日経7連騰!いつ反落する?

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

8月29日の日経平均は197円87銭高でした。東証一部の業種別で見ると、全33業種中、値上がり業種は30業種となり、残り3業種が値下がりしました。

相変わらず、日経平均は強いですね。月末に相場が強くなるのは、いちおう、傾向通りといえば、傾向通りです。

日本株市場には、「TOM効果」というものがあって、「月末から月初にかけて相場が上がりやすい」という傾向があります。TOM効果は、Turn of Month効果の略で、和訳すると「月替わり効果」とも言います。

TOM効果は日本株だけでなく、海外でも効果が確認されています。それこそ、米国株市場では、80年以上(!)の実証実験の結果「月末月初は相場が上がりやすい」なんて傾向が見つかっていたりします。

傾向どおりでいれば、これから来週明けくらいまでは、相場の上昇が期待できそうですね〜。

一方、TOM効果とは逆に、相場は「8月〜9月に下がりやすい」という傾向もあります。特に、9月に入ると、日本株市場は、極端に下落しやすいです。TOM効果が無くなってからは、弱気に転じやすいと思います。

だから、「まだまだ連騰は続くかもだけど、来週あたりから気をつけておきなよ〜」と言いたいですね。以上を踏まえ、短期的には上昇が見込めそうですが、基本は弱気スタンスで臨むのが良いのでは?と考えています。

当面、相場が上昇しづらいと考えられる、いまのような状況では、大きく上昇した株ほど、換金のために売られやすいと考えられます。よって、こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。

ちなみに、ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種は、以下の3業種です。

【ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種別株価指数】
◯ 海運(前月比+4.67%)
◯ パルプ・紙(同3.51%)
◯ 石油・石炭(同+2.90%)

以上の3業種については、まだほとんど下落していません。これから、換金売りされやすいと考えられます。今のところは、あまり資金を投入せず、様子見しておくのが良いでしょう。…ということで、8月30日も、気を引き締めていきましょ~!

これが今日の有望カブだ!

【JT(2914)】
予想配当利回りは5%超。配当利回りが高い銘柄は、株価が上昇しやすい傾向があります。中長期保有を考えている方は、しばらく注目してみてはいかがでしょうか。

【SUMCO(3436)】
8月8日に上期業績を発表。上期は大幅増益で着地しており、好調な様子です。短期的には株価が急落していますが、今回の急落は逆張りのチャンスではないでしょうか。反発に期待します。

【トヨタ自動車(7203)】
8月3日に1Q業績を発表。1Qは増益で着地しており、好調な様子です。一方、PERやPBRの面でも、市場平均と比べると割安な水準。割安株は株価が上がりやすい傾向がありますので、買い付けるには良い頃合いと考えます。

※値動きが似た株は、それから約1カ月間、株価が上がりやすい傾向がありました。
(調査期間:2000年〜2017年)

これが今日の要注意カブだ!

【エクストリーム(6033)】
8月3日、6日、7日、8日、9日、10日、13日、15日、16日、24日、27日、29日にはストップ高となりました。しかし、予想PERが250倍超、PBRは20倍超と、割高感のある水準です。割高株は、のちのち下落する危険があります。株価が上がっているからといって、安易に追いかけるのは止めておくのが無難だと思います。

【日本テレホン(9425)】
ストップ高が5日連続で続き株価は一気に3倍近くに上昇しました。一方、連続ストップ高が止み、28日にはストップ安になりました。PERはまだ100倍超と割高な水準。続落につながる恐れがあるので、安易な追いかけ買いは禁物と考えます。反落の可能性に注意しましょう。

【エムティジェネックス(9820)】
新興株市場が弱気に推移する中、同社株は飛び抜けて株価が上昇しています。ここ3カ月で、株価は10倍以上まで上昇しました。すでに株価は急失速しています。短期間で急騰している銘柄は、その後反落しやすい傾向(リターン・リバーサル効果)があります。安易な追いかけ買いは禁物と考えます。

※値動きが似た株は、翌日に株価が下がりやすい傾向がありました。
(調査期間:2000年〜2017年)

正直、怒っています。

先日、生放送していたときの話。リスナーの方から、こんな質問をいただきました。

「私が通っている株トレード塾では、『チャートに線を引かない人で、勝っている人は居ない』と言われました。このことについて、どう思いますか?」

この質問をされときに、ぼくは、顔が引きつってしまいました。

勘違いして欲しくないので言っておきますが、ぼくの顔が引きつったのは、質問してくれた人に対してではなく、「株トレードの塾」に対してです。

「よくもまぁ、そんなテキトーなこと言えるな!」と。

腹立たしく感じました。怒りを覚えました。こういうことを言う輩が、「株トレードの塾」とやらで、講師を務めているのだから、ムカつきます。

なんども話をしていますが、「チャート分析は、ほぼ全てが使えない」ことが、科学的にも実証されています。

とりわけ、線を引くだとか、「ヘッドアンドショルダー」とか「サポートライン」とかは、基本的に役に立ちません。

たとえ、それを使って儲かったとしても、それは、「何を買っても儲かる時期に株を買っただけ」か、「まぐれ」です。

役立つものもありますが、基本は使えないと考えておいて問題ありません。(使えるものについては、ニュースレターやスクールで紹介しています。)

だから、チャート分析に関わる本を買うのは、ほとんどの場合でお金のムダです。そして、役に立ちません。

むかしは僕も、「チャートはサイコー!」と思っていた時期もありましたが、今ではほぼ信じなくなりました。

その証拠に、スタンフォード大学やら、マサチューセッツ工科大学やら、世界的に優秀な大学の経済学者が、テクニカル分析について研究しています。

その結果として、「ほぼすべてが使えない(=ムダ)」というのだから、そちらが真実なのでしょう。少なくともぼくは、研究者たちを信じていますし、そうすべきだと思います。(くわしいことを知りたい方は、プリンストン大学の名誉教授であるバートン・マルキール先生ウォール街のランダム・ウォーカーを読むと良いですよ。)

この中でも唯一、役に立つのは、「リターンリバーサル」やら、「モメンタム」「低ボラティリティアノマリー」などだけです。ただし、これらが使えるのも、条件付きです。

つまり、世にあるチャート本の大半は、ゴミの塊ってことですね。

こんなことを言われると、チャートを読んできた人は、落ち込みますよね。分かります。ぼくもその一人でした。

「彼らにダマされた」のは、ぼくも同じです。あなたの気持ちは、痛いほどよく分かります。

株の世界では、悪徳な業者ばかりが跋扈(ばっこ)していますからね。

誤った知識を植え付け、被害者たちから法外な金をとり、その金で広告を打って、さらに多くの人をダマす…。最悪な循環です。

ここでは、儲かるのは「講師」であって、「生徒」ではないですからね。おかしいですよ。こんなの。

リスクを取っている人が搾取され。リスクを取らない人が甘い汁をすする。これはおかしい。いつもはヘラヘラしているぼくですが、これだけは許せません。

そういう会社がたくさんあるのだから、許せません。こういう人に騙されたくはありません。だねら、ぼくらはたくさん勉強して、彼らに騙されないように頭を磨かないといけないですよねー。

それと。

話を聞くときには、「話をしている相手はどんなヤツなのか?」に気を配ったほうが良いですよ。カモにされないためにも、護身は必要ですからね。

– 中原良太

2018-08-29T18:47:57+00:002018年8月30日 |