From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

ここでは、YouTube生放送の、
リスナーさんから頂いた、
質問に回答します。

今回、頂いた質問がコチラ:

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会社四季報を見ていると、
「浮動株比率」という数字を見つけました。
ですが、この指標の使い方がよく分かりません。

この指標は、どのように参考にすれば良いでしょう?
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中原からの回答:

先日、
「買い残・売り残・貸借倍率の使い方を教えて!」
という質問に回答したときに頂いた質問です。

この回答がなかなか好評でございまして、
「浮動株比率みたいな高度な話もしてほしい!」
とご要望を頂いたので、

今回はこの話を取り上げます。

前提知識として、
「そもそも浮動株って何?」
と感じる方もいるでしょう。

そこでまず、
この点についてから解説します。

発行されている株式は、
2つのカテゴリに分けられています。

1つ目が「特定株(固定株)」です。

特定株とは、創業者や、
役員や大株主が持っていて、
「流通する可能性が低い」株です。

2つ目が「浮動株」です。

浮動株は安定した株式に、
保有されていない株式です。

持ち主が安定していないので、
買ったり・売ったりできる、
「流通する可能性が高い」株ですね。

こういう「株のカテゴリ」については、
10年ほど前に公開された論文で、

「特定株と浮動株、
どっちを買った方が有利なのか?」
的なデータは公開されております。

浮動株と特定株については、
「買い残・売り残・貸借倍率」
のときと同じように、

けっこー誤った解釈をして、
利益を出せずにいる方も多いみたいでして。

一般に、

浮動株比率が高い会社は、
「流通している株が多いから
プレミア感がないぶん上がりにくい」
とか、

特定株比率が高い会社は、
「流通している株が少ないから、
プレミア感があるぶん上がりやすい」
なんて話をしている方もいるようです。

しかし、

このデータを実際に深掘りしてみると、
面白い傾向が現れておってですね。

2002年から2009年においては、
「浮動株比率が高い会社のほうが株価が上がった!」
ことが確認されたんですよ。

買い残・売り残・貸借倍率の、
具体的な使い方についてですが、

間違った情報がバラまかれてます。

けっこうな方が、
「買い残が多い=そのうち売られる=下がる」
「売り残が多い=そのうち買い戻される=上がる」
と勘違いされているようですが、

なぜ、浮動株比率が高いほうが、
株価が上がりやすかったのかというと、

理由は2つほど考えられまして。

1つ目の理由が、
筆者が調べてみた結果なんですが、

浮動株比率が高い会社は、
単純に割安な銘柄が結構多かったんですよ。

実際、四季報オンラインのデータを、
エクセルに起こして散布図など作ってみると、

「浮動株比率が低い会社ほど株価が割高」
「浮動株比率が高い会社ほど株価が割安」
なんて傾向が得られたんですな。

浮動株比率が低い会社は、
悪材料が出ても株が売られにくく、
割高になっちゃうケースが多いみたい。

2つ目の理由が、

「浮動株比率が高い会社ほど、
買収される可能性が残されている」
という点ですね。

株主が固定されている会社だと、
会社を買収することが困難ですが、

流通している株が多ければ多いほど、
「投資家にとっては嬉しい」
「被買収」の期待が持てるんです。

それもあって、
「浮動株比率の高い会社ほど、
株価が上がりやすいんじゃないか?」
と考えられるワケですな。

なんにせよ。

いつも言っていることですが、
偉そうな人が根拠もなしに、

「こういう株は買いだ!売りだ!」
なんて言っているウェブサイトがありますが、

いざ、深掘りしてみると、
「逆効果なことばかり紹介してた!」
なんてことも多いんで、気をつけましょう。

僕自身、

たくさんの人に情報を配信する身としては、
間違わないように気をつけなきゃなぁ…。

– 中原良太