収益性の高い事業を見極めるために使える1つの質問

収益性の高い事業を見極めるための1つの質問

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最年少で「YAHOO! 投資の達人」に選ばれた(当時22歳)。同サイトでの予想の年別パフォーマンスは、2015年「+480%」、2016年「+1024%」2017年「+943%」。最年少ながら、2015 年に「ベストパフォーマー賞」「通年最⾼勝率者賞」の2⼤タイトルを獲得。TV 出演や四季報オンラインでの連載を経験。
収益性の高い事業を見極めるための1つの質問

スモールビジネス7つの鉄則」という記事を読んでいた時、ファンダメンタル分析のアイデアを思いつきました。

「収益性の高い企業を簡単に見分ける方法って、何か無いかな?」

数字だけを見ていても、その収益性が「コストの圧縮」に起因するものなのか、ブランド力に起因するものなのか見分けるのは一苦労でしょう。実際、この違いを理解するには数字だけでは情報が足りません。

「ブランド力が強くて、収益性の高い企業ってどんなところなんだろう?」

こんなことを考えていると、ふとWIREDの面白い記事が目に飛び込んできました。そのタイトルは、「スモールビジネス7つの鉄則:ちいさなカフェの経営戦略論をコーヒースタートアップに学ぶ」というもの。Facebookでも1,800いいね以上されている人気記事だったのですが、この記事を読んでいる時にこの疑問の答えが見えたような気がしました。

ということで、今回のトピックは「収益性の高い事業を見極めるための1つの質問」です。

 

目次

  1. 数字でみる「収益性の高さ」とは?
  2. 「高収益」を維持できる企業の秘密
  3. まとめ:「高収益」な企業はニッチな傾向が強い

 

1. 数字でみる「収益性の高さ」とは?

数字でみる「収益性の高さ」とは?

ファンダメンタル分析を勉強されている方にとっては常識でしょうが、ファイナンスの観点から見ると、収益性の高さは以下のような指標で測ることできます。

  • 売上高総利益率(総利益÷売上高)
  • 売上高営業利益率(営業利益÷売上高)
  • 売上高経常利益率(経常利益÷売上高)
  • 売上高当期利益率(当期利益÷売上高)
  • 自己資本経常利益率(経常利益÷自己資本)
  • 自己資本当期利益率(当期利益÷自己資本)

文字ばかりで面喰らってしまう方も居るでしょうが、ここから分かるのは単純なデータしかありません。

それは、「この企業はコスト(保有資産)とくらべてどれくらいの売上を出しているのだろうか?」という事。これらの指標が大きいほど、高収益な企業であると言われているのです。

しかし、これだけで「投資したい」と思ってしまうのは考えもの。

なぜなら、数字を見た時の「高収益企業」には、以下の2パターンがあるから。

  • コストが安い企業
  • 販売価格(≒ブランド力)が高い企業

コストが安い企業で高収益を上げている企業もありますが、投資するときには注意が必要です。そういった企業では社員を低賃金で雇っていたり、粗悪な原材料を使っている可能性が考えられることから、CSRの側面から見てリスキーだと考えられます。特に、最近では巷で言う「ブラック企業」がSNSなどでコテンパンに叩かれることも頻繁にありますからね。マクドナルドやコカ・コーラなども、例によって冷ややかな視線を浴びることが少なくありません。(私は大好きですけどね。笑)

私が投資をする場合、どうせならブランド力の高い企業を選びたいところです。しかし、1つ問題が。ファイナンスの観点を観るだけでは、どうしてもこの「ブランド力」って見極めづらいんですよね。

 

2. 「高収益」を維持できる企業の秘密

「高収益」を維持できる企業の秘密

初めにご紹介した記事の中で、このような記述がありました。

「新商品は古いものと換えよう」「少ない商品数で多く売ろう」

この言葉の中に、数字では確かめられない情報が詰まっていると感じました。この言葉を、自分勝手に解釈してみると、以下のようになります。

「少ないバリエーションでも、多くの人が求めるブランド力がある企業を選ぼう」

商品数が少ない巨大企業として有名なのが、iPhoneでおなじみ、今世界一の企業として知られるAppleです。

無茶苦茶な解釈ではありますが、「商品数が少ないというのは企業にとってはメリットにもなり得る」という点は、投資家ならば抑えておきたいですね。

商品数が少ないのがメリットである理由は、以下のとおり。

  • 大量の商品バリエーションを管理するのにコストがかからない。
  • 売れ筋の商品のみにフォーカスできることから、迅速にアップデートできる。
  • アフター・サポートの打ち止めができる。

以前の記事「ブランド力を測れるたった1つの問いかけ」でも、ブランド力を測定する方法をご紹介しましたが、今回の方法は具体的に数字にまで落としこんで定量化できるのが魅力的ですね。

 

3. まとめ:「高収益」な企業はニッチな傾向が強い?

まとめ

日本の大企業を見てみると、多方面に手を出していてどんどん経営が非効率になっている例が相次いでいます。

これがリスクヘッジなんだ。

このように言われてしまえばそれで終わりなのですが、しかし、とある分野で圧倒的に強い、エッジの利いた企業の方が魅力的ですよね。

今後はニッチなスタートアップが大企業のニーズを奪う構図が強まると私は予想しています。息の長い高収益企業(ブランド力の強い企業)を探したい方は、一度「商品数」を確認してみてはいかがでしょう?