投資家が何度も繰りかえす、致命的なミス10パターン

投資家が繰りかえす、致命的なミス10選

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最年少で「YAHOO! 投資の達人」に選ばれた(当時22歳)。同サイトでの予想の年別パフォーマンスは、2015年「+480%」、2016年「+1024%」2017年「+943%」。最年少ながら、2015 年に「ベストパフォーマー賞」「通年最⾼勝率者賞」の2⼤タイトルを獲得。TV 出演や四季報オンラインでの連載を経験。
投資家が繰りかえす、致命的なミス10選

投資をしている方は必ずチェックしておきましょう。

投資に100%確実なことはあり得ないため、ミスはつきものです。

しかし、失敗を繰りかえせば、資金が尽きてしまいます。スキルアップできなければ、投資家はマーケットから去ることになるのです。

そこで、本記事では投資家が犯すミスの中でも、最も回避すべき10パターンを紹介します。対策についても言及しているので、ぜひ最後まで読んでください。

本記事を読んだ後、些細な心がけや習慣の違いを変えるだけで利益率を大幅に向上できるでしょう。

 

目次

  1. 無計画
  2. ニュースを正当に評価しない
  3. 分散の軽視
  4. 自信過剰
  5. 中途半端な人マネ
  6. コストの毛嫌い
  7. オーバートレード
  8. 失敗の垂れ流し
  9. 高勝率の追求
  10. 都合の良い材料収集
  11. まとめ

 

1. 無計画

無計画

殆どの投資家は、「買うべきか」「売るべきか」の意思決定に関しては慎重ですが、タイミングの詳細まで考えている方は少数です。

銘柄選びが重要なのは当然ですが、

  • エントランス(いつ仕掛けるのか)
  • エグジット(いつ手仕舞うのか)

も同様に大切です。

特に、エグジットの影響力を理解している方は殆どいません。エグジットのタイミングが重要な理由は2つあります。

  • 保有中は他の投資機会を損失する
  • 投資対象の魅力度は常に変化する

つまり、株式投資は「ポジションを持ったら終わり」ではありません。ポジションを持てば、刻一刻と資産額が変化しますから、今まで以上に厳しく管理すべきです。よって投資をする前に、ポジションを管理するプランまで構築しなければなりません。投資の際には、下記を参考にプランニングしたうえで、行動に移りましょう。

エントランスの計画

  • 具体的な仕掛け位置・最大ポジション量を決めておく
  • 優先順位を決定する指標を明らかにする

エグジットの計画

  • 利益確定・損切りの位置を決めておく
  • ポジションにタイムリミットを設ける
  • 他の投資機会に乗り換える時期を明らかにする

本項だけでも、ご自身の投資が問題だらけと気付いた方が多いでしょう。今日からでも投資計画を立て、勘に頼ったトレードスタイルから脱却しましょう。

 

2. ニュースを正当に評価しない

ニュースを正当に評価しない

ニュースが株価に影響を及ぼすのは明らかですが、過大・過小評価してしまうのも問題です。最も危険なのは、ポジティブな材料に期待し過ぎてしまうことです。

あなた個人にとって、報道は重要に感じられるかもしれませんが、その報道は本当に重要なものなのでしょうか? ニュースに対する過度な反応は、その多くが独りよがりな投資判断につながります。同様に、衝動的かつ無計画な投資をしてしまうことになるのです。

そもそも、ニュースを正当に評価できないと、どのような弊害があるのでしょうか。これは主に2つの害に分類されます。

ニュースを過大評価する

ニュースを過大評価すると、無計画な行動につながります。ネガティブな材料を過大評価した場合、利益を得られる可能性のあるポジションを、早すぎるタイミングで手仕舞ってしまいます。一方で、ポジティブな材料を過大評価した場合、魅力に乏しい投資に執着してしまいます。これらを繰りかえすことで、あなたの資産は徐々に蝕まれていくこととなるのです。

ニュースを過小評価する

ニュースを過小評価すると、大抵の方は何にしません。ネガティブな材料を過小評価した場合、危険なポジションを保持しつづけてしまいます。ポジティブな材料を過小評価すると、魅力的な投資案件をみすみす見過ごすことになります。

過大評価と同様に過小評価も問題であり、我々は客観的に材料を考慮すべきです。

報道を正当に評価するためには、以下の3つの問いに明確に答えるのが効果的です。

  • 賞味期限はいつか
  • どれ位多くの人にとって影響があるか
  • ソースが明らか、あるいは事実である確証があるか

はじめは問いは答えるのは難しいでしょう。しかし、繰り返し実践することで、着実に客観的な思考判断ができるようになります。面倒臭がらず、1つ1つの材料を深く考察しましょう。

 

3. 分散の軽視

分散の軽視

株式投資しか経験した事がない投資家は、株式以外の投資案件に目が行きません。彼らは複数銘柄に資金を分散する方法は知っていますが、それだけでは不十分であることに気付かないのです。

一方で、リスク分散を厳密に行える投資家はきわめて稀です。投資では一定量以上の資金が要るため、そもそも十分な資金を持ち合わせていないからです。

短期間でハイレベルな分散投資を難しいですが、あなたの分散がどのレベルを推移しているのかを俯瞰することは可能です。

以下のチェックリストを活用すれば、今のポートフォリオがどれだけ堅牢なものであるかを確認できます。ぜひこの機会にチェックしましょう。

  • レベル0:投資をしていない(通貨のみ)
  • レベル1:1種類の投資をしている が、集中投資だ
  • レベル2:1種類の投資をしており、分散もしている
  • レベル3:2〜3数種の投資商品を持っている
  • レベル4:多数の投資商品を保有している(外国資産含む)

リスク管理に長けるほど、着実に資産を増やすことができます。早いうちから学習し、行動できるように準備しておきましょう。

 

4. 自信過剰

自信過剰

過度な自信は傲慢を産み、いずれあなたの資産を蝕みはじめます。

自信過剰がもたらす弊害は、以下の2つに大別されます。

リスクの軽視 – 「絶対勝てるから多めに投資」

はじめの弊害は、リスクを軽視する点です。リスクを軽視する投資家は、他の投資家と比べてポジションを大きく持ちます。日々がギャンブルであるため、どんなに利益を得てもすぐに大半を吹き飛ばしてしまうのです。

怠慢 – 「もう学べることなど無い」

次にありがちなのが、自分磨きを怠るという点です。怠慢はすぐに効果は現れません。ですから、長期間気付かないことが殆どです。スキル不足が原因で多くの投資機会を見過ごし、避けられるはずのリスクに直撃することになります。

自信過剰を回避するには、定期的な自己啓発や振り返りが効果的です。以下の3つの方法がメジャーですから、月に1度はやっておきましょう。

  • 勉強会・セミナーに参加し、ハイレベルな投資家と会う
  • 投資計画を見直し、漏れが無いか点検する
  • 起こりうる最悪の状況を想定し、対処法を検討する

時には現実と向き合い、危機感を思い出してみてはいかがでしょうか。

 

5. 中途半端な人マネ

中途半端な人マネ

「2名の個人投資家がいる。2名とも同じ銘柄を全く同じ時期に保有した。片方は利益を生み出し、もう一方は損をした。なぜか?」

投資家ならば、即答できて当然の問題です。あなたは答えられましたか?

抽象的な投資テクニックや分析手法を紹介する書籍は数多く出版されています。しかし、これらの本を読んでいるだけではこの問いには答えられません。

問題の答えは、「ポジションサイズが違うから/リスク管理方法が違うから」です。理由は以下の3点です。

  • 保有銘柄は1つだけでない
  • 利益を出した投資家は、値上がりしたポジションを多く持っていた
  • 損失を抱えた投資家は、値下がりしたポジションを多く持っていた

同じ銘柄を同じタイミングで買っても、リスク管理の方法1つで結果は大きく変わります。明確な優先順位を持ち、魅力度の高い銘柄を多く保持している方が良い成績を残せます。

特に人マネばかりしている投資家は、リスク管理がボロボロな傾向があります。これが原因で身を滅ぼした方も多数いるため注意が必要です。

以下は投資活動の3本柱です。マネをするにせよ、しないにせよ、これらを全てクリアした上で投資しましょう。

心理

投資は、自らの性格・背景から見て、精神的に耐え得るものでなければなりません。経験の乏しい投資家はこの点を考慮していない場合が多く、早い損切りができません。初期段階での対処を怠ると、塩漬け銘柄が増えて余計に身動きがとれなくなります。

リスク管理

どんなに有力な株式を見つけられたとしても、リスク管理がずさんでは効率的な投資は不可能です。リスク管理が正常でない場合、以下の2つの問題が発生します。

アンダートレード

リスクが怖過ぎるあまり、資金を効率的に運用できていない状態です。例えば、100万円持っているのにも関わらず、1万円しか運用していない状態。資産が急に減ることがないため安心できますが、一方で時間ばかりがかかり、投資効果も殆ど出ない状態です。

オーバートレード

リスクを軽視するあまり、リスクを取りすぎている状態です。例えば、100万円しか持っていないにも関わらず、レバレッジを3倍にして300万円を全て運用している状態。腕に自信のある投資家が陥りがちですが、少し気を抜くと利益を全て吹っ飛ばしてしまいます。

これらを避けるために、投資家はリスク⇔リターンのバランス感覚に長ける必要があります。

戦略

そもそも良い投資対象を見つけ出すスキルが無ければ、投資は成立しません。ファンダメンタル分析、テクニカル分析、裁量、ロボットを問わず、全ての場合において選別基準と投資判断をするタイミングを明確化する必要があります。この時、全てをロジックに落とし込むのが理想です。投資戦略には下記の要素が含まれています。

  • 現実的な仮説
  • 仮説に基づいた銘柄選別ルール・優先順位の決定
  • エントランス・エグジットを執行するタイミング

これらを全て満たしていることを、常に確認するようにしましょう。以下の3点は、最終チェックのための確認表です。

  • 自分の精神面のケアができているか
  • 自分のリスク許容量に合った運用方法か
  • 明確なロジックに基づいた戦略があるか

一度に全てをこなすのは難しいですが、訓練次第で誰にでもできるようになります。マネをするにしても、最低限のことを理解してから投資するように心掛けましょう。

 

6. コストの毛嫌い

コストの毛嫌い

投資で勝つ為にできることはたったの2つしかありません。

  • 出費を減らす
  • 利益を増やす

このため、真剣に投資を行うならば、売買手数料やスリッページを最低限に済ませるのが当然です。しかし、コストを毛嫌うあまり、魅力的な投資案件を見過ごすのは間違いです。

投資家はリスクを前提に案件に手を出すべきです。なぜなら、マーケットには常に不確実であり、利益はリスクから切り離せない関係にあるからです。つまり、利益を得るために多少の出費は覚悟しなければなりません。

この時、投資家がやってはならない2つの注意事項があります。

  • 損失を膨らませる
  • 利益を見過ごす

前者を考慮する投資家は多く居ますが、コストを嫌う投資家は後者を見過ごしがちです。どちらも利益率を低下させる結果となりますから、等しく重罪であることに気付かないのです。

自分が保守的過ぎると感じている方は、以下の問いを発するのが効果的です。

  • リターンがコスト+リスクをどれだけ上回っているか

目の前に大きなチャンスが転がっているにも関わらず、些細な現実を理由に行動できないのでは、投資家としては二流以下です。リスクとリターンのバランス感覚に長けてこそ有能な投資家と言えるでしょう。

 

7. オーバートレード

オーバートレード

中途半端な人マネ」の項でも触れましたが、リスクを取り過ぎる投資家は短命です。これを行っている限り、自分自身の事を投資家と名乗れません。むしろ、ギャンブラーというのが妥当でしょう。

オーバートレーダーは、莫大な利益を得ても、リスクを取り過ぎるため1〜2度の大失敗で全ての資産を失います。あるいは、折角チャンスが来たにも関わらず、全ての資金を他の案件に費やしているため、泣く泣く見過ごすことになります。

オーバートレーダーの多くは、以下の2つの問題を抱えています。

  • 失敗した場合を考慮しないほどの楽観
  • 周りの魅力的な投資案件が見えなくなるほど狭い視野

特に、ギャンブル癖のある方は要注意です。なかなか利益を得られない投資家の方は今一度、自分がオーバートレーダーでないか、以下の3つのチェックリストを確認しましょう。

  • トレードをしていないと落ち着かない
  • 高い収益率のためなら、どんな大きなリスクもいとわない
  • 競馬やパチンコなどのギャンブルが止められない

オーバートレーダーと賢明な投資家の大きな違いは、彼らの目的にあります。オーバートレーダーは投資によるスリルを得るのが目的で、努力をしません。一方、賢明な投資家は長期的な利益・上手く投資を行うことが目的であり、そのための鍛錬は怠らないのです。

 

8. 失敗の垂れ流し

失敗の垂れ流し

成長しない投資家達にある共通点に「他責」が挙げられます。彼らは損失を運のせいにし、利益だけを実力とみなします。この結果、いくら投資を経験しても上達できないのです。

自らの投資家としての能力を評価するのに、最も有用な指標は以下の2つが挙げられます。

  • どれだけ大きな利益を得たか
  • どれだけ小さく損失を抑えたか

長期的な成功を収める投資家は両者をまんべんなく振り返ります。一方、平凡な投資家は前者のみにフォーカスし、損失に対しては目もくれません。

損失の大きさを把握していても、まだまだ不十分です。トレーディングの失敗の要因は多岐に渡りますから、それぞれを1つ1つ潰していく忍耐強さが必要となります。失敗の要因を潰せば潰すほど、利益水準はより安定したものになります。

以下の3つはありがちな失敗例ですが、対策法まで練り、実践できていますか?

感情的になり、正しい意思決定ができなかった

  • 投入資金が多過ぎた可能性がある
  • だから、次からの投入資金を減らそう
  • 忘れるといけないから、投資額の上限を20万円にして壁に貼っておこう

投入した資金量が多過ぎた/少な過ぎた

  • 投資案件の魅力度・リスク量をはかり間違えたのが原因だ
  • だから、スクリーニングに使う指標を間違えているのかもしれない
  • 次からは、指標Aの代わりに指標Bを使ってリスクを測ってみよう

タイミングが早過ぎた/遅過ぎた

  • 投資が早過ぎたせいでダマシに遭ってしまった/投資が遅過ぎたせいで殆ど利益が得られなかった
  • 仕掛け/手仕舞いの位置を調整してみよう
  • データを蓄積するために、エクセルでデータをまとめて最適な位置を探そう

誰もが経験するミスですが、「運のせい」「ニュースのせい」と改善を諦めてしまっていませんか?

少しでも自らを改善するため、全ての投資家は、以下に示すPDCAサイクルを継続的に回さなければなりません。

  • 投資を行う(Do)
  • 投資の3要素(心理・資金管理・戦略)をトレード記録をつける(Check)
  • 記録からミスの理由をあぶり出し、トレード手法を改良する(Action/Plan)
  • 上述した3点のサイクルを回し続ける

例に示したように、投資は地味な工夫の繰り返しで上達します。些細な心掛けの違いが、大きな結果の差を生み出す点を忘れないようにしましょう。

 

9. 高勝率の追求

高勝率の追求

「アメとムチ」という言葉がありますが、私たち人間にとってこれらは平等ではありません。

私たちは「欲」を実現するよりも「恐怖」を避けたいと考える本能があり、このせいで損切りをズルズル先延ばしにする投資家が続出しています。

大半の個人投資家が陥る状況は以下の4ステップで表されます。

  • とりあえず株を買ってみる
  • 損含みをしたけど、確定したくないため、「利益が出るまで/損が消えるまで待とう」と考える
  • 幸い、このテクニックは80%くらいの確率で成功し、5〜6%程度の利益で満足する
  • このサイクルを繰り返し、「損切りするより上がるまで待った方が得なんだ」と思うようになる

上述した例は高勝率で利益を得ることができますが、残りの20%の確率で更に損失は膨らみ、塩漬けへと変貌します。

塩漬け銘柄が良くないものであるのはご存知でしょうが、その弊害は大きく分けて3つあります。

  • 手仕舞うために大きな精神負担が伴う
  • 無意味に保有が長引き、運用資金を動かせなくなる
  • 売った場合、膨大な損失が確定する

高勝率へのこだわりを捨てることで、投資は飛躍的に効率的なものになります。手仕舞いについて以下の2つ質問に答えれば、誰でもトレードを効率化できます。

  • 乗り換えたら得できそうな銘柄はあるか
  • 保有を継続すれば利益が出るのは何故か

投資家のゴールは1トレードで勝つことではなく、長い期間勝ち越すことです。1つに過度に執着せず、テンポよく投資をこなしましょう。

 

10. 都合の良い情報収集

都合の良い情報収集

意思決定を急ぎすぎてはいけません。十分な時間が無ければ、都合の良い材料にしか目を通さなくなるからです。

本来ならば、投資に関する意思決定は以下の7つのポイントを吟味する必要があります。

  • 自分のリスク許容量
  • 見込めるリターンの量
  • 見込めるリスクの量
  • リスクとリターンの比率(ペイオフレシオ)
  • 1トレードにかかる期間
  • 収益性(期待値÷期間)
  • 投資額(リスク許容量>リスク量)

これらを把握してはじめて意思決定を行える訳ですが、大半の投資家はここまで深く考察していません。

あなたの意思決定が早計なのかをチェックするには、以下の4つのチェックリストを用いるのが簡単です。

  • いくら利益が得る可能性があるか
  • いくら損失を被る可能性があるか
  • タイムリミットはいつであるか
  • このトレードでの下限投資額・上限投資額はいくらか

自分では気付かなくても、人は予想以上に主観的なもの。このチェックリストを利用すれば、投資前に危険な判断を差し止めることができます。

 

まとめ

これらを全て実践すれば、あなたもハイレベルなトレーダーに仲間入りです。スキルアップできること間違いないので、ぜひ実践していきましょう。