「過信は身を滅ぼすよ」って話

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

テクニカル分析で使えることのできる手法は限られています。10年ほど株をやってますが、まともに機能するテクニカルは、2〜3種類しかないですね。

ちなみに、「トレンドラインを引く」系の話だとか、「目視でパターンを確認する」系の話、そして、「なんちゃら波動」系の話は、ぜんぶデマだと思います。

レトロスペクティブ(後ろ向き)およびプロスペクティブ(前向き)の実証研究があるなら話は別ですが、おそらく無いでしょうね。

スタンフォード大学などの経済学者たちが、「チャートパターンの大半は使えない」なんて話もしているくらいので、頼りにするだけムダだと思います。

プリンストン大学の名誉教授、バートン・マルキールさんは、

「テクニカル分析は占星術(オカルト)と同じだ」
「ファンダメンタル分析はテクニカル分析と同類だ」

なんて感じで、世の中に出回っているほぼ全ての手法をばっさりと切り捨てています。

それだけ、株の世界では、「根も葉もないテキトーなノウハウ」が横行しているってことです。油断も隙もありません。ぼくらは、こういったデマに騙されないようにしなきゃいけませんね。

◆  ◆  ◆

ぼくは、自分の勘を信じていません。他人の勘も信じていません。信じているのは、科学だけです。

勘ほど、アテにならないものはないと思います。日常生活を送るぶんには、こんなに便利なものはありませんが、こと資産運用では、頼りになりませんね。

これは、ぼく個人の見解ですが、「自分は特別なチカラを持っている」系のことを考えるヒトほど、ブザマに資産を吹き飛ばしています。

こと金融は、アマとプロが同じ土俵で戦わなきゃいけない世界です。だから、こんな世界で、アマチュア風情がいばれる場所なんて、ありません。

「自分には実力がない」という事実を受け入れないことには、成功なんてできないと思うんです。

少なくとも、ぼくは、「自分ほど投資がヘタな輩はそうそう居ないぞ!」って思いながら、日々の相場へ望んでいますよ。謙虚で居続けないと、いずれ、しっぺ返しを喰らいます。

「自分は特別でも何でもない」「自分の勘はアテにならない」という事実を突き付けられると、もう、信用できるのは科学だけなんですよね。

「自信を持つな!」と言いたいんじゃないですよ。自信は大切です。ぼくが言いたいのは、「過信するな!」ってことです。

すこし話は逸れますが、自信過剰な人は、人間関係も悪化しやすく、不幸になるなんて研究もあるみたいですねー。自信過剰は「百害あって一利なし」ですよ。タバコみたいなモンです。

そりゃあ、僕だって自分の勘を信用したいです。あるいは、頼りになるヒトが居るなら、話を聞くだけでチャリンチャリン儲けたいですよ。そのほうが、ラクだし。

でも、現実問題として、そんな美味しい話は無いですよね。自分も他人もアテになりません。信用できるのは、科学だけです。

ぼくの勘は当たりませんし、実力もありません。でも、他の退場者たちと違うのは、「自分がバカでアテにならない」ということを、人よりも深く理解していることくらいですかねー。

「自分の勘が信用できない」と思うからこそ、誰よりも勉強するし、むっちゃ研究するんです。

– 中原良太

2018-09-05T22:10:12+00:00