決算短信からコロナの経済打撃を読み解くコツを解説

From: 中原良太
自宅のリビングより、、、

決算発表ラッシュがやってきました。4月後半〜5月前半にかけて、決算発表が次々に出てきます。

決算発表と言えば「企業の成績表」みたいなものです。投資先の理解には欠かせませんから、定期的に読んでおきましょう。

なお、これから発表される決算は「新型コロナによる経済打撃」が見えてくる決算でもあります。そこで今回は、決算短信からコロナの影響を読み解くコツを解説します。

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決算短信からコロナの影響を読み解くコツを解説

先日、決算発表に関してこんなツイートをしたら、けっこうウケました:

このツイートでは、今回の決算でぜひ読んでおきたい3つのポイントについてまとめました。本記事では、これらの点について解説を加えます。

1つ目が「コロナ前の四半期とコロナ後の四半期を比べる」です:

新型コロナの影響で、大半の企業は業績が悪化するハズです。ですが、通期業績を見てもコロナの影響は分かりません。

新型コロナの影響が出始めたのは今年の3月以降です。だから、影響を調べるなら今回の四半期決算を確認するのが吉です。

「3月だけ」で四半期業績がめちゃくちゃ悪化していた場合、おそらくその会社の決算は今年1年で見てマズイことになります。

ひとまず、1〜3月の減収幅・減益幅をチェックし、1年単位に換算するために4倍〜12倍くらい掛けてみましょう。これから僕らを襲う経済打撃はこの数字よりも大きくなるはずです。

この計算をした段階で「赤字だ」という会社は、投資先としてはけっこうマズイと思います。赤字前提で投資をしていた場合は別ですが、黒字前提で投資をしていた場合は乗り換えを検討した方が良いでしょう。

2つ目が「特に、現金の入り(CF)に滞りがないか調べる」です:

次に大事なのが現金の入りです。具体的には「営業キャッシュフロー」の数字です。僕ら個人で言えば、この部分が「収入」にあたります。

現金は会社の血液のようなもの。枯渇すれば、どんな会社だって死にます。前四半期と比べて現金収入が激減していた場合は危険信号です。

3つ目が「時間があれば、主要取引先についても調べる」です:

投資先が生き残れたとしても、投資先の取引先が潰れてしまうと、共倒れを食らうリスクがあります。これもなかなか怖い。

取引先が潰れる副作用としては、「原料を仕入れられなくなる」とか、「商品を販売したのに料金を受け取れない」といった可能性があります。

よって、主要取引先が上場している場合は、取引先についても調べておくのが無難です。

特に、確認しておきたいのは「取引先が潰れないか」という点です。もともと取引先が借金まみれの場合はリスクが大きいので注意しましょう。

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将来の予測よりも現状の理解にエネルギーを使え!!

あらためてまとめるとこんな感じ:

【決算短信からコロナの影響を読み解くコツ】
①コロナ前の四半期とコロナ後の四半期を比べる
②特に、現金の入り(CF)に滞りがないか調べる
③時間があれば、主要取引先についても調べる

おそらく、今回の決算では「業績予想を立てられない」という会社が続出します。

ですが、慌てる必要はありません。もともと業績予想なんて当たりません。当たらない予想がなくなるだけのことです。

重要なのは、将来の予測よりも現状の理解です。現状が理解できないことには、先行きを見通すこともできません:

ひとまず足元さえ確認しておけば、今のところ「生き残れるか」「ヤバそうか」くらいの判断はつきます。分かることを調べ、なるべく安全なところにお金を移すことも検討しましょう。

僕のところにも、ちらほら決算説明資料が届いています。ひとまずは「赤字でない」ことを、祈っています…。

– 中原良太