投資家が絶対やってはいけない「フォールス・コンセンサス」とは?

投資家が絶対やってはいけない「フォールス・コンセンサス」とは?
投資家が絶対やってはいけない「フォールス・コンセンサス」とは?

あなたはあなたであって、大衆ではありません。

「この銘柄、割安だ!」

投資先をさがしていると、お宝銘柄に出会うことがあります。

「うひょー! 予想PERが6倍じゃん!」
「しかもROEは年間30%!」
「移動平均乖離率は-30%ときた!」

こんな案件・銘柄を見つけると、十分なリサーチを怠って飛びつきたくなりますよね。だって、お宝なんですから。

これ、最悪な習慣です。なぜなら、あなたはあなたであって、大衆ではないから。

この理由について、これから詳しく解説していきます。

 

目次

  1. 偽の合意効果(フォールス・コンセンサス)とは?
  2. 自分の意見は50%オフで考えよう
  3. まとめ:些細な勘違いが大損を生む

 

1. 偽の合意効果(フォールス・コンセンサス)とは?

偽の合意効果(フォールス・コンセンサス)とは
偽の合意効果(フォールス・コンセンサス、False Consensus)とは、

「周りも自分と同じように考えている」

と考えてしまう、人間の心理特性です。

簡単な例を挙げると、

「こんなこと今まで知らなかった。周りも知らないに決まってる」

「これ美味しい。みんなも美味しいと思っているに違いない」

といった具合。

こういう感覚って、大体は当たっていますよね。特に、日常生活を進める上で、このフォールスコンセンサスはとても便利です。

しかし、一般的に周りに認知されていないこと(経営方針の決定や投資の意思決定など)を行うとき、フォールス・コンセンサスはかえって邪魔です。この理由は2つ。1つは、特殊な意思決定をするときには「答え」が1つでないことが殆どだから。もう1つは、周囲の流行に従うのが素晴らしい意思決定とは限らないから。

冒頭で挙げた、

「この銘柄、割安だ!」

と思うのも、フォールス・コンセンサスの一種。この言葉には、

「この銘柄、(きっと周りも)割安だ!(と思うに違いない)」

という、根拠のない予想が立てられています。

しかし、日本株の場合、4,000銘柄もある日本企業の中から、あなたと同じ銘柄を選び(4,000分の1)、さらに割安だ!と思う(2分の1)投資家の数など、たかがしれているのです。

割安と言い切るためには、以降、上昇傾向・反発傾向がつかめるPERや移動平均乖離率などの具体的な数値を、膨大なケーススタディから調べていく必要があります。このステップを殆どの投資家が踏襲しないため、マーケットから去るトレーダーが後を絶たないんです。

 

2. 自分の意見は50%オフで考えよう

自分の意見は50%オフで考えよう

投資初心者ほど、主観的に数字をとらえたり、本に書いてある知識をそのまま使おうとして、自分でリサーチしません。こういう投資をしていては、いつかボロが出て失敗してしまうことでしょう。

フォールス・コンセンサスを避けるためには、まず自分の意見を無視する必要があります。たとえ直感的に「安い!」と感じたとしても、データや財務から確証が得られるまで、投資判断を下さないようにしましょう。

投資において、衝動買いほど怖いものはありません。高いお金をつぎ込むわけですから、きちんとリサーチするようにして下さいね。

 

3. まとめ:些細な勘違いが大損を生む

まとめ:些細な勘違いが大損を生む
普段は役立つ人間の「本能」は、ときに些細な勘違いを産みます。

そして、大金をかけている時に些細な勘違いを見過ごすと、時として大損してしまうのです。

少しでも精度の高い判断をしたい方は、「自分の意見は50%オフ」で考え、「自分の意見は自分の意見でしかない」と割り切る癖を付けましょう。