From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

空売りで30%の資金を失った悩める投資家の
相談をインターネットで発見しました:

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投資歴5年目です。

はじめは積立投資をしていました。
当時は景気が良くグングンお金が増えました。

もっと増やしたいと考えた私は個別株投資も始めました。
すると、さらにお金が増えました。

自信を持った私は、さらに信用取引を始めました。
特に興味を覚えたのが空売りです。

株を買うだけでなく、空売りもできれば、
利益のチャンスが2倍になると思ったのです。

空売りを始めてから失敗が続いています。
1カ月でお金が3割も減ってしまいました。

負けたのが悔しくて、何度もチャレンジしました。
気づけば元金すら無くなりました。
今は預金をつぎ込んでいます。

負けたのがとても悔しいです。

どうすれば良いでしょうか?
助けてください。

※脚色・編集を含みます
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中原からの回答:

1カ月で3割の損失…。

あっという間過ぎて、
「何が何だか分からないまま」
お金が無くなってしまったのでしょう。

短期間でお金が減ると、
「辛い」というよりかは、
「いつの間に」と感じます。

必死にあがいた末、
「いつの間にかお金がなかった」
という感じですよね。

あっという間過ぎて、
対策を打つこともできない。

そして、

時間が経って冷静になってから、
「大変な損を被ってしまった…」と、
現実に引き戻されるんですよね。

◆  ◆  ◆

誰でも投資がうまく行ったら、
「もっとリスクを取りたい!」
と考えるものです。

「この方法を続ければ、もっと儲かる!」
と感じると、ワクワクしますもんね。

僕自身、恥ずかしながら
「全財産を1銘柄に集中投資!」
という荒業に出たこともありました。

そのときは、

株を買った翌日に倒産が発表され、
見事に全財産の3分の2を失いましたが(汗)

株で利益を出すと、
「努力が報われた…!」
と思えて、嬉しいですよね。

何せ、投資を始めるのは大変です。

まず、貯金をしなきゃいけません。
証券口座を開設するのだって手間です。

良い投資先を見つけるために、
「分析の仕方」を学ばねばなりません。

どんなに勉強しても、
「百発百中」とはいきません。
期待を大きく裏切られることもあります。

だからこそ、

こういった苦難を乗り越えて、
「無事に利益を出せた」ときは、
感無量ですよね。

◆  ◆  ◆

僕から質問者さんに、
お伝えできることは1つ。

「スピードを忘れよう」です。

質問者さんはきっと、
「はやくお金を稼ぎたい!」
という気持ちがあったのでしょう。

そのせいで気が早ってしまって、
リスクを取りすぎたのだと思います。

でも考えてみほしいのです。

「早くお金を稼ぐこと」に、
どれだけの価値があるのでしょう?

たとえば、
「10年後に1億円を達成する」ことと、
「1年後に1億円を達成する」ことの、
違いは何なのでしょう?

きっと、

「お金があれば仕事を辞められる!」
「好きなことをして暮らせる!」
という考えがあるのでしょう。

でも、よくよく考えてみて。

「1億円ないと、仕事をやめられない」
「1億円ないと、好きなことができない」
といった考えは、正しいのでしょうか。

世の中、仕事はゴマンとあります。
1億円もの大金がなくたって、
仕事は止められます。

世の中、楽しいこともゴマンとあります。
1億円なんて大金がなくても、
楽しいことは山ほどあります。

「早く辛い生活から開放されたい」と考えて、
お金を求める気持ちは分かります。

でも、

大体の不満は、
「お金がなくても」
解消できます。

資産運用は、
「早くお金がほしい」
と願えば願うほど、難しくなります。

逆に、

「ほどほどの利益で良いや」
とハードルを下げると、
一気にラクになります。

スピードを求めることに、
理由はあるのでしょうか?

きっと、ないはずです。

「急いては事を仕損じる」
「急がば回れ」という諺があります。

人生、急ぐメリットはありません。

早くお金を手に入れることに、
それほどのメリットがありますかね。

たぶん漠然と、
「早い方が良い!」
と思い込んでいるだけです。

資産運用は、

「積立投資」が一番カンタンで、
「個別株投資」はそれより難しく、
「空売り」はさらに難しいです。

ちなみに、

空売りは僕ですらやりません。
(危ないし、難しいので)

きっと、

質問者さんは、
「早くお金がほしい!」
という欲に負けて、

どんどん難しいものに、
手をだしてしまったのでしょう。

だから、

「スピードを落として」
簡単なところに戻っていくのが、
きっと一番なんだと思いました。

– 中原良太