[4/13〜]日経平均の見通し:世界恐慌が再来する?

From: 中原良太
自宅のリビングより、、、

4月9日。国際通貨基金(IMF)が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を受け、
「1930年代の世界恐慌以来の大不況になる」という見方を示しました。

経済は大変なことになってます。

そして、その翌日の4月10日。
さらにびっくり仰天のニュースがありました。

それがコチラ:

これは経済情報サイト「ブルームバーグ」の記事です。

この記事を読んでみると、
「FRBがジャンク債の購入に動き出す!」
「サブプライムローンの亜種(CLO)も対象だぞ!」
といったことが書かれていました。

ジャンク債とは、
「倒産しそうな会社への金貸し」
のこと。

米国の中央銀行は、
「潰れそうな会社に金を貸します」
と言っていることになります。

このニュースを受け、
「中央銀行が中小企業を危機から救ってくれる!」
という見方が強まったのか、

先週末の株式は強気で終えました。

とはいえ、
「そんなウマい話って、あるか?」
と感じるのも事実。

そこで今回は、足元の金融政策を通じ、
「短期、そして長期で、日経平均株価がどう推移するのか?」
個人的な見解をまとめました。

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短期的な見通し:足元の需給は改善

まずは短期の話から。

債券市場が暴落を免れるおかげで、
短期的には堅調な推移が期待できそうです。

少し話は逸れますが、

「債券価格と株価が逆に動く」という説明をよく見かけますが、
この説明にはロジックが疑わしいです。

米サイトPortfolio Visualizerでデータを調べてみると、
株価と債券の相関は「無相関」(互いに関係なく動く)に近く、

「債券が上がると株価が下がる」とか、
「債券が下がると株価が上がる」とか、

そういった理屈は大してアテにならないようです。

この2つをしっかり理解するには、
「債券価格があーだこーだ」とか、
「株価があーだこーだ」とか、
上っ面だけを見ても分かりません。

むしろ、今回のFRBのように、
「債券が助かると株が助かる」
という場合もあります。

債券価格が上がると株価が上がるロジックを詳しく説明すると、

「FRBがジャンク債を購入する」

「ジャンク債が値上がりし利回りが上がらずに済む」

「債券利回りが上がらないぶん、株式の旨みが薄れずに済む」

「株価も下げ止まり、堅調に推移する」

といった具合ですね。

債券市場も株式市場も、本質をたどれば、
「他人にお金を預けてリターンを得る」
ことを目的としています。

債券が下がり債券利回りが上がれば、
そのぶん株の魅力が薄れて株価も下がる。

一方、

債券が上がり債券利回りが下がれば、
そのぶん株の魅力が高まり株価も上がる。

といった考え方もできます。

結局、FRBが、
「間接的に株式市場を買い支えた」
みたいなものなのだと思います。

債券市場が暴落を免れた安心感から、
目先1週間くらいは株価が強く動くかもしれませんね。

足元の日本株指数に目を向けても、
日経平均は25日線、5日線を上回っていて好調です:

また、日経JASDAQ平均も堅調に上がっています:

どちらの指数も、
「25日線を上回ってからは暴落しにくい(続伸しやすい)」
という傾向があります。

この水準を下回らない限りは、
短期トレードでお小遣い稼ぎするのも良さそうです。

注目のセクター・展望としては、
「信用収縮への不安で売られていた銀行株」
を中心に見直し買いが入りそうですね。

あるいは、
「銀行が潰れずに済みそう」という安心感が広がることで、
財務レバレッジが高かった企業へも、少し資金が戻りそうです。

この株価の動きは、
まったく健全ではありません…。

とはいえ、「需給の動き」を見ると、
目先1週間くらいは「出遅れ株を買う」ことで、
短期トレードで稼ぐチャンスがありそうです。

僕自身、

トレードで保有中の銘柄の一部で、
ちょくちょく利益が出ているので、
とっかえひっかえして小銭を稼いでます…。

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長期的な見通し:ゆっくり株式の比率を高める

つぎに、長期の話へ移りましょう。

短期的には需給が改善しているので「買い」
長期的には難しい判断を迫られる気がしています。

「何が難しいか?」を説明するために、
今の世界経済をざっくりまとめましょう。

【世界経済ざっくりまとめ】
◯新型コロナの影響で業績悪化はほぼ確実
◯業績悪化の期間はだいたい目先2〜3年くらい
◯しかも原油安の影響で米国のシェール産業もヤバい
●要するに多くの企業がこれからズタボロになる可能性大
◯世界各国が金融緩和をしてお金を刷りまくっている
●お金を刷る=供給が増える=価値が薄れる(インフレ)
⇨企業はズタボロ+現金の価値も薄れる
 ⇨じゃあ、どうすれば良いんだ!←今ココ

「前門の虎、後門の狼」です。

これから2〜3年のうちに僕ら投資家は、
難しい投資判断を迫られることになります。

今の地合いでお金を増やすのは難しいですから、
「どうすれば、損を最小限に抑えられるか?」
という苦肉の選択を迫られるでしょう。

ここからは僕自身の投資判断ですが、

「物価が上がるのは永続的だとしても、
経済の縮小は一時的である可能性が高い」

と見ています。

また、

「インフレへの最高の対策は収入を増やすこと」

とも考えています。

いま企業がズタボロでも、
長い目で見ればいずれ立ち直ります。

また、たとえ企業がズタボロでも、
株式投資をしていれば配当収入は得られます。

だから、

「時間をかけてゆっくり株を買い増して、
少しずつ資産のうち株式の比率を高めること」が、
長い目でみて最大の防御策になる気がします。

少なくとも「いま株を売る」のは愚策に見えます。

だから僕は、
「お給料が入るたび、毎月少しずつ株を買い増す」
という作戦で対応しています。

今回のFRBの一件で、
「債券市場が暴落する」というシナリオは、
実現する可能性が薄れました。

よって今後は、株を買い付けるペースを
「今までより少し早めて、インフレに備える」
ことを重視しようと検討しています。

FRBの動きが巨大でインフレ懸念も大きいので、
「多少、高値づかみをしてでも株を買った方が安全」
という結末になりそうで心配しております…。

今後の資産配分を、
また見直さないとなぁ…。

– 中原良太

PS

YouTube動画でも解説しています。
ぜひご視聴くださいませ〜。