ゆういせい

ゆういせい
ゆういせい

【ゆういせい】という言葉には、2つの書き方があります。

From: 中原良太
茅場町にある喫茶店より、、、

あ〜〜〜〜〜、緊張する!
1月22日の金曜日、15時30分。
実はこれから、ストックボイスという会社に訪問してきます。

この記事を書いているのは、企業訪問の待ち時間。
刻々と近づいてくる時間を見て、緊張が高まっているところ笑

そもそもこの企業訪問は、ストックボイスの社長である倉澤さんに、
「中原さん、ぜひうちに遊びに来てくださいよ!」
といわれたのが発端でした。

僕はそれをバカ正直に受けて、
「じゃあ、1月22日に遊びに行かせてください!」
と答えてしまった訳だけど笑

うーむ、倉澤さんと、何を話そうか?
まずい、ぜんぜん話のネタが思いつかない。

倉澤さんといえば元ラジオNIKKEIのチーフニュースキャスターだ。
つまり、大御所の中の大御所ってわけ。
そんな方を相手にして、25歳の若造が何を話せる?

…だめだ! 思いつかない!

このまま会って、面白い話の1つもできなかったら、ネガティブな印象を持たれてしまうぞ!

うーむ。悩ましい…。

ま〜、それは良いとして。時間はあと30分くらいある。

読者のあなたとは、面白くて「タメになる」話を共有しようと思います。
時間のあるうちに、記事を書き上げてしまおう。

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今日、とある個人投資家の方をコンサルティングをしているときに、なかなか面白い相談をいただきました。相談内容は、こんな感じ。

投資戦略を改良している間に、バックテスト結果にすごく良いものがありました。確認したときには、(やった〜〜〜!!)という気持ちがこみ上げてきたのですが、詳しく検証結果を見てみると、何かがおかしい。

だって、1つの売買ルールだけ、パフォーマンスが3倍くらい改善していたんです。これ、違和感を覚えますよね?汗

気になったので、検証結果を詳しく調べてみました。フタ明けてみると、たった1銘柄のパフォーマンスのせいで検証結果に狂いが生じていたことが分かりました。「1000万円の利益のうち、700万円が1銘柄の満塁ホームラン」によるものだったという感じでした。

これは、統計的に「ゆうい」だという風に捉えても良いものなのでしょうか? それとも、まだまだ改良の余地があるとして捉えた方が良いのでしょうか?

…あるある。正直、こういう検証結果には僕もぶちあたります。そのたびに、頭を抱えて、「ああ、またか!」と嘆いているわけですが…笑

正直、検証結果を詳しく見ていかないと、踏み込んだ話はできません。ですが、1つだけ、このお問い合わせに対して、ハッキリ言えることがあります。それは何か?

それは、システムトレードをしている方は、そんな売買ルールは絶対に信じちゃだめだ、ということ。なぜなら、その売買ルールには、再現性のカケラもないから。

どういうことかというと、成績の大部分が「一発逆転の満塁ホームラン」で左右されちゃうってことは、そこに統計的な【ゆういせい】なんて無いからです。もっと厳しく言えば、その成績が運によってもたらされたってこと。

こんな売買ルールは、見かけ上の成績は良くても、運用したところで再現性がない。つまり、「バックテスト結果どおりの大ラッキーホームラン」なんて、めったに得られないってこと。

じゃあ、検証結果が信じられないかと言えば、そうじゃない。

実際、自分の勘よりも、バックテスト結果の方が遥かに信用性が高いです。だって、自分の勘なんて、2〜3個の不確かな記憶でしかないですからね。かたや、バックテストは数千回の運用記録によって裏打ちされたものであるわけですから。

重要なのは、データの信ぴょう性じゃあなくて、読み方です。これを間違えているから、バックテスト結果が使いこなせない。結局、データの読みの力が足りないと、どれだけ分析したところで、稼げるようにはならない。

「データの読み方」を間違えている、とはどういうことなのか?

それは、元を辿ると「ゆういせい」という言葉をどう認識しているかが焦点になってきます。僕らシステムトレーダーは、この認識だけはきちんと頭に叩きこんでおくべきだと思っています。

 

【ゆういせい】という言葉には、2つの書き方があります。

 

1つは「優位性」です。

これは、「バックテスト結果が優れているか」「他の検証結果と比較して、優れたパフォーマンスを残しているか」という意味で使われます。あるいは、「システムトレードという投資法は、その他の投資法と比べて優位です」という表現で使われています。おそらく、あなたがよく見かける「ゆういせい」はこちらの方でしょう。

 

もう1つは「有意性」です。

これは、「意味がある」ということ。読んだまんまですね。もっと詳しく説明すると、「統計的に、(意味があると言えるほど)検証結果に傾向が見られている」ことを指します。これは、一種の統計用語だから、初めて聞いたという方もいるかもしれません。

当然といえば当然かもしれませんが、データに優劣なんて概念はありません。そこにあるのは「傾向」だけ。だから、検証結果を単純比較して、売買ルールを改良しようとすると、痛い目に合う。

 

結局データは、ただの道具でしかありません。

データはあなたの味方ではないし、敵でもない。それはあなたの使い方次第ってこと。だから、使い方には注意をする必要がある。

どんなに売買ルールを作り込んだところで、再現性がなければそれは机上の空論でしかない。時間の無駄であるし、せっかく検証に費やした時間も無駄になってしまう。だから、売買ルールを強く・手堅いものにするためには、「有意性(=意味がある)」を重要視しなければならない。なぜなら、「有意性」がある売買ルールこそ、再現性のある投資法だと思うからです。

つまり、僕が言いたいのは、「優位性」ではなく「有意性」を重視すべきだということです。

だから、データの扱いには細心の注意を払わなくちゃいけない。これは初心者がよくやるミスなのだけれど、「年利を増やそうと思って、バリバリのカーブフィッティングをする」というのでは、本来の目的とは全く違った結果しか得られないと思うのです。

別にこれは「ゆういせい」の話に限ったことではないのだけど。

どうせ投資するなら、「繰り返し成功できそうな」投資法を身に着けたいですからね。だから僕は、いつも再現性だけは気にかけています。

もちろん、あなたもシステムトレーダーなら、僕と同じでしょう?

一発逆転の満塁ホームランを狙っているのなら、話が変わってくるけど。

– 中原良太

 

PS

再現性の高い投資法を身に着けたいという方は、まずはそのフレームワークから身につける必要があるかもしれません。本気で学びたいという方は、この本を読むことをオススメしています。

http://goo.gl/rFhVko