ついに日本株は売りどき?

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

8月1日の日経平均は192円98銭高でした。東証一部の業種別で見ると、全33業種中、値上がり業種は22業種となり、残り11業種が値下がりしました。

昨日もお話ししましたが、東証二部の割安感が半端ないですね。参考までに、市場別の予想PERを見てみましょう。

【市場別の予想PERの平均値】(7月31日時点)
日経平均:13.49倍
東証一部:15.11倍
東証二部:6.34倍
ジャスダック:13.97倍

日本株市場ではバリュー株効果が如実に現れます。つまり、「割安な株ほど買われやすい傾向」があります。しかも、小型株効果(Size Effect)やら、無視されている株が上がりやすい(Neglected Firm Effect)やら、小型株や薄商い株ほど株価が上がりやすい傾向もあります。

そう考えると、今ほど、東証二部の銘柄を買い付けるべきチャンスは無いような気もしますね(笑) 何しろ、予想PERは東証一部やジャスダックの半分ですからね。

日経平均も、為替のおかげで強気に動いているようですが、やはり東証二部の割安感にはかないません。個人的には、そろそろ大型株を売ってしまって、ガンガン東証二部銘柄を買い付けておきたいところですね〜。

目先の展望としては、日経平均先物が軟調に推移しています(1日18時時点)。基本はこの調子が続くが考えると、2日は、大型株を中心に下がりやすいと想定されるでしょう。

上昇が期待しづらい、今のような状況では、ここ1ヶ月で大きく上昇した株ほど、換金のために売られやすいと考えられます。よって、こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。

ちなみに、ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種は、以下の3業種です。

【ここ1ヶ月でほとんど下落していない業種別株価指数】
◯ 石油・石炭(前月比+10.67%)
◯ 鉄鋼(同+9.34%)
◯ 銀行(同+8.32%)

以上の3業種については、まだほとんど下落していません。これから、換金売りされやすいと考えられます。今のところは、あまり資金を投入せず、様子見しておくのが良いでしょう。

一方、てっとり早く利益を出したい方は、「強い相場に乗る」のが鉄則です。ですから、今の相場では、ダンゼン東証二部に注目すると良いでしょう。…ということで、8月2日も、気を引き締めていきましょ~!

これが今日の有望カブだ!

【KDDI(9433)】
中長期で株価は着々と上昇しています。終値は75日線や200日線を上回っています。中長期で株価が上昇している上昇トレンド銘柄は、株価がそのさき3カ月~1年間ほど上昇しやすい傾向(モメンタム効果)があります。まだまだ割安感もあることから、このまま続伸に期待したいところです。

【みずほフィナンシャルグループ(8411)】
6月22日に株価が183.9円で底打ちして以降、堅調な推移が続いています。予想配当利回りは4%弱とまだまだ割安感のある水準。PBRも1倍割れです。PBRが低い銘柄は株価が上昇しやすい傾向(バリュー効果)がありますから、今が買いどきだと思います。

【キヤノン(7751)】
7月26日に業績を発表。通期予想を下方修正したものの、すでに織り込み済みだったようで、株価の反応は薄かった。今年に入ってから株価下落が目立つものの、下落が続いた株ほど反発しやすい傾向(リターン・リバーサル効果)があります。決算も一段落したこともあり、様子見ムードが和らぎ、買いが入りやすくなる可能性もあるでしょう。今後の反発の可能性に期待です。

※値動きが似た株を買った場合、約52%の確率で値上がりし、約1カ月(20営業日)で約0.6%の利益につながりました。
(集計期間:00年1月1日~18年2月28日)

これが今日の要注意カブだ!

【パス(3840)】
PBRが3倍超えと高めの水準。直近は株価が急騰しています。急騰株や高PBR株は株価が上がりづらく、反落しやすい可能性が憂慮されます。31日には、ついに株価が日中反落となりました。今後の反落の可能性に注意しておきたいところです。

【エムティジェネックス(9820)】
新興株市場が弱気に推移する中、同社株は飛び抜けて株価が上昇しています。ここ3カ月で、株価は2倍以上に上昇しました。短期間で急騰している銘柄は、その後反落しやすい傾向(リターン・リバーサル効果)があります。安易な追いかけ買いは禁物と考えます。

※値動きが似た株を買った場合、約65%の確率で値下がりし、1日で約1.6%の損失につながりました。
(集計期間:00年1月1日~18年2月28日)

運を実力と勘違いしていない?

勘違いしている人を、ちょくちょく見かけるので、注意喚起をさせて下さい。2013年あたりに株式投資を始めた方は、もしかすると、この勘違いをしてるんじゃないかなぁ?

なんの話かというと、「運を実力と勘違いしていない?」っていう話です。

2013年のアベノミクスが始まってから、日本株市場は、相場上昇を続けてきました。中でも、TOPIXの年別の動きを見てみると、こんな感じでした。

・2013年の騰落率:+52%
・2014年の騰落率:+8%
・2015年の騰落率:+10%
・2016年の騰落率:-2%
・2017年の騰落率:+20%

こんな感じで、ここ5年間は、日本株市場は右肩上がりに推移をしています。

ですから、日本株の投資信託を買ってほったらかしにしていれば、資産は2倍近くにまで増えてたんです。しかも、税金を引かれることなく。

だから、「ここ数年は、株で儲けています」なんて言って、それで満足している人は甘っちょろいです。相場が上昇しているときは、儲かって当然ですので。

むしろ、手間ひまかけて、銘柄を探したり、取引のタイミングを模索したのなら、その分、プラスアルファで利益を得なきゃ時間の無駄です。

特に、ひんぱんに取引している人であれば、そのつど税金が取られますから、最低でも市場平均を2割上回らないと、トントンになりません。

それこそ、TOPIXが+52%も上昇した2013年は、アクティブ投資家は少なくとも税引前で63%の利益を出してなきゃ、「手間をかけているわりに、成果を出していない」ってことなんですよね。

「実力」と「運」を見分ける

僕ら投資家・投機家にとって、「実力」と「運」を見分けるってのは、かなり大事だと思います。これを勘違いしているおめでたいギャンブラーさんは、下落相場が来た途端に、自分の実力の無さに絶望することになるでしょう。

ただ、これは、僕らが馬鹿だからミスってしまうとか、そういうことではありません。「実力」と「運」を混同してしまうのは、全ての人間に、共通している本能みたいなものだからです。

だから、そういう罠にハマってしまうのは、自然なことで、避けるのは難しいことでもあります。

たとえば、上昇相場で利益を出しているだけなのに、自分の実力だと勘違いしてしまうってのは、いくつかの心理効果が重なって起きている可能性がありますね。

有名どころとしては、こんなものが関係してそうです。

  • 基準値の誤り(Base Rate Fallacy)
  • 自信過剰(Overconfindence)
  • 自己奉仕バイアス(Self-serving Bias)

ちょっと、小難しい言葉が並んでいますが、全てを理解しようとしなくても大丈夫です。要するに、ぼくら投資家・投機家は、「賢くふるまっているつもりだけど、じっさいは現実を正しく見ることすらできていない」ってことです。

「相場が上がってるんだから、そりゃ儲かるでしょ。」って局面でも、「これは自分の実力だ!」と言いたくなるのが、人間の性です。

ちなみに、人間は、損失を出し始めると、自分の外に原因を見つけたがります。これを「自己奉仕バイアス」というのですが、これもまた、危険そうですよね。

「うまく行ったら自分のおかげ」「だめだったら他人のせい」というのが、ぼくらの思考の根底にあります。これは、楽しく生きていく上では、必要なのは考え方かもしれません。

でも、資産運用は「意思決定の質の高さ」が、パフォーマンスに大きな影響を与えます。だから、楽しいことばかりを考えていてはいけません。

「ちょっと気を抜くと、ぼくらは自分に甘くなってしまう生き物なんだ」ってことを、忘れないで下さいね

詳しいことを勉強したい方は、今日の話は「世界は感情で動く」という本で、たくさんの論文紹介とともに、分かりやすく解説されています。名著ですから、読んでおくことを強くオススメします。

…いやぁ、それにしてもね。「ぼくらは自分に甘い」ってことは分かっているんだけどね。厳しくするは、ストレスが溜まるし、大変ですよ。

個人的には、「ケツをひっぱたいてくれる仲間と切磋琢磨する」っていうのが、これらの問題を解決できる、最強な解決法だと考えています。

ぼく自身、奥さんや、資産運用スクールの皆さんから、かなーりケツをひっぱたいてもらっていますねー。

やはり、「良い学びの場を持つ」ってことが、成功への近道だと思うんですよねー。そういう意味で、ぼくは、仲間の存在に、かなり救われているところがありますー。!

– 中原良太

2018-08-01T18:35:02+00:00