From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

ここでは、YouTube生放送の、
リスナーさんから頂いた、
質問に回答します。

今回、頂いた質問がコチラ:

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中原さんは、生放送の間に、
「良い塩漬け」と「悪い塩漬け」
があると言っていました。

「良い塩漬け」と「悪い塩漬け」は、
どうやって見分ければ良いのでしょうか。

タイミングを見極めれば良いのですか?
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中原からの回答:

今回は、科学的に正しい、
「勝ちやすい塩漬け戦術」を、
ご紹介します。

「良い!」と思って買った株が、
下がっていくと不安ですよね。

そんなとき、僕ら投資家は
「株を持ち続けるべきか」
「株を売り払うべきか」
「株を買い増すべきか」
という三択を迫られます。

この三択のうち、
「株を買い増す」は
言うまでもなくハズレ。

ナンピン買いは集中投資につながります。

「リスクを取り過ぎる」行為なので、
失敗したら一発アウトです。

投資信託を買う場合はOKですが、
個別株では絶対にやめましょう。

そこで、

三択のうち一つを除き、
「株を持ち続けるべきか」
「株を売り払うべきか」
という二択を決めるコツがあります。

負けやすい「塩漬け」の共通点は、
「勝算なく、がむしゃらに株を持ち続けること」です。

いわゆる、
「損が認められないだけ」
の塩漬けですね。

これは論外です。

一方、勝ちやすい「塩漬け」の共通点は、
「勝算があって、戦略的に含み損に耐えること」です。

たとえば、

勝ちやすい「塩漬け」の例としては、
「割安かつ高収益な株のみ持ち続ける」
という作戦があります。

オンタリオ大学のジョー・バスの研究、

「The Relationship Between Earnings’ Yield,
Market Value and Return for NYSE Common Stocks:
Further Evidence」によると、

1963年〜1979年において、
「PERが低い株は株価が上がりやすい!」
ことが確認されました。

割安株が上がりやすいのは世界共通で、
日本でも効果が確認されています。

よって、

「割安株は塩漬けしても良い」
と言えるでしょう。

目安としては、

予想PERが15倍を割っている株は、
引き続き持ち続けていて良いかと。

また、

ロチェスター大学のロバート・ノビーマルクスの研究、
「The Other Side of Value: The Gross Profitability Premium」
によると、

1990年〜2009年において、
「たっぷりお金を稼いでいる会社ほど、株価が上がりやすい!」
ことが、全世界的の株式市場で確認されています。

目安としては、

売上高営業利益率が、
10%以上の株は持っていて良いかと。

まとめると、
「予想PERが15倍を割っている」
「売上高営業利益率が10%以上」
の2つを満たす株は、

下がったときでも、
含み損に耐える価値があります。

むしろ、損切りをしてしまうと、
「良い株を安く売ってしまう」
ことになります。これは最悪です。

なお、こういう話をすると、

「割安な高収益株だろうが、早めに損切りをして、
下がってから買い直せば良いじゃないか」
といいたい方もいるでしょう。

ですが、

なぜ、
「割安な高収益株の株価が、さらに下がる」
と考えるのでしょうか?

合理的な理由はありません。

また、
「タイミングの見極めはプロでも困難」
です。

タイミングを見極められるなら話は別ですが、
僕のような凡人には不可能なので、

「優秀な株はだまって塩漬けする」のが、
取引手数料や税金もかからないので、
もっとも合理的です。

リスクを負っているとき、
損をしているとき、

ぼくらの気持ちはうつむきがちです。

辛いことに耐えるには、
「耐えるだけ」の理由が必要です。

理由がないのに頑張っていても、
報われないうえ、一生辛いままです。

「ブラック企業」に勤めている人が、
「いつか報われるはず」と考えても、
きっと報われないでしょう。

周りの人から見れば、
「さっさと止めた方が良いよ」
と思うはずです。

株も一緒です。

「見込み薄の株」を塩漬けしながら、
「誰かが株価を上げてくれるはず」と考えても、
この願いは叶いません。

続けるかぎり、ずっと辛いままです。

一方、

「ホワイト企業」に努めている人が、
「いつか報われるはず」と考えて、
努力するのは正しいはずです。

周りの人から見ても
「止めた方が良い」とは、
思わないでしょう。

なぜなら、その努力は報われるからです。

株も一緒です。

「希望がある株」は、
損切りしてはいけません。

「希望があるとき」には、
むしろ塩漬けこそが正義です。

塩漬けするだけの、
「大義名分」がある人は、
どんどん塩漬けするのが良いですよ。

– 中原良太