シストレで大損する5大要因。

シストレで大損する5大要因。
シストレで大損する5大要因。

すごく大事なポイントなので、必ず全てをチェックしておきましょう。

From: 中原良太
八丁堀の喫茶店より、、、

「最近利益が出せない」

システムトレーダーの方から、こんな悩みを頂くことが増えました。もちろん彼は、初心者ではありません。少なくとも自分でルールを作れますし、基礎的なスキルは身につけている方です。

つまり、システムトレーダーとして「必要な」スキルは一通り身につけている方です。

でも、、、
利益を出せない。運用成績は横ばいが続き、殆どプラスが出ない…。そんな状況が、2014年以降続いているようなのです。

もしかすると、あなたもこんな悩みを抱えているかもしれません。もちろん、損することは悪いことではありません。恥ずかしいことでもありません。だって、市場参加者の約7割は損をしていますからね。損をするのが普通の世界なのですから、ある意味当然のことなのだと思います。

なんにせよ、利益を出せない…という状況では、かなりストレスが溜まります。一生懸命作った売買ルールが上手く動かないとなれば、尚更でしょう。

…では、どうして利益が上がらないのか?
せっかくシステムトレードを始めたのに、損をしてしまうのは何故なのか?

今日はその理由について、僕の考えをお話しします。

ちょっと説教くさかったり、読みづらいところもあるかもしれません…。ですが、これはシステムトレーダーならば全員が知っておくべき重要事項だと思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。あなたの身を守るためにも…。

 

想定の範囲内であるケース

まず考えられるのは、損失がバックテスト上であったドローダウンと、同じあるいはそれ以下の場合。これは、想定の範囲内の損失である可能性があります。

バックテスト上で損をしたということは、未来にも損をするということ。これくらいの損失は受け入れなくてはいけません。100%勝てる投資法なんてありませんし、何より利益を出せない時期があるのは当然です。

この場合は、特にうろたえる必要は無いと思います。だって、想定の範囲内なんだもの。ここでうろたえてしまうのであれば、それは売買ルール作りのマインドセットに問題があります。きっと、損失を甘く見ていたのだと思います。(初心者の方にはありがちですね汗)

もし、ここでうろたえてしまった方は、たぶんリスク管理を軽視していたのだと思います。自分のルールの得意・不得意な相場状況を見直し利益が出せない時期を詳しく調べなおしてみると良いと思います。

 

過剰最適化しているケース

これは、過去の相場にルールを合わせ過ぎて、売買ルールを過大評価しているケースです。

1つ1つの条件式に統計的な根拠があるのか。
売買ルールに有意性があるのか。
作為的に銘柄を選んでいないか。
パラメータを細かく設定し過ぎてはいないか。

これらのポイントは、必ず意識すべきポイントだと思います。ここがずれていると、売買ルールそのもの価値が薄れます。特に1つ目と2つ目(統計的な根拠と有意性)が無いと、システムトレードをやっている意味がありません。ランダムで取引してるのと全く状況が変わりませんので、損を出しても当然です。

それぐらい、カーブフィッティングというのは罪が深いんですね。3つ目(パラメータを細かく設定し過ぎる)というのは、統計的な根拠があれば、まだマシなのですが…。これでは臭いものにフタをしているのと変わりません。つまり、「都合の悪い検証結果を無視して、都合の良い検証結果を見ようとしている」から、パラメータを細かく設定してしまうんですよね。統計的な根拠としては、たかだか0.1%の差などは、殆ど意味がありません。むしろルールを過大評価してしまう分だけ、マイナス要素が大きいと思います。

 

未知の相場が訪れたケース

史上例を見ないような大型イベントがあった場合など、統計データに無い未知の相場が訪れた場合は、売買ルールが機能しづらくなることが多いです。

良い例としては、オリンピック相場中の空売りルールなどが挙げられるでしょう。あの時期はオリンピック関連銘柄がひたすら上昇していたので、逆張り売りをしていた方にとっては、青天井に株価ぎ上がってしまい、悲劇の時期だったと考えられます。

あとは、最近の中国経済の台頭により、日本市場が中国市場に大きく左右されるようになってきました。中国市場は取引時間が日本と被っていることもあり、日中にも大きな変動材料が現れやすくなったようです。これも、今までの類を見ない現象だと言えるでしょう。

これらも踏まえて、「新しいイベントがあると、ルールが機能しづらくなる」「状況が変われば、今まで機能していたルールも、機能しづらくなる」といったケースが考えられます。

こればっかりはしょうがないので、僕らシステムトレーダーは、「未知のイベントが起きても大丈夫」なように、売買ルールには、最低限の工夫をしておく必要があるでしょう。

 

例外処理が足りないケース

これは、システムトレード中級者にありがちなミスです。前項でもお伝えしましたが、相場では、「今まで経験したことも無いような、大きなイベントが起こる」というのは、日常茶飯事です。

ですので、売買ルールを作るときには、「何か僕らが予想できない、危ないことが起こる」のを想定した上で、リスクを下げるための工夫をする必要があります。

つまり、「こんなことが起こったら嫌だな」という事象をリストアップしておき、あらかじめルールの中に組み込んでおきます。たとえそれがルールの成績を下げることになっても、危険を下げるためならば、仕方がありません。

この作業を僕は、「例外処理」と呼んでいます。つまり、明らかに危険な例外的な銘柄を、あらかじめ排除しておくということです。

例えば、「短期間で急騰した株は仕手である可能性が高いので、排除する」「新規上場した銘柄は、危険なケースが多いので、上場後10年までは取引しない」「時価総額が小さな銘柄ボロ株である可能性が高いため、取引しない」「わずかな成績改善のために、保有期間を長引かせない」などですね。

投資家として当然の態度なのですが、システムトレードをやってると、こういった当然のところがおざなりになってしまう方が多いです。つまり、「バックテスト結果を過信して」しまい、未来のことを全く見なくなってしまうんですよね。

 

トレーダーズ効果が現れたケース

これはほぼ全員のシステムトレーダーが悩んでいる点だと思います。トレーダーズ効果とは、「自分以外の投資家が似たような投資法を使ってしまい、自分の利益を共食いしてしまっている」というケースです。

またの名を「マーケット・インパクト」とも言います。

これが一番厄介で、売買代金が小さいルールや、もともと期待値が小さなルールは、大体これでやられます。

資産曲線がだんだんと横ばいになっているルールや、やや右肩下がりになっている場合。そして、ルール自体がシンプルで、過剰最適化の可能性が極めて低い場合などは、この例かもしれません。

この場合は、トレーダーズ効果によって、ほかのトレーダーと利益を共食いしている可能性が高いでしょう。このような場合は、ルールそのものの優位性がかなり弱まっていますので、運用をストップするか、基礎から作り直す必要が出てきます。

もちろん、ルールの利用者が減れば再び優位性がよみがえる可能性があるので、しばらく放置しておいて、半年後、1年後にチェックしてみるというのも一策だと思います。

 

あなたは大丈夫?

以上が、システムトレードで損失を被る主な5つの理由です。これら5つのポイントを熟知し、リスクを潰しておくことで、長期間に亘って、着実に利益を出せると期待できます。

すごく大事なポイントなので、必ず全てをチェックしておきましょう。

最近、調子が良くないなぁ…とお悩みの方は、ぜひこのページをブックマークしておいて下さい。きっと、パフォーマンス改善のヒントになると思いますよ。

– 中原良太

 

PS

兎にも角にも、システムトレーダーとして第一歩を踏み出すためには、「利益につながる売買ルール」を知らなければいけません。この本を読めば、代表的な投資法が手に入りますよ。

http://goo.gl/s6kHkc