ヘボおにぎり

ヘボおにぎり
ヘボおにぎり

うちの家計は、そんなラクじゃないぞ!

From: 中原良太
東京の実家より、、、

これは、おにぎりです。
僕が5年間。ずっと食べたかったおにぎり。

その名も、、、
「うにおにぎり」

このおにぎりの値段は、1500円。
なんて、高級なおにぎりなんだ…。

僕の1時間の時給以上のお金が、
たった2つのおにぎりで、吹き飛びます。

なんてことだ。
どう考えてもお金の無駄遣いじゃないか?

でも、このおにぎりを食べるのが僕の夢だったのです。時給よりも高いだとか、そんなことは言ってられませんでした。

「うにおにぎりを食べたい」

僕の頭の中には、それしかありませんでした。

これは、、、
男の人が「高級車を買いたい」と憧れるのと、似たような感覚かもしれません。

なんとも無意味な憧れです。
ただ、自慢したいだけ。
無意味なのは自分でも分かっています。

でも、欲しいのだから、しょうがない。

 

葛藤。

せっかくのゴールデンウイーク。
僕だって休みたい。美味しいものを食べたい。

ただ、、、
いくらなんでも、1500円は高くないか?

この値段あれば、おいしい定食が1食か2食は食べれる。これは、あまりにも投資対効果(ROI)が低過ぎる買い物だ。

食べたい…。
食べてみたい!

…いや、だめだ!
だめだ、だめだ!

うちの家計は、そんなラクじゃないぞ!

うにおにぎりを食べて良いほど、
僕は長く生きていない。苦労もしてない。

こんな若僧が、うにおにぎりを食べても、
きっと生意気だと思われるだけだ。

そう思った僕は、
葛藤に胸を押し潰されそうになりながらも、
お刺身定食を買うことに決めました。

備え付けの呼び出しボタンを押して、
店員さんを呼びました。

 

店員さんを呼ぶと、、、

店員「お待たせしました!」

僕「すいません、このお刺身定食下さい。(うにおにぎり食べたかったけど…。しょうがないな…。)」

店員「お刺身定食ですね。かしこまりました! 他に何か、ご注文はありますか?」

僕「うーん、そうだなぁ。日本酒を下さい。」

店員「はい、ありがとうございます! ちなみに、今は、うにおにぎりがオススメですが、こちらもいかがですか?」

僕「うっ、、、うーん…。」

店員「まだ旬では無いんですが、バフンウニを使った最高級のおにぎりです。ぜひこの機会にご賞味ください!」

さっき、うにおにぎりを食べないと決めたばかりなのに、僕の心は揺れ動いていました。

店員「その日本酒、うにおにぎりの磯の香りと合うんですよ!」

それにしても、この店員さん…。
手練れだな。

くっ。せっかく諦められたのに。
また迷ってしまうじゃないか!

僕はすっかり、うにおにぎりの魅力に魅了されていました。

うにおにぎりが食べたい
うにおにぎりが食べたい
うにおにぎりが食べたい

僕の頭は、この言葉でいっぱいになってしまいました。

僕「じ、じゃあ、それも一つ下さい」

しまった。口が滑った(笑)

ついうっかり、、、
間違えて、うにおにぎりを買ってしまいました。

買う気はサラサラ無かったのです。(笑)
口が滑ってしまったのだから、しょうがない(嬉)
あぁ、買わされてしまった、悔しいなぁ(喜)

 

お味のほどは…?

ついに、うにおにぎりがやってきました。

パシャり。
パシャり。
パシャり。

あまりの感動に、写真を撮らずには居られない。
僕のiPhoneは、うにおにぎりの写真でいっぱいになりました。

ああ、いい匂い。

早速食べよう!

パクッ。

ムシャムシャ。
モグモグ。
ごっくん。

美味い!
美味いぞ、これは!

で、でも…。
1500円の価値は無かったような…?汗
この味で、1500円は、高くないか?

 

僕には早かった。

うにおにぎりを食べた感想。

それは、、、
「僕には、まだ早過ぎた」
と、一言でまとめられました。

芳醇な磯香り。
濃厚なウニの味わい。
程よい塩気。

もう、本当に美味しかったんです。

でも、、、
僕には「1500円」の価値は見出せなかったです。

うにおにぎりの質が悪かったのではありません。

ただ、「僕の舌が、充分に肥えていなかった」のだと思います。

本当はもっと美味しいものなのに、
「僕には、その美味しさに気付けるだけの経験が足りなかった」
のだと思ったのです。

ああ、勿体無いことをした!汗

 

情報の価値は受け手に依存する

「自分の能力不足だ!」
と、感じるのは、食べ物を食べた時だけではありません。

一流トレーダーと株式投資の話をするときも、同じ感覚を覚えるときがあります。

何を言っているのか…分からない。
その知識をどう使えば良いのか…分からない。
どこに価値があるのか…分からない。

こういうことが、往々にしてあります。

普通なら、「あいつの言ってること、わけわからん!」と思って、それで終わりなのですが…。

それではいけない気がするのです。

「あの人の発言の価値を見いだせない、自分が未熟なのではないか?」

と。自問自答をすることも、ときには必要なのだと思います。

何事もそうなのですが、、、

「食べ物の価値は食う人の舌に依存する」
「音楽の価値は聞くに人の耳に依存する」
「情報の価値は受け手に依存する」

そんなモンです。

一流の投資家は、価値の見出し方が上手いです。

「あれはヘボい」と。
そんな言葉を吐く前に、、、

もう一度だけ、
「見落としている価値は無いか?」と、
自問するだけで、取りこぼしが減るかもしれません。

自分がヘボなら、手に入るものもヘボくなる。

僕は、そう信じています。
だから、良質なモノを手に入れたかったら、
自分が優れなきゃいけない。

「あれは、ダメだ。ヘボい」と。
そう思ったら、要注意。

それは、自分がヘボくなってきている前兆だと思います。

僕は、うにおにぎりが「ヘボい」と感じてしましました。
これはきっと、僕がヘボいからなのでしょう…汗

おお、怖い。

これからは、、、
「ヘボい」と感じることがあれば、
まずは自分を疑うようにしよう。

自分の「ヘボさ」を棚に上げたりしないように…。

– 中原良太

 

PS

知識の良し悪しを見極めるには、自分が実力を付けるしかありません。この本を読んで、土台を作るのがもっとも着実だと思いますよ…。

http://goo.gl/s6kHkc