【意外と知らない?】出来高と売買代金は、使い方が全然違う。

【意外と知らない?】出来高と売買代金は、使い方が全然違う。
【意外と知らない?】出来高と売買代金は、使い方が全然違う。

「出来高の代わりに、売買代金って使えるんですか?」「はい。ですが、、、」

本ブログの読者様より、以下のようなお問い合わせをいただきました。

「中原さんのブログ、いつも読んでいます。最近は出来高に関する記事が多いようですが、出来高の代わりに売買代金を使うことってアリですか?」

うーん、、、なんというか、コアな質問ですね笑

そもそも、出来高をきちんと使いこなしている投資家というのは、投資家の中でもかなりハイレベルな方が多いです。それこそ、「すでにバリバリ稼いでいるけれど、もっと稼ぎたい!」というアグレッシブな方に受けやすいネタなんですよね笑

さて、お問い合わせの答えですが、冒頭どおりです。

「はい、使えます。ですが、きちんと出来高と売買代金の違いを理解しておかないと、痛い目に遭いますよ。」

…といったところ。

出来高と売買代金。それぞれの定義を詳しく知らない方は、まずはそれぞれの意味についてご紹介しましょう。

  • 出来高……一定期間で取引された株式数
  • 売買代金…一定期間で取引された金額量

定義はざっとこんな感じですが、「出来高が大きくなるほど、売買代金が大きくなる」「出来高が小さくなるほど、売買代金が小さくなる」という点では、とても似ている指標です。

ですが…。指標が違えば、意味も違う。指標として別々に扱われているからには、それなりの理由があるんです。

実は、「出来高が増えているけれど、売買代金が減っている」という特例的な自体もあります。

さて、あなたは、それがどんな時か分かりますか?

 

目次

  1. 出来高が増えているのに、売買代金が減っている場合って?
  2. 出来高が減っているのに、売買代金が増えている場合って?
  3. まとめ:「出来高」と「売買代金」を使い分けよう。

 

1. 出来高が増えているのに、売買代金が減っている場合って?

出来高が増えているのに、売買代金が減っている場合って?

出来高が増えていて、売買代金が減っている場合。こんなこと、本当にあるのでしょうか?

これを確かめるためには、それぞれの指標の定義を1度振り返る必要があります。

  • 出来高……一定期間で取引された株式数
  • 売買代金…一定期間で取引された金額量

出来高が株数を基準に算出されているのに対して、売買代金は金額で算出されます。

…ということは。もし、株価が急変した場合はどうでしょうか?

たとえば、株価が急落した場合を考えて見て下さい。こんな感じに、、、

  • 昨日とくらべて、株価が50%も下がった。

こういった場合、出来高と売買代金の動きに大きなムラが発生します。上述したケースでは、こんなこともあり得るでしょう。

  • 出来高が前日の2倍になったが、売買代金は同じだった。

こんな極端な例は滅多にありませんが、出来高と売買代金の間に乖離が生じることは、往々にしてあります。

具体的な数字を使って示しましょう。まずは、こんな例をみてみて下さい。

昨日は、100円の株が100株売買された。今日は、株価が50円になり、120株売買された。

この数字を使って出来高と売買代金の変動を見比べてみましょう。

  • 出来高……昨日:100株 → 今日:120株
  • 売買代金…昨日:1万円 → 今日:6000円

いかがですか?

このように、「株価が急落する」と、出来高が増加しながら売買代金が減る…という場合もあり得る訳です。

これをもっと詳しく言うと、「株式の流動性は高まったが、動いた金額は減った」ということ。

では逆に、出来高が減っているのに、売買代金が増えるということはあるのでしょうか?

 

2. 出来高が減っているのに、売買代金が増えている場合って?

出来高が減っているのに、売買代金が増えている場合って?

これは先ほどと逆のパターンを考えればカンタンに分かりますね。

たとえば、株価が倍増した場合。具体的な数字を使って考えると、

昨日は、100円の株が100株売買された。今日は、株価が200円になり、80株売買された。

この場合は、出来高と売買代金の変動は以下のように変わります。

  • 出来高……昨日:100株 → 今日:50株
  • 売買代金…昨日:1万円 → 今日:2万円

前項で挙げた例とは逆で、出来高が急減したのに、売買代金が変わっていないということが分かります。

 

3. まとめ:「出来高」と「売買代金」を使い分けよう。

まとめ:「出来高」と「売買代金」を使い分けよう。

これら2つの事象は、なかなか起こらない、特異なパターンです。

ですが、出来高と売買代金を使い間違えると、良からぬ違い(または良い違い)が生まれてくることがあるとお分かりいただけたでしょう。

これは余談ですが、「出来高」と「売買代金」が逆行しているときに、投資のチャンスが生まれたり。逆に、「絶対に投資しちゃいけない」という場面が生まれたりと、結構面白い検証結果が得られます。

出来高と売買代金。

とても似た2つの指標ですが、使い方によっては、全く毛色の違う投資テクニックが作れるかもしれません。