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[4/20〜] NYダウの見通し:バブル手前

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

先日、YouTubeのコメント欄にて、
こんなご質問を頂きました:

中原さんはよく、「米国株は割高だ」と言っています。たしかにPERなどの指標を見ると、そのとおりだと思います。そう考えると、「米国株を空売りすれば良いのでは?」という気になってきます。この考えは正しいのでしょうか?

この質問の要旨をまとめると、
「米国株が割高というなら、空売りした方が良くない?」
という感じでしょうか。

この質問をいただいたきっかけは以下のTweet:

米国株は「リーマンショックが起きる前」の割高感なので、

新型コロナで景気減速が心配されているいま、
「いつ下がってもおかしくない!」
という話をしたのがきっかけです。

とはいえ、

「割高=空売り」という結論は、
あまりに極端な投資判断です。

上手くいく可能性も低く、
あまりオススメできません。

そこで今回はこの質問を皮切りに、
「NYダウの見通しは、上がるのか?下がるのか?」
について、僕なりの見解をお伝えしていきます。

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低金利下では、株式投資は「買い」が有利

まず前提としてお伝えしておきたいのは、
「低金利下では、株式投資は「買い」が有利」
という点です。

株式投資では、株式を買うことで、
企業の収益を受け取る権利を受け取ります。

よほどの業績悪化がないかぎり、
概ね「配当金を受け取る」ことができます。

2019年時点では米国株の配当利回りは、
「年2%」くらいありました。

低金利時代においては、配当を受け取れるだけでも、
銀行にお金を預けるより(多少は)有利です。

もっと言うと、
株式投資のトータル利回り(配当金+値上がり益)は、
概ね益回り(1÷PER)に連動します。

たとえば、100億円で企業を買収したとき、
毎年10億円の純利益を稼いだら、
「年率10%」とカウントできます。

2019年時点、米国株の期待利回りは、
「年率5%」くらいでした。

これは歴史的に見れば低い水準です。
ですが、銀行に預けるよりはまだマシです。

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空売りが有利になるのはどんなとき?

いまのような低金利下においては、
「空売りが有利になる」ことはほぼないです。

理屈上、空売りが有利になるのは株式がバブルのとき…
つまり、「株を買うより預金した方が儲かる」ときくらいです。

ただし、空売りは経済構造的に不利にできています。

資本主義経済が続くかぎり、
企業は成長を目指します。
しかも全力で。

たとえ株式がバブルでも、
企業が成長を実現してしまえば、
いずれバブルでなくなります。

話をまとめると、
◯たしかに米国株が割高ではあるけど預金よりは有利
◯そもそも空売りは資本主義に逆行しているので不利
ということですね。

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NYダウは買い時か?…白か黒かでは決められない

さて、ここからが本題。

ここまで読んだあなたは、
「つまり、NYダウは売りどきではなく、買いどきということだね?」
と感じたかもしれません。

結論から言ってしまえばそのとおりです。
ただし、話はそう単純ではありません。

僕らは「白か黒か」で物事を考えたくなる生き物です。
白か黒かがはっきりすれば聞いていて楽しいし、考えずに済みます。
その一方、複雑な話は聞いていて疲れるし、つまらないものです。

とはいえ、現実はそう単純なものではありません。

気象予報士が白黒はっきりした予報をしていたら、
おそらく天気予報は機能しなくなってしまいます。

「明日は100%晴れです」とか、
「明日は100%雨です」とか、

そういう予報しかしなくなってしまえば、
もはや丁半博打じみた予報になってしまうでしょう。

少なくとも僕が言えることは、
「米国株は割高だけどバブルというほどじゃない」
ということです。

米国株は割高なので、
「喜んで買い占めたくなる」
ような価格ではありません。

かといって、バブルでも無いので、
「空売りしてひと儲けできそう」
という確証も得られません。

もっというと、
「じゃあ株を買わずに預金しておきたいか?」
と言われると、

預金よりは配当利回りが有利なので、
「預金しておくよりは株を持っておきたい」
という水準です。

乱暴ながら表でまとめるとこんな感じ:

ちなみに、米国株は割高ですが、
日本株は「割安〜適正」の間くらいだと感じています。

ただ、日本の経済は成長実績に欠けるので、
「目先は日本株が利回りが高そうだけど長期的には微妙」
「目先は米国株は停滞しそうだけで長期的には良さそう」
くらいのバランス感覚がちょうどよく感じます。

以上を踏まえて、僕の投資方針は、
「いまは日本株メインで目先の利益を狙う」
「米国株が安くなれば日本株から米国株へ乗り換える」
としています。

地味でつまらない結論かもしれませんが、
これがちょうど良い「落とし所」だと思うんですよ。

– 中原良太

PS

YouTube動画でも解説しています。
ぜひご視聴くださいませ〜。