From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

株式投資で勝てずに悔しさに明け暮れている、
投資家からの相談をインターネットで見つけました:

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株は上がるか下がるか五分五分ですよね。

だったら、

半分はお金持ちになれるし、
半分はお金持ちになれない。

そのはずです。

しかも、五分五分というのは、
あくまで「ギャンブル」だけです。

株式投資はギャンブルではありません。
長い目で続ければ成功できるはずです。

しかし現実では、
大多数の投資家は負けています。
私も負けています。

どうして五分五分なのに、
負けてしまうのでしょう?

悔しくて悔しくて、
原因を知りたいのです。

答えを、教えてくれませんか…?

※脚色・編集を含みます
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中原からの回答:

「上がるか」「下がるか」と五分五分なら、
「得する人」「損する人」も五分五分だろ!
と言いたくなります。

かくいう僕自身、

株をはじめたての頃には、
「2人に1人は成功できる!」
と考えていました。

ですが実態は違います。

株式投資の世界は厳しく、
機関投資家(ファンド)の9割は、
平均未満しか利益を出していません。

平均以上のファンドは、
全体の1割もありません。

◆  ◆  ◆

有名な経済法則の1つに、
「パレートの法則(少数の法則)」
というモノがあります。

この法則は、イタリアの経済学者、
ヴィルフレド・パレートが提唱した、
経済にまつわる法則です。

パレートの法則は、
「少数の法則」
「20:80の法則」
とも呼ばれています。

パレートは、
「富の80%は上位20%の人々に配分されている」
というデータを発見しました。

つまり、
「お金は平等には配分されない!」
「一部の人が総取りしていくものだ!」
ということですね。

パレートの法則はあくまで経験則であり、
やや胡散臭さを感じてしまいますが、

いろんなものに当てはまるので、
「実務上、覚えておいて損はないぞ!」
と思いますね。

まぁ、そんな話はさておき。

大事なことは、
「どうして少数しか金持ちにならないんだ!」
という点よりも、

「どうすれば少数の金持ちになれるか?」
という点ですよね。

◆  ◆  ◆

そんな質問者さんに、
僕から言えることは1つ。

それは、
「金持ちになる人は【欲と恐怖】を上手に活かす」
ということです。

僕ら投資家の感情を大きく突き動かすのは、
「欲(もっと稼ぎたい!早く稼ぎたい!)」と、
「恐怖(損をしたくない!認めたくない!)」の、
2つの感情だと思います。

僕らの感情は厄介なものでして、
コントロールできるものではないうえ、
僕らを間違った方向へ動かそうとします。

だからこそ、

「欲に負けた投資家」や、
「恐怖に負けた投資家」は、

リスクを取りすぎてしまったり、
逆にリスクを取れなくなってしまったりして、
上手にお金を増やすことができません。

「自分の内側の感情」に支配されてしまって、
向こう見ずな判断をしてしまうんです。

たとえば、僕も去年の2月に、
大きな失敗をしました。

去年の2月6日のこと。
この日は父の誕生日でした。

そして、なんてこった!
相場は大暴落していました。

僕の心は、父の誕生日を祝うなんて、
悠長なことを言ってられない状態でした。

そのとき、僕はトイレにもスマホを持ち込み、

膨らんだ含み損を確認していました。
「NYダウが市場最大の暴落」という報道もあり、
正直、気が動転していました。

どれだけ綿密に計画を立てていても、
それを上回る衝撃でした。

チキンな僕の心は恐怖に蝕まれ、
「早く株を売らなきゃ!」と慌てました。

そして、相場が暴落したまさにそのとき。
(株価が暴落してバーゲンセールになったとき)

動転して株を投げ売りしてしまいました。
我ながら、情けなかったと思います。

僕が株を売った直後、
株価はグイグイ反発しました。

自分の恐怖に従った結果、
僕は大金を失ってしまいました。

まさに、
「稼げない投資家」の、
典型的な行動パターンだったと思います。

一方、

稼げる投資家は、
「自分の内側の感情」ではなく、
「周囲の外側の感情」に目を向けます。

僕の知人の多くも、
「2018年2月の相場暴落はめちゃくちゃ儲かった!」
と言っていました。

彼らは、僕のようなカモを、
見事に平らげていました。

成功する投資家と、
成功できない投資家の、

決定的な違いの1つは、

「自分の感情に振り回される」か
「周りの感情を先回りする」かの、
この違いに集約されると思います。

テレビCMなどでは、
「自分の内なる声に耳を傾けよ!」と、
インスパイアするものも見かけます。

でも、僕ら投資家に限っていえば、
このCMのスローガンは逆効果です。

「自分の内なる声」ではなく、
「周囲の外なる声」に耳を傾けるべきす。

言うなれば、
「感情に食われる」か、
「感情を食う」か、
の違いでしょう。

この違いを意識したうえで、
「自分はどちらの側になりたいか?」
と考えてみてはいかがでしょう。

– 中原良太