※風邪を引いてしまったので、相場予想はお休みです…。

From: 中原良太
トイレでスマホを弄りながら、、、

トイレとスマホ。
この組み合わせは最強です。

少し前までこんな組み合わせは、
想像すらできませんでした。

およそ20年前。

僕が小学生の頃、
自宅のトイレには、

「常用漢字1945字」の一覧が、
壁に貼ってありました。

トイレでできる暇つぶしといえば、
この「常用漢字」を読むことだけ。

あるいは、

漢字に飽きた僕は、
壁紙の模様をひたすら眺めて、
お腹の具合がよくなるまで耐えていました。

でも、時代は変わりました。
いまはスマートフォンがあります。

「トイレに行くときには、
かならずスマホを持っていく!」
という方が多いのでは?

かくいう僕もそうです。

なるべくスマホの代わりに、
本を持っていくようにしていますが、

それでも、トイレにスマホを持ち込んで、
「ひたすらネットサーフィンをする」
「YouTubeで動画を見て時間を過ごす」
なんてことを、よくやっています。

◆  ◆  ◆

1年前、
あれは2018年2月のこと。

僕はその日も、
スマホを持って、
トイレに入りました。

ぼくはこの日、
大きな過ちを犯しました。

その日、日本株式市場は、
大きく暴落していました。

日経平均株価は一時1600円も下落。

前日のニューヨークダウは、
「市場最大の日中下落幅」を、
記録していました。

あまりにショッキングな出来事で、
僕は平静さを失っていました。

しかも、間の悪いことに、
ぼくはその日にお腹を壊していました。

だから、

トイレにこもる時間が、
いつもより長かったのです。

いつもなら5分〜10分で、
トイレから出てくるのですが、

そのときは、30分経っても、
おなかの調子が収まりませんでした。

腹痛、トイレ、スマホ、相場暴落…。

悲劇に必要な材料は、
すべて揃っていました。

1日でお金が50万円以上吹き飛び、
不安な気持ちに苦しみながら、
腹痛にも悶えていました。

冷静でいられるハズもありません。

50万円といえば大金です。

1カ月働いても、
取り返せないお金です。

それだけのお金が、
「たった1日の暴落」で、
吹き飛んでしまう…。

これが正気でいられましょうか?

よく、台風が来たときに、

「農家の人が畑へ作物のようすを見に行って、
そのまま行方不明になってしまう」という話が、
ニュースで報道されます。

その農家の方と、似たような心境だと思います。

「ゆっくり育てた作物(利益)が、
たった1日の嵐で吹き飛ばされてしまう」

「黙って見ているうちに、
数カ月分の給料がパァになるかも?」

なんて考えたら、

「冷静でいなきゃいけない」
と分かっていても、感情的になります。

当時の僕もトイレの中で、
「株をいますぐ損切りすべきか…?」と、
かなり葛藤していました。

そして、

自分で決めていた計画に逆らって、
「感情に任せて」損切りしました。

…結果は言うまでもありません。

感情的に株取引をしたところで、
うまくいく例はほぼありません。

そのときに僕は「安値売り」をし、
多くのお金を失いました。

「相場が暴落したときに、
株を投げ売ってしまった」

こんなに悔しいことはありません。

投資家として「最悪の過ち」を、
その日の僕は犯してしまいました。

この「最悪の過ち」は、
何が原因で起きたのでしょうか?

「トイレ」に行ったのがまずかった?
…いやいや、生理現象だし仕方がない。

「腹痛」が悪かった?
…たしかに、時間が長引いたのは一因です。

「スマホ」を持ち込んだのが原因?
…ふむ。スマホを持たなければ平気だったかも。

「相場暴落」のせい?
…暴落がなければ、こんなに動揺しなかったでしょう.

ふむ。考えてみると、
「トイレにスマホを持っていった」
のが悪かったような気がします。

でも、本当にそれだけなのでしょうか?
もっと、根本的な問題があるような気がします。

◆  ◆  ◆

僕はこの失敗を大いに反省しました。

何度も何度も振り返って、
「失敗の原因は何だったか?」
を考えてきました。

その結果に行き着いた結論は、
「準備不足」でした。

考えてもみて下さい。

ありとあらゆる準備をして、
自分の投資法に確固たる自信があれば、
相場が暴落してもビクともしないはずです。

それこそ、

「台風が来たときの農家」の例に戻ると、

「台風が来てもびくともしない、
超頑丈なビニールハウス」を用意しておけば、
その農家の人は様子を見に行くことはないでしょう。

「きちんと準備しておいたから、きっと大丈夫!」
と考えるはずです。

実際、

僕はこのとき、
「インデックス投資」
については何も不安はありませんでした。

むしろ、
「暴落してくれれば、株を安く買えるぞ!」
「なんてラッキーチャンスなんだ!」
とさえ考えていました。

でも、

計画をふいにした「トレード手法」は、
使い始めて日が浅かったものでした。

それもあり、

「本当に耐えきれるか…?」
という疑念がありました。

要するに「準備不足」だった訳です。

◆  ◆  ◆

不安な気持ちになるとき。
心が恐怖に支配されそうなとき。

たいてい、僕らは、
「なにかの準備」が、
足りていません。

投資法に対する研究が、
すこし疎かだったり、

緊急事態の対応を、
練り忘れていたり、

「◯◯円くらいは損をする」という覚悟が、
まだできていないのに運用していたり。

技術・計画・精神。

「準備が足りない」とき、
僕らの心は、理性よりも感情に支配されます。

「準備しているから大丈夫」という理性から、
「準備できていないから怖い」という感情へと、
思考回路がスイッチするのです。

だからこそ、「準備を怠らない!」というのは、
僕ら投資家万人に共通する鉄則なのでしょう。

株式投資をはじめてから10年。

キャリアだけは無駄に長い僕ですが、
それでもこんな初歩的な間違いを犯します。
いまでも「未熟だなぁ」と感じます。

今日もまた、
「準備はできているか?」と、
あらためて計画を点検中です。

あなたの準備は万端ですか?

少しでも準備が足りないと、
あなたのお金はあっという間に、
吹き飛ばされてしまいます。

お互い、気をつけましょうね…。

– 中原良太