「投資家の7割が損している」という集計結果から感じたこと。

「投資家の7割が損している」という集計結果から感じたこと。
「投資家の7割が損している」という集計結果から感じたこと。

日本電子計算株式会社に面白いデータがあったので、考察してみました。

「投資は難しい」

こんな話をよく聞きます。私自身、リーマン・ショック以降に株式投資を始めたので、なかなか実感が薄いです…。

私はリーマン・ショックを経験したことも無ければ、バブル相場も経験をしたことがありません。じわじわと上がる景気しか知らないんですよね。

18歳のときに投資をはじめた私ですが、上昇相場にのっかる形でスタートできたので、実力も何も無かったのに年利10%を達成できました。つくづくラッキーですね…。

アルバイトをして貯めた20万円でメディネットという株式を一点買い。全額を突っ込んでひたすら待つということをやっていました。

…今思えば、恐ろしいことをしてました苦笑

他にも

  • 3333:あさひ
  • 4340:シンプレクス
  • 7611:ハイデイ日高
  • 4661:オリエンタルランド

とかを買っていましたね…。特にオリエンタルランドは震災直後の60万円位のとき。10万円の儲けで売ってしまいましたが、勿体無いなー…。

今でこそ株ブームが再来しつつありますが、アベノミクスが始まる前までは、日本の個人投資家達は本当に冷め切っていました。日本電子計算株式会社や、日本証券業協会の調査によれば、当時(2012年後半)は個人投資家の72.4%が投資で「損していた」らしいです。

【個人投資家の72.4%が損じている】…。ちょっとこの結果は悲惨すぎやしませんかね? どうしてこんな結果が出てしまったんでしょうか?

今回は、この理由や個人投資家達の実情についてお話ししましょう。

 

目次

  1. 理由1:「プラスサム・ゲーム」なんてなかった。
  2. 理由2:「少数の勝ち組」に大勢が喰われている。
  3. 理由3:「手数料を払いすぎている」という可能性も
  4. まとめ:「ちょっと上手い」くらいでは足りない。

 

1. 理由1:「プラスサム・ゲーム」なんてなかった。

理由1:「プラスサム・ゲーム」なんてなかった。

「プラスサム・ゲーム」とは、「投資家全員で儲けられるゲーム」というもの。こんな理想的な状況があれば嬉しい…のですが、バブル崩壊以降、プラスサムになるような相場は訪れていません。

株式投資で利益を得る方法は2つだけ。

利益 = 配当 + 売買差益

このとき、売買差益は「自分が稼ぐだけ誰かが損している」もの。ですから、投資家同士の知力戦に参加しなければいけません。

一方、配当は「会社が定期的に払ってくれる」もの。配当を払ってくれるのは企業であるため、「長く持てば持つほど利益が得られ」ます。つまり、「プラスサム・ゲーム」を実現するためには、投資家は1度株を保有したら、長期的に保有しなければいけません。

こう考えると、「長く持てば安心」という考えに至るかもしれませんが、そんな簡単でも無いのが現実。なぜなら、「株はいつかは売らなきゃいけない」から。バブル崩壊の直前は日経平均が40,000円付近だった時代がありましたが、リーマン後には日経平均が8,000円にまで下落しました。単純比較すれば、1億円持っていた人が2,000万円にまで資産を減らしたことになりますからね。

配当をチマチマ稼いでいても、保有資産が5分の1にまで減ってしまっては取り返せませんからね。ここ25年は日本経済が縮小しまくったので、結局「損をした人が大半だった」という結果になったのだと考えられます。

 

2. 理由2:「少数の勝ち組」に大勢が喰われている。

理由2:「少数の勝ち組」に大勢が喰われている。

「損をした人が多かった」というのは分かりますが、それでも70%という数字は高すぎる気がします。投資家の多くは50代〜60代の社会経験豊富な方ですから、バカなはずがありません。むしろ、筆者のような若造よりもはるかに賢い方が殆どだと思います。

それでも「損をした人の方が多い」というのはなぜか? ここでふと浮かぶのが「ごく一部の人達が大勝ちしている」という邪推です。

個人投資家の運用成績は、以下のような内訳です。

  • プラスになった:個人投資家の20.6%
  • トントンだった:個人投資家の7.0%
  • マイナスだった:個人投資家の72.4%

これを見ると、「勝った投資家と負けた投資家の人数は2:7の比率」ということが分かります。勝った人の人数が、あまりに少ないとは思いませんか?

考えうる1つのストーリーは、「金持ちが貧乏人から資産を巻き上げている」というもの。

思い過ごしだと良いのですが…。

 

3. 理由3:「手数料を払いすぎている」という可能性も

理由3:「手数料を払いすぎている」という可能性も

さいごに。株式投資は普通に考えれば「マイナスサム・ゲーム」です。つまり、続けるほど「損する」というもの。

この大きな理由には、「売買手数料」の存在が挙げられます。

ネット証券が普及してから、誰でも簡単に株式取引ができるようになりました。便利になったのは良いのですが、一方で「不必要な時にも取引する人」が増えてしまったのも事実。

トレード回数が増えるほど手数料分マイナスになりますから、手数料をとっている証券会社ばかりが儲けている…というのが今までの相場なのかもしれません。

 

4. まとめ:「ちょっと上手い」くらいでは足りない。

まとめ:「ちょっと上手い」くらいでは足りない。

勝っている投資家は全体の20%だけ。

これって、投資がそれほど難しいってことなんですよね。20%の「勝てる」投資家で居続けるためには、「ちょっと上手い」くらいでは足りません。「ダントツで上手い」位にまでならないと、生きていけない世界なのかもしれません。