【敗者のゲーム】航空機事故統計から見た人為的ミスの恐ろしさ。

【敗者のゲーム】航空機事故統計から見た人為的ミスの恐ろしさ。
【敗者のゲーム】航空機事故統計から見た人為的ミスの恐ろしさ。

ドイツの格安航空会社、ジャーマンウィングス機の墜落事故が話題になっています。

悲しい事故。こういう事故が起きると飛行機に載るのが怖くなってしまいます。

しかも、「故意の墜落」だったかもしれないという噂までされていて、パイロットへの不信感も募ります。

ところで、FAA(米連邦航空局)などによると、米国での死亡事故を含むすべての航空機事故の約80%がヒューマン・エラーが原因だそう。

パイロットは1,000時間程度の訓練を積むのが通例。これだけ鍛錬を積んだプロフェッショナルですら、ミスをしてしまいます。航空機事故の約8割がヒューマンエラーによるものというのは「人間の不完全さ」を実感させられます。

以前の記事「株式投資は敗者のゲームなのか?」でもお話ししましたが、投資でもミスは命取り。

今回のネタは「ミス」。ミスすることの恐ろしさを、裁量トレードとシステムトレードの双方の視点からご紹介していきます。

 

目次

  1. 「裁量トレード」と「シストレ」における人為的ミスの恐ろしさ
  2. まとめ:自分のミスほど怖いものはない。

 

1. 「裁量トレード」と「シストレ」における人為的ミスの恐ろしさ

あまりに多くの人がリスクを捉え違えている

人為的ミス…と聞くと、「裁量トレード」のミスばかりが目につきますが、実は「シストレ」にも人為的ミスはあります。

裁量トレードにおけるヒューマンエラー

裁量トレードにありがちなのが、「主観的に物事を考えてしまう」というもの。たとえば、「PERが10倍だから安い」のようなもの。数値の絶対値も重要ですが、それど同時に業種平均や競合他社などと、比較対象がなければ「安いかどうか」なんて判断できません。視野が狭まる、情報を無視するといった怠慢が大きなエラーにつながってしまいます。

他にも、ロジックの甘さや情報の信憑性の確認などが挙げられます。

シストレにおけるヒューマンエラー

  • カーブ・フィッティング(=過剰最適化)してしまう
  • ドローダウンを過小評価し、分散投資を怠る
  • 再現性に乏しいトレードシステムを利用してしまう
  • 注文ミス(または注文忘れ)

シストレでありがちなのが、トレードシステムの楽観視。フィッティングや分散の軽視で、リスクを取り過ぎてしまう方が後を絶ちません。

ほか、利用しているトレードシステムに再現性の低いものを作成してしまうことも。忘れられがちですが、「注文ミス」による損失もかなり大きいです。

 

これら全ての要素は人為的に引き起こされます。しかも、なかなか自分では気付けない。「ミスしている」のに、「自分は上手くやっている」と思い込むのが一番キケンです。

 

2. まとめ:自分のミスほど怖いものはない。

自信過剰

人間は、自分のミスを過小評価する傾向があります。

…「そんなことない」と思いますか?

じゃあ、ワープロを使ってA4用紙1ページ分の文章を書いてみて下さい。そして、タイプミスが何回あったか、かぞえてみてください。

…いつも慣れ親しんでいるキーボードの入力ですら、ミスで溢れているのがお分かりいただけましたか?