トレーリングストップを使う前にチェックすべき全6項目

トレーリングストップを使う前にチェックすべき全6項目
トレーリングストップを使う前にチェックすべき全6項目

使い方を間違えれば、自分の身を削ることになります。

投資に慣れてきた投資の中上級者は、リスクを減らすために「トレーリングストップ」という売買テクニックを使うようになります。

そもそも、トレーリングストップって何?

という方も居るでしょうから、おさらいしておきますね。

トレーリングストップ:株価の値動きに合わせて、逆指値注文の位置をリアルタイムに修正する注文方法。利益確定や損切りする際によく用いる。この注文方法を取り扱っている日本の証券会社は少ないですが、位置を変えながら毎日、逆指値注文を行うことで、擬似的なトレーリングストップを行うことも可能です。

ちょっと難しいかもしれませんが、要するに「損切り」に使う注文テクニックと捉えておけばOKです。

ここで肝となるのが、「逆指値注文」というところ。何度か逆指値注文の使い方についてもお話ししていますが、これを使うにはコツがあります。

ということで、今回はトレーリングストップを使うときに必ずチェックすべき点を6つご紹介しましょう。

 

目次

  1. チェック項目その1:直近の出来高
  2. チェック項目その2:買い板と売り板のギャップ
  3. チェック項目その3:各価格での注文数
  4. チェック項目その4:トレーリングストップの必要性
  5. チェック項目その5:証券会社の種類
  6. チェック項目その6:他の投資家による逆指値注文
  7. まとめ:使いこなせば一生使えるテクニック

 

1. チェック項目その1:直近の出来高

チェック項目その1:直近の出来高

トレーリングストップで最も怖いのは、約定価格が滑ってしまうこと(スリッページ)です。この時に、必ずチェックすべきなのが直近の出来高。なぜなら、商いの薄い銘柄は大抵の場合、買い板および売り板の間に大きなギャップがあります。

このギャップが大きいほど、スリッページの危険が伴いますから、トレーリングストップを利用する前には、必ずこのギャップの大きさを確認することをオススメします。

この出来高を確認した後は、状況に応じてトレーリングストップの位置を変えることも可能で、以下のように行うのが基本です。

  • 出来高が小さい時は、現在価格から近い位置にトレーリングストップを置く
  • 出来高が大きい時は、現在価格から遠い位置にストップを置いてもOK

 

2. チェック項目その2:買い板と売り板のギャップ

チェック項目その2:買い板と売り板のギャップ

次に確認すべきなのが、買い板と売り板のギャップ。低位株や商いの活発な銘柄ではギャップは小さい傾向がありますが、反対に値がさ株や商いが薄い銘柄だとギャップが広くなる傾向があります。

なぜこのギャップが重要なのかと言うと、ギャップの中に逆指値の位置が来ると、ほとんど必然的にスリッページが発生することとなるためです。

たとえば、「100円まで下がったら売る」というストップを置いた時に、買い板が95円、売り板が105円のように大きなギャップがあるとかなり危険。1人でも95円で売る投資家が居ると、95円以下までスリップしてしまいますからね。

これは仕掛けを行う時も同様で、予期せぬスリッページが発生する一大要因ですからぜひチェックしておきましょう。

基本的な対策は以下のとおり。

  • 買い板と売り板にギャップがある銘柄ではトレーリングストップは控える(寄成や引成での決済を優先する)
  • ギャップのにストップを配置する。

 

3. チェック項目その3:各価格での注文数

チェック項目その3:各価格での注文数

出来高もまあまあ在り、ギャップも小さい銘柄の場合はトレーリングストップを使っても、それほど差し支えはないでしょう。

しかし、念には念を入れておくのが大切。さらにスリッページを抑えるためには、各価格での注文数を確認しておくのが無難です。そして、注文数が集中している価格より手前に逆指値注文を置いておきましょう。そうすれば、スリッページが発生しても指値注文が集中している箇所までで収まってくれる可能性が高まります。

つまり、すべきことはたったの2つ。

  • トレーリングストップを置きたい逆指値位置のすぐ先に、大口の指値が控えているかどうかを確認する。
  • 指値が控えている場合は「滑ってもここまで」という目安になりますから、安心してストップを置けます。一方、大口の指値が無い場合は、トレーリングストップを置くかどうか、再考してみましょう。

 

4. チェック項目その4:トレーリングストップの必要性

チェック項目その4:トレーリングストップの必要性

ここからは「トレーリングストップ」をこれから導入していこうか考えている方に向けて、3つのチェックリストをご紹介します。

まずは、「そもそもトレーリングストップを使うことに価値があるのか?」という点。トレーリングストップを検討する際、1トレードあたりの利益率が最低でも0.5%改善し、ドローダウンを大幅におさえられなければ使うのはやめておきましょう。なぜなら、予想外のコストが確実に発生するから。大した改善ができないのならば、寄成や引成でポジションを手仕舞う方がよっぽど安全です。

特に、逆指値注文を使い慣れていない方は、バックテストの(統計ソフトで株価データを解析する)時、よさげな成績が出る傾向があるため注意しておきましょう。

使うかどうかを考える際には、以下の2項目を調べるのがオススメです。

  • トレーリングストップを使ったおかげで1トレードあたりの収益率が0.5%以上向上しているかどうか
  • トレーリングストップを使ったおかげで、最大ドローダウンが抑えられているか

 

5. チェック項目その5:証券会社の種類

チェック項目その5:証券会社の種類

ご利用の証券会社がライブスター証券やSBI証券の方は、トレーリングストップを使うのは控えておいた方が無難です。(売買代金が数十億円ある場合はOKですが)

なぜなら、これらの証券会社は約定速度が遅く、スリッページが大きいことで定評があるから。

トレーリングストップを利用するときには、以下のリンクにある証券会社の比較表を使って、「自分はトレーリングストップを活用するのに適した投資環境を持っているのか」を確認しておきましょう。

 

6. チェック項目その6:他の投資家による逆指値注文の予想

チェック項目その6:他の投資家による逆指値注文の予想

他の投資家による逆指値注文があると、スリッページが拡大してしまう傾向がありますから、事前にチェックしておきましょう。例えば、以下の条件に当てはまる場合は要注意。

  • 目につきやすい価格を利用(200円、300円などのキリの良い価格)

考えうるリスクは排除しておくに越したことはありませんから、あえて1 Tick近い位置にストップを配置するなど、独自に工夫するようにしましょう。

 

7. まとめ:使いこなせば一生使えるテクニック

まとめ:使いこなせば一生使えるテクニック

チェック項目、案外多くて大変ですよね。

なかなかハードルが高いですが、使いこなせば投資にかなり幅を利かせられるようになります。何より、仕事中などに「損切りをちゃんと設置してあるから大丈夫」と安心できるのって、かなり大きいです。

ぜひ1度、チャレンジして見て下さいね。

あわせて読みたい記事