ちょっと気になったことがあったので、
ひとこと、物申そうかと思います。
株系の情報サイトを見ていると、
超割高な銘柄を平然と勧める、
とんでもない人が結構多いです。
特に、
「PERが低い会社は儲からないからダメだ!」
なんていうヒドイ人まで居たので、
ちょいとPERについて解説しようかと。
まず、株式投資で得られる、
最大の利回りは「1÷PER」です。
この数字は「益回り」と呼ばれます。
たとえば、
PERが5倍なら、
期待利回りは「最大20%」
PERが10倍なら、
期待利回りは「最大10%」
PERが20倍なら、
期待利回りは「最大5%」
PERが100倍なら、
期待利回りは「最大1%」
といった寸法です。
よって、
一時的に業績が悪いだけの会社は除いて、
PERが20倍を超える株は、
「合理的に見て儲からない」
場合が多いので、
手を出すべきじゃないです。
ただ、PERにも弱点はあって、
「一時利益を出した会社に騙されやすい」
「粉飾決算している会社に騙されやすい」
「借金が多く危険な会社に騙されやすい」
「利益が出せるまで3年〜5年はかかる」
「薄利多売系はPERが乱高下しやすく信頼できない」
「会社が持つ財産が加味できない」
などなど、
課題も山積みな指標なので、
補完すべき要素がたっぷりあるんですよ。
それこそ、
「工場を売って利益を出したからPERが低い」とか、
「掛金などで利益をかさ増ししたからPERが低い」とか、
「大量の有利子負債を抱えているからPERが低い」とか、
「1カ月持ってみたけど株が騰がらない」とか、
「純利益率が1%未満だった」とか、
「手元に財産がほとんどない会社だった」とか。
こういう点を満たすような企業だと、
PERが低くても儲かりにくい訳です。
経営陣が悪さしているせいで、
僕ら投資家が儲からないこともあるので、
全てが僕らのせいでは無いですが、
それにしたって、
「PERが低い会社はダメだ!」というのは、
ちょっと無責任だと思います。
要するに、何を言いたいかというと、
「PERが低い株を買っても儲からない」
というのは、
「分析が甘いだけでしょ」
「近視眼的になっているだけでしょ」
ということ。
もちろん、
「PERが低ければ何でも良い!」
というのも同様に無責任なので、
低PERを勧める以上は、
きっちり細かいところまで、
解説すべきだとも思いますが(汗)
ふぅ。
そんな話はさておき。
今日も相場が上がりましたね。
相変わらず、雰囲気が良くて嬉しいです。
引き続き、グイグイお金を、
増やして行きたいですなぁ…。
【これまでの資産変動】
9/24:998万5372円
9/25:999万1772円(前日比+6400円)

慶應義塾大学理工学部卒。18歳の頃、工場でのアルバイトを機に貧乏の辛さを知り、資産運用に興味を持つ。同年に株式投資を始め、何度も大失敗して資産を失う。しかし、「タダでは転ばない」精神で、失敗のたびに腕を磨いた。2013年、大学在学中にYahoo!株価予想達人に抜擢される。同サイトで100名超のアナリスト集団の中から「ベストパフォーマー賞」「通算最高勝率者賞」受賞(2016年1月)。予想記事の累計成績は、2015年+480%、2016年+1024%、2017年+943%、2018年+501%。四季報オンラインにて連載を経験。AllAboutガイド。FISCOソーシャルレポーター。資産運用に関する「正しい知識」を広めることをモットーに活動。
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