイート:

5/8時点、JASDAQやマザーズなどの新興株市場はまだ強気です。流れは切れていないので、引き続き、新興株主導の地合いが続くと見ます。

足元の状況を確認するため、主要指数のチャートをそれぞれ確認しましょう。まずは日経平均株価のチャートです:

5/8時点、日経平均株価は横ばいです。とはいえ、終値が25日線を超えていて、まだ上昇トレンドが崩れていません。

出遅れている株を狙うことで、トレンドに乗るチャンスでしょう。

次が、日経JASDAQ平均のチャートです:

日経JASDAQ平均は5/8に暴落後の高値をふたたび更新。5/8のローソク足は見えにくいですが陽線です。強気継続と見て良さそうです。

さいごが、マザーズ指数のチャートです:

マザーズ指数も5/8に高値を更新。日中に大きく反落しましたが、5/7に盛り上がりすぎた反動もあるので仕方ないでしょう。

日経JASDAQ平均とマザーズは、5日線を上回っている限りは「青信号」です。今が稼ぎどきなので、できるだけ稼いでおきたい。

そして、5日線を割り込んだら「賞味期限ぎれ」、25日線を割り込んだら「消費期限切れ」です。こうなったら新興株は何を買ってもダメです。

新興株市場が5日線を超えているうちは、(仕手株を除いて)だいたいの株が「ごちそう」なので、株を買い持ちするのが美味しいでしょう。

僕自身、先週はストップ高にありつけましたが、今週も何個か引けそうなので、期待で胸が膨らみます。短期向きの地合いが続きそうです。

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長期の見通し:セル・イン・メイは来ない?

5月に入ってから、「セル・イン・メイは来るのでしょうか?」という問い合わせが増えました。

が、この手のアノマリーについて誤解している人がヒジョーに多い。ので、今回は「セル・イン・メイ」に焦点を当てます。

「セル・イン・メイ(Sell in May)」は日本語で「5月に売れ」、つまり、株式投資では「5月に株を売ると有利だぞ!」ということを示す相場格言です。

結論から言うと「セル・イン・メイ」はかなり長期間のあいだ、有効であり続けてきました。

このアノマリーは2000年を過ぎてから世界的に研究されてきました。

長い研究だと、イギリスの株式市場を集計したものが有名で、300年前(日本が江戸時代の頃)からセル・イン・メイの有効性が確認されました。

ですが、このアノマリーには注意すべきことが2点あります。

1つは「本番は5月ではなく夏場」という点。もう1つは「有名になると使えなくなる」という点です。

第一に、「セル・イン・メイ」の本番は5月ではなく夏場です。日本では特に、7月や8月に株価が下がりやすい傾向があり、この時期は「夏枯れ相場」と呼ばれています。

「セル・イン・メイ」が有効なのは、この夏の時期に差し掛かる前に株を売って逃げることができるからです。

それに、5月や6月は大して下がりやすい傾向はありません。むしろ、6月は1年でもっとも上がりやすい時期です、特に新興株とか。

だから、「セル・イン・メイだから、早く株を売ろう!」というのは慌て過ぎ。本番は夏場なので、それまでは保留しても問題ナシでしょう。

第二に、「セル・イン・メイ」は有名になり過ぎました。それもあり、大型株においては有効性が薄れてきています:

テクニカル分析も同様ですが、この手の「アノマリー」は有名になれば有名になるほど人が群がり、使えなくなっていきます。

相場初心者が群がっていそうな新興株は別として、歴戦の投資家がウジャウジャしている大型株では、もはや通用しないと思います。

いま時期はまっとうな投資家ど報われやすい傾向があります。決算発表ラッシュのいま、僕らが集中すべきことは「決算チェック」でしょう。

決算発表の時期、自社株買いの発表など、「良い投資判断をする」会社が現れることがあります。こんな会社が見つかればチャンスです。

「セル・イン・メイ」も使い道があるのは確かですが、「王道」は決算のチェックです。こちらに力を入れるほうが報われるハズ。

決算を読み進めていると、たまに、お宝株が見つかります。僕自身も、その機会を楽しみに、時間を見つけて決算短信を読み漁っています…。

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まとめ

話をまとめると、以下のとおり:

【日経平均株価の見通し】
短期:上昇トレンド継続。特に新興株が良さげ
長期:いまは決算に注目。夏以降の反落に注意

時間がなくても、手持ちの株の決算くらいはチェックしておきましょう!

– 中原良太