アベノミクス相場は、もう終焉?

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

8月8日の日経平均は18円43銭安でした。東証一部の業種別で見ると、全33業種中、値上がり業種は12業種となり、残り21業種が値下がりしました。

7日に上海株がむっちゃあがりましたが、8日は反動で急落しましたね。結局あらゆる市場は「平均へ回帰する」というのが原則ですから、上昇が強いぶん、反落へと転じたようですね〜。

ちなみに、中長期の話をすると、個人的には「アベノミクス相場そろそろ終わるんじゃね?」と思っています。まず、戦後70年間で、日経平均が6年連続で上昇するってのは、過去に2回しかありませんでした。1回が、バブル景気で、もう1回がアベノミクスです。

ようするに、「バブル景気」みたいな異常事態をのぞいて、こんなに上昇相場が続いたことはなかったってことですね。だから、アベノミクスもそろそろやばいんじゃないか?みたいな…ね笑

ちなみに、バブルが崩壊してから日本株は30年近く、高値を更新していません。「強烈な好景気のあとには、強烈な不景気が来る」っていうことですね。これを経済学では、「リターン・リバーサル効果」とも言います。

そう考えると、アベノミクスって…ちょっとねー?みたいな。まあ、これはあくまで可能性の話ですから、どうなるかは分かりません。「いつか終わるから気をつけとこうよ」ってことですね。

短期的に見ると、日経平均先物が下落している(8日18時時点)ので、先物主導で売り圧力がふくらむんじゃないかな〜?と思っています。

相場が上昇しづらいと考えられる、いまのような状況では、大きく上昇した株ほど、換金のために売られやすいと考えられます。よって、こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。

ちなみに、ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種は、以下の3業種です。

【ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種別株価指数】
◯ 石油・石炭(前月比+12.28%)
◯ 鉄鋼(同+10.53%)
◯ 情報・通信(同+8.45%)

以上の3業種については、まだほとんど下落していません。これから、換金売りされやすいと考えられます。今のところは、あまり資金を投入せず、様子見しておくのが良いでしょう。…ということで、8月9日も、気を引き締めていきましょ~!

これが今日の有望カブだ!

【大成建設(1801)】
8月6日に1Q業績を発表。1Qは減益で着地しており、これが嫌気され株価が下落している様子です。一方、短期的に株価が大きく下落しているときは、逆張りのチャンスとなりやすいです。反発の可能性に期待です。

【キリンホールディングス(2053)】
8月7日に上期業績を発表。上期は増益で着地しており、そこそこ好調な様子です。8月以降、株価下落が目立ちますので、短期的には逆張りで利益を狙うチャンスだと考えます。

【ファーストリテイリング(9983)】
7月19日から、株価は15%近く下落しました。短期的に見て、逆張りのチャンスだと考えられます。PBRを見るとやや割高な感はありますが、統計的に見ると上がりやすいチャート形です。短期的な動向には注目しておきたいところです。

※値動きが似た株は、それから約1カ月間、株価が上がりやすい傾向がありました。
(調査期間:2000年〜2017年)

これが今日の要注意カブだ!

【パス(3840)】
6日にストップ高となったものの、7日に急反落。急落はしましたが、依然PBRが5倍超えと高めの水準です。急騰株や高PBR株は株価が上がりづらく、反落しやすい可能性が憂慮されます。追いかけ買いは控えておいた方がよいでしょう。

【エクストリーム(6033)】
8月3日、6日、7日、8日にはストップ高となりました。しかし、予想PERが110倍超、PBRは9倍超と、割高感のある水準です。割高株は、のちのち下落する危険があります。株価が上がっているからといって、安易に追いかけるのは止めておくのが無難だと思います。

【エムティジェネックス(9820)】
新興株市場が弱気に推移する中、同社株は飛び抜けて株価が上昇しています。ここ3カ月で、株価は3倍以上に上昇しました。短期間で急騰している銘柄は、その後反落しやすい傾向(リターン・リバーサル効果)があります。安易な追いかけ買いは禁物と考えます。

※値動きが似た株は、翌日に株価が下がりやすい傾向がありました。
(調査期間:2000年〜2017年)

テンバガーを見つけても幸せになれないよ?

「銘柄探し」に時間を使わないでください。時間のムダです。なんども口酸っぱく言っているのに、いまだに「銘柄を教えてください!」って問い合わせが来ます。もどかしいです。

なぜ、銘柄探しをしちゃいけないのか? かんたんなたとえ話をつかって説明します。

質問です:あなたは、きょうの晩ごはんを決めるのに3時間かけることは、ムダだと思いますか?

…ムダですよね。なぜなら、短期的なことに長い時間をかけるのが、もったいないからです。

次の質問です:あなたは、この先使おうと思っている「毎月の献立」を決めるのに3時間かけることは、ムダだと思いますか?

…これは、ムダじゃないですよね。いちど決めたら、ごはんを考える手間が減ります。

献立があるおかげで、食事についてあれこれ悩む必要もなくなります。このように、長期的なことに、たっぷり時間を使うことは、良いことです。

なにを言いたいのかというと、「短期間しか使えないことに、時間を使うな」「長期間使えることに、時間を使え」ということです。

だから僕は、あれこれと銘柄探しに時間を使っている人をみると、「バカだなぁ」と思います。

銘柄を探す時間があるなら、「銘柄の探し方」とか、「銘柄探し自動化する方法」を、もっと勉強すれば良いのに。賢いひとは、みんなそうやってますよ。

宝くじに当たっても幸せになれない…

ちなみに。ぼくが「銘柄探しをやめろ」といのには、もう1つあります。

それは、「大当たり銘柄を見つけたとしても、幸せになれない」からです。たとえば、あなたがテンバガーを見つけたとしましょう。その場合も、あなたは幸せになれません。断言します。

なぜ、大当たり銘柄を見つけても、幸せになれないのか? それは、「幸せになるためには、一時的な収入では意味がないから」です。

その証拠に、宝くじにあたったひとのサクセスストーリーなんて、聞いたことないですよね? なぜなら、宝くじにあたった人の大半は、幸せになれないからです。

ダニエル・カーネマンというノーベル賞を受賞した経済学教授らによると、「ひとは収入が減ることに強いストレスを感じる」のだとか。

だいじなのは、「あぶく銭」ではなくて、「安定した収益」ということですね。

ですから、「毎月のように大当たり銘柄を見つけられる」ひとなら話は別ですが、そうじゃないひとは幸せになれませんよ。むしろ、ストレスばかりを感じて不幸になると思います。

こんな話をすると、「なら、連続してテンバガーを見つければよいじゃないか!」という人が出てきそうです。でも、それも無理です。

なぜなら、テンバガーは月に1銘柄あるかどうかくらいしか、ないからです。3500銘柄のなかから、毎月その1銘柄を見つけられるのなら、どうぞやってみて下さい。

できる人がいるなら、もうとっくにバフェット以上の金持ちになってます。でも、現実問題として、そういう人はいません。つまり、「テンバガーを安定して見つけるのは不可能」ということです。

要するに、大当たり銘柄を探して見つからないし、当たっても幸せになれません。そして、手を出せば手を出すほど不幸になります。

…まぁ、それでも「銘柄探しを止めない」というなら、止めませんが。(そういうひとは、不幸になれば良いんじゃないですかね。)

ぼく個人としては、銘柄さがしに夢を見るのはやめて、「銘柄の探し方」と「自動化する方法」を学ぶのを、オススメします。

安定的に収益を出せる方法を見つけ、淡々と繰り返しましょう。そうした方が、よっぽど実りある結果が得られるし、幸せになれると思いますよ。

– 中原良太

2018-08-09T11:02:31+00:00