From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

資産を10分の1にまで減らしてしまい、
露頭に迷っている投資家からの相談を、
インターネットで見つけました:

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私の悩みを聞いてください。
大損してしまいました。

半年で5000万が500万まで減りました。

新興株を信用取引で限界まで買いました。
みるみるお金が減っていきました。

「これだ!」と思える会社を見つけるたびに、
何度も何度も何度も何度も裏切られました。

今さら後戻りもできません。

破産するまで勝負するべきでしょうか。
それとも今からでも止めるべきでしょうか。

損をした悔しさが、
頭の中でぐるぐる巡っています。

助けて下さい…。

※脚色・編集を含みます
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中原からの回答:

僕も何度か、
「資産のほとんどを失う」
経験をしてきました。

このときの痛みは、
経験をした人にしか分かりません。

僕が多額の含み損を抱えたときには、
恥ずかしくて誰にも相談できませんでした。

この残酷な現実を受け止めきれず、
うつ気味になった時期もありました。

楽しいはずの趣味の時間もおぼろげになり、
家族と話をしていてもどこか上の空、

夜になってもなかなか寝付けず、
ご飯の美味しさも忘れてしまう。

たとえ100万円をもらえるとしても、
あの頃の状態には戻りたくありません。

それくらい、悲惨な日々でした。

質問者さんの心の中も、
きっとそんな状態なのでしょう。

◆  ◆  ◆

そんな質問者さんに、
僕からお伝えできることは1つ。

それは、
「損をした経験は貴重な財産だ」
ということです。

いままさに損をしている人からすれば、
「同情」ていどにしか聞こえない話かもしれません。

でも、これは事実です。

大事なことなので繰り返しますが、
「損をした経験は貴重な財産」です。

なぜか?

それは、「人生はやり直せない」ことを、
思い出させてくれる経験だからです。

資産を吹き飛ばしたときの僕は、
「あんなことをしなければ…」と、
絶望の日々に明け暮れました。

それでも、どんなに後悔しても、
「お金がなくなる前の状態」に、
資産が戻ることはありませんでした。

人生はゲームとは違って、
「リセットボタン」を押して、
やり直すことができません。

時間は巻き戻せないので、
再起動しようとしても、

「お金を吹き飛ばした状態から、
コンティニュー」するしかありません。

僕ら投資家の器は、
「時間は巻き戻せない」という現実を、
どれだけ深く知るかにかかってきます。

すこし話はそれますが、
囲碁の格言にこんな言葉があります:

「上手は考えてから石を打ち、
下手は石を打ってから考える」

知的スポーツでもある囲碁の格言は、
株式投資にも当てはめることができます。

つまり、こういうことです:

「賢い投資家は考えてから株を買い、
愚かな投資家は株を買ってから考える」

順番が逆なのです。

こうした振る舞いの大切さを、
損の経験・痛みが思い出させてくれます。

偉大な投資家の多くは、
「初期に大きな失敗をしている」
と言うものです。

この経験を活かして賢い投資家の仲間入りをするか、
この経験を殺して愚かな投資家のままでいるか。

選択するのは僕らの自由です。

僕は、「経験を活かす」道を選びました。
あなたは、どちらを選びますか?

– 中原良太