広告を分析したときに思いついた「投資」への応用

広告を分析したときに思いついた「投資」への応用
広告を分析したときに思いついた「投資」への応用

r2integratedというWEBコンサルでインターンをしていた時、「広告の分析する」という課題をもらいました。

大半の方はご存知でしょうが、最近まで中原は米国・シアトルに留学していました。

ビジネス知識や投資知識を得るのが目的だった訳ですが、プログラムの中に「3ヶ月のインターンシップ」というものがあります。

このプログラムで私は、ITコンサルティングファームのr2integratedというベンチャー企業でインターンシップをすることとなりました。

やっていたことはほぼ雑務。ただ、面白い課題をもらったのでご紹介しようと思います。(若干、内容は変えてありますが)

もちろん投資にも関係していますから、ぜひ考えてみてください。

 

目次

  1. 営業マネージャー「この問題、解いてみて」
  2. プロの回答
  3. 内部要因の探求
  4. 外部要因の探求
  5. まとめ:内部要因と外部要因をまんべんなく調べよう

 

1. 営業マネージャー「この問題、解いてみて」

営業マネージャー「この問題、解いてみて」<

早速、あなたに問題です。

あなたは広告代理店のデザイナーです。とある大学に、合同就職説明会用への案内ポスターをデザインすることになりました。

今、目の前に3つのポスターがあります。

  • 青いストライプのワイシャツを着た男とキャッチコピーが描かれたポスター
  • 赤いパーカーを着た女とキャッチコピーが描かれたポスター
  • キャッチコピーだけが大きく映しだされているポスター

それぞれのポスターを同時に、同じ大学内に、3ヶ月間展示しました。

すると、合同説明会には女の人が沢山あつまりました。

何故でしょうか?

5分間で、考えうる理由を全て書き出してみて下さい。

 

2. プロの回答

プロの回答

…さて、どんな答えを思いつきましたか?

単ちょくに言うと、この課題と「あなたの頭の良さ」や「知識量」は一切関係ありません。というより、答えを出すためにはヒントが不十分過ぎます。

ですから「こういう理由で女の人が集まりました」と答えを出すのは時期尚早。根拠に乏しいです。

その一方で、「なんでこの結果になったのか?」という考察をすることで、次のステップに大いに役立てられます。

つまり、この課題の目的は「答えを出す」ことではなく、「答えを見つけるために、何を研究すれば良いか?」という点を明らかにすること。

今ある情報を「次のステップに活かす」姿勢があるかを見ています。

…ちなみに、広告のプロに回答を聞きに行ったところ、以下の案が浮かびました。

内部要因

  • 女の人が多く集まったということは、女の人受けする広告がどれかあったはずだ。
  • あるいは、男の人を避けさせる広告があったはずだ。
  • 女の人が大きく写っているポスターに共感したのかもしれない。
  • 赤いパーカーが目を引き、女性参加者が増えたのかもしれない。
  • 女の人が写っているポスターを張り出した場所が良かったのかもしれない。
  • 男の人が写っているポスター・文字だけのポスターの場所が悪かったのかも。
  • 男の人が大きく写っているポスターが真面目過ぎる、窮屈な印象を与えたのかも。
  • キャッチコピーが女性向けだった/男性向けでなかったのかも。
  • 女性が集まりやすい時期に掲載したのかも。

外部要因

  • そもそも広告を張り出した先には女性が多いのかもしれない。
  • または、男性が少ないのかもしれない。

明確な答えはありません。

しかし、これらのアイデアを挙げておくことで、次回以降に気を配るべきポイントや踏み込んで研究すべきポイントが見えてきます。

ここで重要なのが「内部要因」と「外部要因」に区切っているところ。そして、構成要素を明らかにすることです。

この2点をおさえることで、自分の投資テクニックをスピーディに改良できるようになるでしょう。

 

3. 内部要因の探求

内部要因の探求

まず、「広告が理由で女性が多く集まった(=男性があまり集まらなかった)」という視点で考えてみましょう。

ここで内部要因とは、「自分で変えられるもの」のことを指します。例えば、広告のデザインは自分の自由ですよね。

広告の構成要素を分解すると、

  • 登場人物
  • 服装
  • 性別
  • キャッチコピー
  • 場所
  • 時間

です。こういった個性が、どのように結果に影響を及ぼすのかを考えていくのが大切。

投資をするときも同じで、「自分のテクニックが理由で利益が出た/損をした」と考えてみましょう。

このとき、「自分のテクニックの何が良かったのか/悪かったのか」を、部品ごとに再考するのがミソです。

  • 財務指標によるスクリーニングのかけ方
  • 材料によるスクリーニングのかけ方
  • 値動きによるスクリーニングのかけ方
  • 出来高によるスクリーニングのかけ方
  • 外部指標の考慮の仕方
  • 仕掛けるタイミング、注文方式・注文位置
  • 手仕舞いのタイミング、注文方式・注文位置
  • 購入した株数・投入した資金量

などを、包括的にレビューするのが良いでしょう。

 

4. 外部要因の探求

外部要因の探求

つぎに、「広告以外の理由で女性が多く集まった(=男性があまり集まらなかった)」という視点で考えてみましょう。

ここでの外部要因は「自分では何もできない」要素を指します。例えば、男女比や通学時間、彼らのスケジュールなどが考えられるでしょう。

広告以外の構成要素を挙げると、

  • 大学内の男女比
  • 大学の通学時間
  • ターゲットのスケジュール
  • 彼らの行動範囲

などが挙げられます。これらを詳しく加味することで、「何が広告を機能させたのか/させなかったのか」を明らかにできます。

投資の場合も外部要因の探求は非常に重要です。たとえば、全ての株価が上がっている時に「儲けた」というのは、実力でも何でもありませんよね。

きちんと相場の流れをおさえることで、自分の得た利益/損失が「実力」で得られたものなのか、「運」で得られたものなのかを明らかにできます。

株式投資をされている方ならば、外部要因として

  • 日経平均(=相場全体)の変動
  • 為替の変動
  • 自分の保有していない個別株の値動き
  • ポジションを買ってからの報道

などが挙げられます。

 

5. まとめ:内部要因と外部要因をまんべんなく調べよう

まとめ:内部要因と外部要因をまんべんなく調べよう

今年は儲けたから自分の投資は良かった

今年は損したから自分の投資はダメだった

こんなふうに、因果関係を短絡的に捉えていませんか? これでは間違った結論に至るのは確実ですし、こんな反省をしたところで、何の身にもなりません。

今年は儲けたけど、何が良かったんだろうか? 研究してみよう。

今年は損したけど、何が悪かったんだろうか? 研究してみよう。

こんな姿勢をもって、投資に臨みたいものです。