一貫性

米IT株が下落してるけど、これから大丈夫?

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最年少で「YAHOO! 投資の達人」に選ばれた(当時22歳)。同サイトでの予想の年別パフォーマンスは、2015年「+480%」、2016年「+1024%」2017年「+943%」。最年少ながら、2015 年に「ベストパフォーマー賞」「通年最⾼勝率者賞」の2⼤タイトルを獲得。TV 出演や四季報オンラインでの連載を経験。
一貫性

「冒頭と末尾の食い違いを避けろ」

From: 中原良太
東京の実家より、、、

2014年の1月。
僕が大学4年生だった頃。

卒業間近ということもあり、
僕は、多忙を極めていました。

中でも一番大変だったのが、
「卒業論文」を書くことでした。

論文を少しずつ仕上げては、
教授に提出する。

提出するたびに、
「こんな内容では受け取れません。」
と、突っ返される。

今まで大した論文を書いたことがなかったので、突っ返される理由なんて分かりませんでした。

夜遅くまで実験して、、、

夜食のカップラーメンをすすりながら、
カタカタとキーボードを打つ。

やっとの思いで書いた原稿を渡しても、

1日も経たないうちに、
教授から「こりゃあ、だめだ!」
と、突っ返される。

こんなやりとりが、1ヶ月以上続きました。

…いやぁ〜〜。しんどかった!!!

 

なぜ、受理してもらえなかったのか?

何度も、何度も原稿を書きながら、
突っ返される…。

そんなやりとりがずっと続いていました。

5回提出し、突っ返される。
10回提出し、突っ返される。
20回提出し、突っ返される。

全然進まない原稿。
消耗していく精神力。
着々と迫り来る締め切り。

原稿が返ってくるたびに、
僕の体力と精神力は削り取られていきました。

・・・
・・・
・・・

卒業論文の締め切りがあと2週間まで迫った頃。

もう、締め切りまで時間がない。
このまま行けば、卒業論文は提出できない。
留年なんか、もうごめんだ!

ついに僕はしびれを切らしました。
そして、教授にこう尋ねました。

僕「先生。どうして、僕の原稿をいつまで経っても受け取ってくれないのですか?」

教授「おお、中原くん。お疲れ様〜。卒業論文のことかい?」

僕「そうです。締め切りが近づいているのに、全然受理してくれないじゃないですか。」

教授「うん。そうだね。ちゃんと理由はあるよ」

僕「それを、教えて下さい。どうしても留年はしたくないんです」

教授「分かった。隠すようなことでも無いからね。理由は、1つだよ」

僕「はい」

教授「僕が論文を受け取らない理由は、【一貫性が無いから】なんだ。」

僕「一貫性…ですか。」

教授「そう、一貫性。

実験方法を伝えるべきところで、
実験結果を伝えてない?

伝えるべきメッセージを間違えてない?

余計なことを書こうとしていない?

必要無い修飾詞を追加して、文字数を稼ごうとしてない?

冒頭で述べたことと、末尾で述べたことが食い違っていない?

中原くんの論文は、ここの部分がまだ甘いんだよね。」

僕「た、たしかに。【とりあえず文字数書いて、先生に出せば良い】と思っていた節があります…」

教授「そうでしょう?

そういう中途半端な気持ちは、全部伝わるから。
文字に出てくるから。

真剣になってれば、今までみたいな論文の書き方にはならないよ。

もっと真剣に、自分の課題と向き合って下さい。」

僕「はい…。」

 

一貫性。

一貫性。

教授の口から出てきたのは、意外な言葉でした。

「余計なことを書くな」
「ずれたことを書くな」
「冒頭と末尾の食い違いを避けろ」

どれも、論文を書くためには当たり前のことです。

一貫性が無いから、書かれている文章にも方向性が無い。何を伝えたいのか分からないので、読み手には何も伝わらない。

そんな状態に陥っていたのです。

鋭いよなぁ…。流石、先生。

こんな経験をしたこともあり、、、

僕は、「一貫性」という言葉に対して人一倍敏感です。

中でも、
「冒頭と末尾の食い違いを避けろ」
という言葉は、強烈に印象に残っています。

そして、、、
株でも、僕はこの言葉を常に意識しています。

たとえば、、、

「冒頭と末尾の食い違いを避ける」ために、

「チャート」を理由に買った株は、
「チャート」を理由に売ります。

「決算内容」を理由に買った株は、
「決算内容」を理由に売ります。

「テーマ性」を理由に買った株は、
「テーマ性」を理由に売ります。

これで、一貫性は保たれていますよね。

そして、、、

「システムトレード」を理由に買った株は、
「システムトレード」を理由に売ります。

システムトレードでは、
「統計的に利益を出しやすいと分かっている」
トレードを繰り返すので、

ルールを作るときには、裏には必ず
「統計」があります。

だから、一貫性を保つために、

「統計的に有効なデータ量を確保したか?」
「統計的に有意な差が見られたか?」
「統計的に明らかな傾向が掴めたか?」

「統計的な視点で見て、利益を出しやすい銘柄の特徴は何か?」
「統計的な視点で見て、損失を抑えやすい銘柄の特徴は何か?」

「検証結果を、理論立てて説明はできるか?」

こんなことを自問自答しながら、
投資法を編み出していっています。

全ては、一貫性を守るため。

ここが少しでもぶれてしまうと、
5年後、10年後に痛い目を見ると思うのです。

一貫性。

僕ら投資家にとって、
とても重要な言葉だと思うのです。

一貫性を守る大切さ。
「冒頭と末尾の食い違いを避ける」大切さ。

賢いあなたなら、分かってくれますよね?

– 中原良太

 

PS

一貫した投資法を習得するためには、1つの投資法を6つのポイントに小分けして考えていくのが効果的です。詳しい方法を、この本にまとめました。

http://goo.gl/s6kHkc