現金を保有するのが「危険」な時代が到来しましたが、あなたは対策を練っていますか?

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現金を保有するのが「危険」な時代が到来しましたが、あなたは対策を練っていますか?

アベノミクスによるインフレが見込まれる今後、どうやって資産運用・資産防衛をしますか?

アベノミクスの連続した黒田バズーカにより、日経平均は急上昇し為替は円安へと急激にシフトしています。さて、アベノミクスはデフレ脱却が第一のステップなのですが、これを言い換えると「政府がインフレを起こそう」としていることを指します。ここまでは、資産運用されている方ならば常識ですよね。

20年近くデフレが続いた日本ですが、今まさに大きなトレンドの転換を迎えようとしています。つまり、ここ数十年の常識が通用しない、異常気象のようなものが着々と近づいて来ています。

インフレというと、中学でならった「モノの価格が高くなる」というイメージくらいしか持っていない方が多い(?)でしょうが、これは私たち日本人にとってインパクトの大きい「改革」を意味します。

インフレ、円安。

これらが着々と進行していく過程で、私たちはどのように立ちまわることができるのでしょうか?

…ということで、今回は個人投資家がインフレに対して上手く立ちまわる2つの方法をご紹介します。

 

目次

  1. インフレのメリット・デメリット
  2. 「現金」をどこに避難させるべきか?
  3. まとめ:「現金を持っていれば安心」という時代は終わった。

 

1. インフレのメリット・デメリット

まとめ

インフレには様々な定義がありますが、本記事では「物価が上昇すること」をインフレと定義して話を進めていきます。

そもそも物価の上昇には大別して4種類の要因があります。

  • 需要の増加:商品の必要性が高まること。(例:コメが不作な時の小麦)
  • 供給の低下:商品の絶対量が減ること。(例:コメの不作)
  • 通貨価値の低下:通貨価値が低まることで相対的に商品価値が高まる。
  • 原価の増加:原料の価格高騰により、供給元が価格を上げざるを得なくなる状況。(例:ガソリン価格)

これらが複雑に入り混じって、インフレにメリットやデメリットが生じることになります。目立つものを挙げると、以下のとおり。

インフレのメリット

  • 通貨価値が下がると、輸出がコスト優位になる。
  • 通貨価値が下がると、国債価値が低減され、返済がラクになる。
  • 物価上昇により利益率が伸びると、給与が高くなる。
  • 給与が増えると支出が増え、景気が良くなる。

インフレのデメリット

  • 通貨価値が下がると、現預金の価値が下がる。
  • 通貨価値が下がると、他国からの輸入がコスト面で不利になる。
  • インフレ率よりも国債利率が低くなると、国債を保有するほど損失となる。
  • 物価上昇することにより、支出が滞る可能性がある。

これらの中で要注意なのが、「現預金の価値が下がる」というデメリットです。

若年層など現預金の少ない人に比べ、高齢者層のような現預金の多い人にとってこの影響は甚大なものとなるでしょう。

ですから、「デフレ脱却=インフレの開始」に備えて現預金の避難場所を確保しておくのが賢明です。

では、インフレが続くときにどこに現金を移動すべきなのか?

次項では、インフレに対して上手く立ちまわる方法を2つご紹介します。

 

2. 「現金」をどこに避難させるべきか?

まとめ

インフレにより物価が上昇するということは、相対的に「現預金の価値が下がる」ということです。

ですから、現預金ばかり抱えている方は、インフレに備えて以下のようなものに資産を分散しておくのが無難です。ポイントは、「いつでも円に戻せる(流動性の高い)もの」に資産を避難させておくこと。

不動産などを買っても、いざ現金が必要になった時に買い手が見つかるまでに数年かかってしまうなど、融通が利かないですからね。流動性が高く、インフレによる「現預金価値の下落」を避けられる代表的なものは、以下の2つがあります。

 

2-1. 外貨

黒田バズーカのような量的金融緩和で、日本円の価値は大幅に下落しました。その下落率はおよそ33%。日本円だけを愚直に持っている方からすれば、資産の3分の1が気づかぬうちに目減りしてしまったことを指します。しかも、これからインフレが続くとしたら、さらに目減りが続く一方。それはなんとしてでも避けたいですよね。

「いつでも両替可能」な避難先の代表格は、外貨です。お金ほど国境を超えて取引されているものは、他にありませんからね。外貨を買う時には、「相手国がデフレか」「今後、通貨価値が下落しないか」を検討しながら、安定している国の通貨に換算するのが無難。他にも、FX口座などを開いて、レバレッジをできるだけ低くした状態で外貨を保有するという手もあります。

 

2-2. 現物資産ETF

「外国のことなんて分かりません。不安で不安でしょうがない。」

こんな方は、無理に外貨に手を出す必要はありません。その代わりに、「価値の下がりづらいもの」に現金を避難させておきましょう。具体例を挙げれば、現物資産。金などの貴金属やレアメタルのプラチナ(白金)などを購入するというのも立派な資産防衛です。

実際に金の延べ棒などを購入するのでは、換金するのに時間がかかってしまいますから、流動性の高い現物資産のETFやREITなどに資金を投入しておくのが無難でしょう。これらは代替が開発されなかったり、需要が減らない限りは価値がなかなか落ちません。外貨が不安な方にとっては、有効な対策法と言えるのではないでしょうか。

 

3. まとめ:「現金を持っていれば安心」という時代は終わった。

まとめ

デフレ脱却。実現するかどうかはアベノミクスの成否にかかってくるわけですが…。

既に黒田バズーカによって円安が進んでいるため、現預金だけで過ごしてきた方はピリピリしていると思います。本日ご紹介した2つの選択肢。誰でも実践できるものですから、ぜひ検討してみて下さいね。

長い間、デフレの影響から「貯金がトク」だった時代も、終わりを迎えつつあります。