システムトレーダーが陥りがちな「机上の空論」の追求

システムトレーダーが陥りがちな「机上の空論」の追求

システムトレーダーが陥りがちな「机上の空論」の追求
「超キレイな資産曲線ができました!」システムトレーダーなら必ず食いつくこの一言。

自分のアイデアで、年利100%とかの投資テクニックが生まれると嬉しいですよね。
普通の方ならば、「よし、運用しよう!」とすぐに行動に移してしまうかと思うのですが、
実際に、そこまで効率性や精度の高いノウハウを作り上げるのは至難の技
(不可能ではありませんが、、、)

というのも、自分を納得させる為にわざわざ「机上の空論」にすがっている方が多いんですよね。例えば、手数料の無視とか。。。

たとえ自分のノウハウが素晴らしく見えても、それが実運用で同じくらいの成果を残さないのであれば、魅力は半減してしまいます。

加えて、投資の世界で最も怖いのは、自分の力量を過大評価してしまうこと。というのも、それが原因でリスクを取り過ぎてしまったり、今後の成長がストップしたりしかねないからです。

抜け目ない投資家ならば、自分やノウハウを正しく評価できて当然。
そして、計画の段階では、悲観的であるべきです。

そこで今回は、自分のノウハウを厳しく評価するために私がやっている2つのテクニックをご紹介しましょう。些細なことですが、自分を守るために皆さんも実践してくださいね。

 

目的

  1. その1:大きめの手数料を加味する。
  2. その2:多めの余剰資金を用意する。
  3. 悲観的に見積もった結果は?
  4. まとめ

 

1. その1:大きめの手数料を加味する。

資産曲線

上記の画像は、私が9月29日時点で運用している投資テクニックの資産曲線です。
これだけを見ると、年利(単利)は100%程度とかなり魅力的。

運用額は150万円と少ないですが、4つの戦略を併用することでかなり良い成績にまで仕上げられました。

しかし、1つ問題が。
この資産曲線は「売買手数料」や「スリッページ」を全く加味していないのです。

言い換えると、この投資テクニックは「過去の成績が最高の時に年利100%」であるだけ。実運用を考えると、これ以上の成績を上げるとは考えづらいでしょう。

このままでは、明らかに楽観的過ぎ。

実際、運用しはじめてから、検証結果と実運用成績のギャップが大きいとショックも大きいです。

ですから、手数料やスリッページは予め加味しておくようにしましょう。

私個人の開発環境では、

  • 手数料は、普段使っている証券口座の手数料の倍額
  • スリッページは最低でも0.50%

を加味しています。

 

2. その2:多めの余剰資金を用意する。

多めの余剰資金を用意する。

先ほどの戦略、「150万円」を運用していると言いましたが、実際に回っているのは100万円しかありません。ですから、フル回転させれば年利はまだまだ向上できます。

しかし、投資でかかるコストは手数料やスリッページだけではありません。
「売買で被る損失」もコストとして捉えておかなければならないのです。

私の投資戦略で被る最大の損失(=最大ドローダウン)は、過去15年間の統計で25万円程度。今後、更に大きな損失を被る可能性を考慮して、私は50万円の余剰資金を用意しています。
つまり、「考えうる損失額の2倍ほど、余剰資金を用意してある」ことになります。

 

3. 悲観的に見積もった結果は?

まとめ
冒頭に紹介した戦略、あれは楽観的な検証結果でしたが、悲観的に見積もるとどのような成績となるのでしょうか?

  • 楽観的な時:年利100%(机上の空論)
  • 悲観的な時:年利65%

結構、成績が落ちてしまいましたね。

しかし重要なのは、「投資ノウハウを正当に評価する」ことであって、「過大評価した自分の成績に慢心する」ことではありません。

また、「正当に評価する方法が分からない」という方は、やや過小評価する程度でも構いません。一番さけなければならないのは「過大評価」ですから、なるべく悲観的に検証を行うことをお奨めします。

 

4. まとめ

まとめ
長い目で投資をしていくのならば、自分自身の過大評価は厳禁です。
「思ってたのと違う」
「検証結果通りにならない」
と、モチベーションがどんどん削られていってしまうからです。

逆に言えば、自分自身を正当に(あるいは過小評価)することで、想定通りの収益を得られたり、想定以上の成績が生み出されることもしばしば。
長く投資を続けたいと考えている方は、本日ご紹介した2点、必ず実践して下さいね。

あなたは、楽観的ですか?
それとも、悲観的ですか?