小資金で株を始めることのメリットとデメリットは?

小資金で株を始めることのメリットとデメリットは?
小資金で株を始めることのメリットとデメリットは?

よくあるお問いあわせ:「投資をはじめるためには、最低でいくら必要ですか?」

先日、University of Washingtonに通っている日本人大学生に向けて、株式投資に関する講義をしてきました。

大学生って投資についてはそこまで興味が無いと思っていたのですが、思った以上に好評で嬉しかったです^^@

この時によく聞かれたのが、「投資っていくら必要なの?」というご質問。時間も限られていたので、その場では「150万円くらいは欲しいね」という回答をしました。

が、本当に大事なのは「額」ではなく「目的」です。

セミナーではお伝えできませんでしたが、せっかく頂いたご質問ですからブログにて回答します。

 

目次

  1. 小資金での投資の現実
  2. 小資金で投資を始めることのデメリット
  3. 小資金で投資を始めることのメリット
  4. まとめ:小資金での投資に何を求めるの?

 

1. 小資金での投資の現実

小資金での投資の現実

小資金で投資しても、得られる利益はたかが知れています。

たとえば50万円の運用資金があったとして、年利が10%だとします。

年利10%と言えば「プロ並み」の運用成績なのですが、運用資金が50万円では得られる成果が5万円。何時間も分析して、ストレスと戦いながら得た報酬にしては少なすぎる。

損する可能性だってあります。50万円が40万円に減ってしまう可能性だってある訳ですから、全然楽しくありません。

「それでもやってみたい!」

という方は少ないでしょうが…。しかし、読者の中にはそれだけ意欲の高い方もいるはず。というか、それくらいの意気込みのある方は大歓迎です。

そんな方のために、小資金で投資を始めることのデメリットとメリットをご紹介しましょう。

 

2. 小資金で投資を始めることのデメリット

小資金で投資を始めることのデメリット

まずはデメリットから。

これを大別すると、5つの弱点があります。

  • 売買できる銘柄の選択肢が少ない
  • 分散できない
  • レバレッジを利かせられない
  • リターンが限られている
  • やる気が出ない

 

売買できる銘柄の選択肢が少ない

米国株と違って、日本株は1単元を購入するだけでも数十万円かかります。つまり、どんなに少なくてもそれだけの資金がなければ株を買うことすらできません。

分散できない

株式のようにハイリスク・ハイリターンな投資商品だと、資金を分散して「負けても辛くない」ようにリスク管理するのが常套手段です。しかし、運用資金が少ないとそもそも分散できるだけの資金がありません。100万円あっても、買えて4銘柄。損したときのために資金を半分くらい余らせておくのも大切ですから、2銘柄くらいしか買えないことになります。

レバレッジを利かせられない

信用取引などで「レバレッジ」を利かせるという手段もありますが、それは余剰資金(=損したときのための緩衝材、クッション)を用意できる場合に限った話。

数十万円しか運用資金を用意できないのでは、あまりにリスキーです。投資余力が少ない分、追証にもかかりやすくなります。

リターンが限られている

小資金での運用の場合、どんな天才が運用したところでリターンが限られているのが難点。例えば、年利100%というような常軌を逸した成績を残したところで運用資金が50万円ではスズメの涙程度にしかなりません。時給換算すると200円〜300円程度になることもザラで、非効率になりがちです。

やる気がでない

最も大きなデメリットは、「モチベーションがなくなる」という点。時給200円のために喜んで働く方なんて、そうそう居ません。

「すぐにお金が欲しい」という目的のために投資をするのでは、(小資金では)絶対に続きません。時給200円でチマチマ投資をする位ならば、アルバイトをして5〜6倍の時給を稼ぐのが効率的ですからね。

 

3. 小資金で投資を始めることのメリット

小資金で投資を始めることのメリット

小資金での運用にケチばかりつけてきましたが、もちろんメリットもあります。

メリットは大きく分けて2つ。

  • リスクが限られている
  • テストできる

 

リスクが限られている

まず、小資金のメリットは「失敗してもそれほど痛くない」という点。

「人生がかかっている」というワケでもありませんから、小さなストレスで運用ができます。また、仮に信用取引をして追証にかかったとしても(常識的に考えれば)大した額にはならないはず。

テストできる

これが最も大きな利点で、「大きな運用をする前の事前演習」ができます。

そんなもん、シミュレーションツールを使えば良いじゃないか

とおっしゃる方もいるかもしれませんが、実際に自分のお金を賭けてトレードするという実戦経験はかなり重要です。

同様に、シミュレーションツールでは加味できないもの(スリッページ、手数料など)もあります。小資本では運用額が大きいときよりも手数料が高いです。ですから、より厳しい条件下で「利ざや」をどうやって戦略的に得るのかを考えなければいけません。練習としては恰好の方法だと言えるでしょう。

 

4. まとめ:小資金での投資に何を求めるの?

まとめ:小資金での投資に何を求めるの?

結局のところ、大切なのは「目的」です。

巷では「投資で儲けよう」というような宣伝もありますが、そもそも投資はそんなに儲かるものではありません。「やらないよりは、やった方が良い。」「お金を眠らせるよりは、代謝を良くしておこう」というだけのもの。

小資金で運用したい!

という、そんなあなた。

あなたは投資に、何を求めているんですか?